とうとう、アンイーヴン・プルで10回が出来るようになっています。
はじめは片手でぶら下がることが出来なかったのに、時間はかかりましたがすごい変化を経ることが出来ました。
そこで、10が出来た段階での、ちょっとしたコツを公開したいと思います。
私のように、身体も大きいし体操も苦手だった者がこれをしたというのは比較的珍しいケースだと思うので、身軽な人からでは出てこないかもしれない視点で書いてみます。
1・アップはした方がいいです。
ささやかな違いなのですが、ポール・ウェイド先生がやっているイーグル・クロウなどをして指に力がいきわたった状態を作ってからのほうがおそらく上手く力が発揮できます。
私は中国武術の鷹爪功、発力法によって行っていました。
2・鉄棒とのつながりが大きい。
あるストリート・ワークアウトをしている人曰く、懸垂系は結局握力がどれだけ効くかで成果は変わるのだそうです。
これを作るために、まずは良く鉄棒をタオルなどで拭きます。
濡れていたり油が付いていると明らかに回数に影響が出ます。
また、鉄棒の太さが手と合わないというのも関係します。
クローズド・プルアップまでは私もデリカシーなく鉄骨の梁やそこらのパイプなどでやっていて何も感じなかったのですが、片手になるとそれらは太すぎてやりにくかったりします。
やはり握力が効くように握りこめるものが良いようです。
また、手の方も注意すると良いです。
一回洗ってからタオルで拭いて脂を取ります。その後でいざ鉄棒を握ろうとすると、本能的な反射ですでに手から新しい脂が湧いてきていますので、直前にもう一度拭きます。
3・おなかに繋ぐ
動画などで見ると、握った手を肩に持ってくるようにと言うアドバイスが多いようですが、それがいまひとつしっくりこない人にはこちらを試していただきたいと思います。
握力を、おへその下に繋いでみてください。私はそれでやっています。
気功や中国武術の心得が無くてこれが分かりづらいという方は以下の方法で試みてください。
まず、バーにぶら下がるときに、両足を腿くらいから引き揚げてみてください。
身体をくの字にするようなイメージでもいいです。
そうすると、手足の力がおへその下くらいで繋がって、身体が力のラインで統一されるのが分かるのではないでしょうか。
こうなると軸が通って無駄なブレがなくなるので効率よく身体を上下させやすくなると思います。
4・何はともあれ馬鹿力
私は普段リラックスしていて余計な力がない分、いざ大きな力を爆発させようとうるとギアが入っていないことが多いです。
しかし、これは明らかに自分が持っている最大限の力を使うレベルの運動となります。
そこでそれを発揮したいのですが、具体的に入れるのは力こぶの部分ではありません。
そこは意識が薄いのであまり気持ちを持って行っても効果が高くありません。
お勧めはやはり手指です。
掌や指は神経の反射が出やすいところ。
それを活用して、思い切り握りこむ力を使おうとします。
もうアホみたいに。
鉄棒を握ってぐにゃぐにゃに変形させようとするかのようにバカ力を出そうとします。
そうすると、手指からつながっている前腕の腱、そこから肘を経由して肩までの力が発揮できます。
5・両手で引っ張る
何を当たり前な、と思うかもしれませんが、なりふり構わず鉄棒を握りしめていると、もう一つの手の意識が抜けがちです。
がっしりと握りしめた方の手を、反対の手で昇るようなつもりでもう一方の手を強く使ってください。
これで両腕の力が発揮されます。
6・頻度は少な目
出来るようになってきたら、あまりやりすぎないほうがかえって数が伸ばせます。
一日のインターバルは数時間レベルがいいです。
私は朝まずやり、夕方に逆の手をやる、というくらいの形で左右をやっています。
2セットやりたい時には、朝片手で1セット、お昼休みに逆の手。午後休みに朝と同じ手の2セット目、帰宅時に近所の公園で最後のセット、と言うように感覚を開けています。
さらには、トレーニング日のあとは最低でも三日は空けた方が良いです。
5レップス以上やるなら、5日以上でもいいくらいです。
いまの私は一週間開けています。
前の状態を忘れちゃってないかと心配になったりもしましたが、これが一番上がります。
疲労感覚が薄く、自分でも驚くほどすいすいとあがって毎週新記録が更新できています。
上腕や肩の辺りの痛みは慎重に扱ってください。決して無理はなさらぬよう。
ゆったりした気持ちでキャリステニクス・ライフを楽しんでください。