和室が出来上がるまで…
我が家で「和室」と読んでいたこの部屋…。
これまで、言葉巧みに(?)誤魔化していたんですけれど。
視線をずずずいっと下に移しますと…。
実は物置でしたっ!!
なぜ、新築当初からこのままだったかというと、壁塗りもセルフビルドで行ったため、引越しまでにすべての壁塗りが完成しなかったこと、また、私たちのこだわりで、畳は縁のない琉球畳をどうしても使用したかったのだけれど、本物の琉球畳はとても高価。当時、コストダウンに必死だった私たちは、「普段使わない部屋なら、後回しにしちゃえ!」と、和室の完成を先延ばしにしたのでした。
途中、神棚を設えたり、電気を取り付けたりしましたが、基本は開かずの間。
一時期は、もっともっと、足の踏み場がない程にモノが溢れていました。とても見せられる状態じゃありません。
来客時、締め切った戸を見て、「この部屋はなぁに?」とたずねられることもありましたが、「鶴がはたを織っているので…」と答えたこともありますし、「実は物置ですよ」と、半ばヤケでお見せしたこともありました(笑)。
そして、この家で暮らし始め、早いもので丸2年。ようやく、この部屋に畳を入れることしました。
その前に、まずは、壁を完成させることに。
我が家で採用しているのは珪藻土(けいそうど)。
珪藻土は自然のものが原料になっている、ホルムアルデヒト等を含まない、人体に優しい素材。湿度を調整し、脱臭効果、抗菌作用、断熱性、耐火性、保温性…などなど、とても優れているんだそう。
一般的なクロスに比べるとちょっと高価なので、我が家では、セルフビルドで手間賃ゼロにしたのです。
私も何度も珪藻土塗りをしていますが、結構楽しいです。慣れると手際も良く、素人でも、そこそこキレイに仕上げられますよ。ちなみに私の腕前は、お世辞もありましょうが、職人のおじさんのお墨付き(笑)。
今回は、そんな私の監督のもと、夫に頑張ってもらいました。
壁を塗り終え、モノをすべて片付け、床キレイに水拭き。
畳屋さんには、直接来てただいて、採寸・見積もりをお願いしました。
私たちがずっと使いたかった100%藁の縁なし琉球畳。
畳屋さんの話では、琉球畳というのは、耐久性はヘビー級だけれど、肌触りや座り心地は決して良いものではない、ということでした。でも、そのザラつきだとか、素朴な感じこそが「味わい」というものだと思ったので、やはり当初からの希望通り、琉球畳を選択しました。
完成まで、お正月を挟んで約1ヶ月…。
畳屋さんがやってきました。
よいしょよいしょと、我が家の階段を、畳を担いで登ってきます。
琉球畳は、一般的な畳よりも重いんですって。
私も少し持ってみましたが、半畳なのに重かったです。
我が家の和室は、小さめな4畳半。
琉球畳だと、全部で9枚になりました。
ようやく運び終えた畳。
次回は、完成した和室の様子をご紹介します^^