筋肉芸能人たちの不祥事について 4 | サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ

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 さて、前回は、暴行が問題になっているMとNがステロイドを使ってあの身体になったのだろう、という話を紹介しました。

 そこから引き出されるのは、では彼らの凶行はステロイドによる、いわゆるロイドレイジなのではないか、ということです。

 しかし。

 少なくとも言えることは、Nはマッチョになるはるか前、若い頃からずっと、わがままでバカで粗暴な人間として知られていました。

 かつ、処世術に長けていて内弁慶で小心であるというちっぽけな人間です。

 本業である音楽でも盗作をして問題になっていたり、薬物で逮捕されていたりと、元々犯罪気質の人間、というか、前科者なんですよね。

 現在話題になっている覚せい剤疑惑に関しては、大麻で逮捕時の検査では陰性となっているのですが、覚せい剤とまではいかなくても大麻まで行ったならステロイドくらいは簡単に入手して使うということは考えられます。

 一方のMの方ですが、これも若い頃から自分で性犯罪に関して話しており、やはり初めから犯罪者気質はあったのだろうと思われます。

 とするといずれにしても、ロイドレイジの証明は仮説としても成り立たせにくい。

 ステロイドで問題となった人達の多くは、実は他にも沢山問題を抱えており、原因の特定が難しい傾向があります。

 アメリカでステロイド問題と言えば、そっとの世界のスジモノに真っ先に名前が浮かんでくるのがWWEのプロレスラー、クリス・ベノワのことでしょう。

 彼は家族を殺して自殺をした人間なのですが、初めの報道ではその原因はロイドレイジだとされており、以後、WWEではステロイド検査をして陽性者はリングには立たせないと言う話が出ました。

 まぁ、実際は全然そんなことはなくてバリバリ出ているのですけれども。

 ベノワの死後、彼の関係者からステロイド原因説を否定する沢山の声が上がりました。

 親友だったエディ・ゲレロが死亡したことがショックで鬱病を患っていたという説が出ました。

 また、繰り返されたダメージで脳が損傷しているのだと言う説もでました。これに関しては実際に検証がされて、確かに脳の障害が発見されたと言う話があります。

 と、いうように、ダメだって言ってるのにステロイド使っちゃうような人はそもそもが問題を抱えていたりして問題行動を犯しても原因が特定が出来ないことが多いようなのです。

 と、言う訳で、今回の件に関しても結局は、中年になってから筋肉を付けたからエゴが肥大化したのだとか、ステロイドの悪影響だとかと言い切ることは難しく、元々人格に問題を抱えていた人たちが、筋肉を付けるにおいてもいつものチーティングを安易に行ってステロイドに手を出した、と考える方が自然なように思えます。

 と、言う訳で、さらにその前段階である、筋肉を付けた男性がエゴが肥大しているとかコンプレックスが強いと言うような説に関しては、私はやはりどちらかというと弱い人間からの逃避的差別に感じられます。

 私自身は、体脂肪率1桁台のガリだった現役格闘家時代から、引退してデブを避けるために筋肉をつけ始めました。

 ですので、筋肉がある=弱くなってからですので、マッチョが強いと言う意識が全くない。

 いや、なにもしていないよりは強いでしょうよ。

 でも、戦う訓練をしている人間とは比べるべくもない。

 以前にもそういう記事を書きました。

 という訳で、今回の件が全国の中年マッチョに悪い印象を与えなければよいなと思う次第です。