先日、「書愉道」(池田書店)に続き、光文社の担当者から「書を書く愉しみ」(新書)の重版が決定したと連絡が入りました。全部、手書きで1年間かけて一生懸命書いた本だったので、飛び上がって喜びました。買って下さった方ありがとうございます(^^)
http://www.fudemojiya.com/futaba-mori/hon-setsumei.htm
先日、NHKのロケで、故郷の熊本で二日間撮影をしてきました。幼い頃の通学路や遊んでいた秘密の場所、小さい公園などを過去の記憶を辿る旅でした。(元旦のNHKハイビジョン「にっぽん絶景百選」5時間番組の中の1コーナー。)
過去の記憶を辿りながら、思い出の場所を尋ねる度に、インタビューを受け、それを最後に書で表現するという行為は僕の想像を超えた感動がありました。色々とあるのですが、最も感じたのは「両親の気持ち」でした。あまりにも近すぎて気付いていませんでした。
子供が生まれたり、年をとったことで両親への感謝の気持ちは人一倍あると思っていたのですが、今回のように、詳しく記憶を辿れば辿るほど、両親から受けた愛を全身で感じることができました。
僕の両親は高校の同級生なのですが、両親の周りの人間が僕に対して、「お前の父ちゃんと母ちゃんは人徳がたいぎゃなあるとばい。(熊本弁。すごくあるんだよ)」とよく言い聞かせていました。色んな人から「人徳」があると聞かされました。なので、僕も何となく人徳がある人間になりたいなぁと思っていました。
そういえば人徳ってそもそもどういうことなんでしょう。
辞書で調べると「その人の身についている徳」
では、「徳」を調べると
1 精神の修養によってその身に得たすぐれた品性。人徳。
2 めぐみ。恩恵。神仏などの加護。「―をさずかる」「―を施す」
3 富。財産。
4 生まれつき備わった能力・性質。天性。
とありました。
できれば1~4まですべて備えれたらよいと思いました。
各々についてちょっと考えてみます。
1については、思いやりの心や強い精神、品性、品格といったものを日々の努力によって高めていく。
2については、恩恵を受けていることへの気付きや感謝の気持ちを忘れないこと。
3については、人への貢献度で富が決まってくるだろう。
4については、両親や先祖から授かったDNAを最大限に生かすこと。
1~4が絡めあえば、最強のスパイラルになっていくと思います。
もしそういったスパイラルができれば、色んなことが結果になって現れるのでしょう。
と頭ではわかったようなつもりになっても、
日々の小さな実践にしなければ意味がないですよね。
朝起きてから夜寝るまで、
どれだけ、日々の生活の中で徳を積めるか。
そのことを持続させた時、人生は二次曲線的に変化していくでしょう。
やるっきゃない
周りの人たちに人徳があると慕われている両親。
やっぱ俺の父ちゃんと母ちゃんかっこいい