先日、うちの店に50代くらいの化粧っ気のない女性が捲し立て口調でいきなり私に、



「ねぇ、あなたの店には歯磨き粉のストライプの色の説明を書いたパンフレットは置いてないの?!」と言って来られたので、はぁ?となった私は、まず一体何のことを言ってるのか詳しく教えてもらうことに。



「ほら、なんか黒いストライプとか、緑のストライプとか赤とか黄色とか!」




私は、へぇ…そんなカラフルなストライプの歯磨き粉なんてあるの?なんて思いつつ話を聞いてた。



てっきり歯磨き粉自体のストライプの事を言ってるんだと思って、コルゲートのストライプをさして「こぉいうことですかぁ?」って訊いたら、そうじゃない!と、さらにお怒りに。


「中身じゃないのよ!歯磨き粉のチューブの端っこにあるじゃない!黒とか青とか。青だったら何のケミカルが入ってて、黒だと何のケミカルが入ってて…みたいな。それが知りたいのよ!!」と、若干パニック気味になりながら言ってきたので、逆に、


「へぇ、なんですか?そんなの聞いたことないんですが。じゃあストライプってどれの事を指してるんですか?」


と、関心を示してみた。



店にある歯磨き粉は安全性、衛生面の都合で箱は糊付けされてある状態。

だからそのストライプを一緒に見ることが出来なかったけど、チューブのおしりの部分にある色の模様のことを言ってると気づき、もしかしたらアレか?!と、あの色パターンを思い出した。




印刷4原色の「黄赤藍墨」の模様みたいなのが、印刷物に端っこなんかにちょこんと鎮座してる時があると思う。


▼こういう感じの


たまにお菓子のパッケージのぴらぴらしてる裏っ側のところとかにも見えるよね、こういう感じの。


私はそれが歯磨き粉のチューブの端っこに出て来てるのかなー?と思って、


「あ、それ印刷の4原色のストライプですよ。カラープリントをするときに、4色のインク使うじゃないですか?あの色の意味はそれですよ。」


と、言ったら「え!!そうなの!!私、友達から聞いたのよ。なんか黒だとこういう毒が入ってて、緑だと自然由来のものだから安全でとか。」


「へぇそうなんですねぇ。私は初めて聞きました。っていうか、そういうケミカルを使われてるものが嫌であれば、自然派原料を使ってると言っているこういう歯磨き粉とか使えばいいんじゃないですか?」と、私はMooGooの商品を指して言った。


「まぁそうね。フッ素なんか入ってる歯磨き粉、人間にはみんな毒なのにね。それをあなたの店で売ってる事が残念よ。」と言って来た。



「私自身もフッ素の感触等々好きではなく、口の中が荒れたのが歯磨き粉の成分のせいかもと言われたのがキッカケで自然派原料のものを使ってますよ。こういうのってその人の選択肢ですし、ここは普通の薬局ですから、自然派のものが好きだったらGoVitaみたいな所で買い物するのが一番いいんじゃないんですかねぇ?私GoVita好きなんですよねぇ。」なんて話をしてみた。



そしたら、

「とりあえずちょっと怖かったから、ストライプの意味が知れてよかったわぁ。」と言って帰ってった。



んー

なんか私、印刷のインクの色とかって答えたけど、ホントにどの事言ってるんだろう?



とりあえず箱を開けられる商品のチューブを見たところ、想像してたストライプというよりは、ポチッと黒い四角があるだけ。


こういうのをストライプという感覚で捉えてるのかぁ。


▼これのこと



んーしかしコレは私が想像してた印刷4原色のストライプではないな。


とりあえず気になったので、帰宅後調べてみた。


するとこんな記事が出て来た。





細々書いてある下にこんなのが目に飛び込んできた。




ええ?!びっくり



と思って、自分の歯磨き粉を見たらグリーンのストライプだった。


まぁ確かに私のはいわゆる自然派歯磨き粉だから、その箇条書きリストに出てる内容と一致する。



そこでまた「ええ?!」となった。


私…また適当な事言っちゃったか?



でも、どう考えてもこういう話って嘘くさい。



まずホントにそういう事実があるとしたら、消費者として知る権利がある訳で、あの女性が言うようになんかしらの案内があるべきだと思う。


でも、無い。


つまりやっぱりそういう事実はないと私はどうしても思えて仕方なかった。



元々私は自然派志向で、今でもヘナで髪の毛染めてるし、布ナプも使ってるし、歯磨き粉も自然派なものしか使ってない。


一時期はハーブシャンプーにもハマってたし、ソープナッツで洗濯したり、自分で洗顔料等々も作ってた。


そもそもアレルギー体質だったり、原因不明の体調不良なんかも多かったり、そういうのが重なったら自然とそっちの方向にはなりやすいよね。


だからこの女性のその気持ちもわからなくはないんだな。



でもね、やっぱりよく調べたらこのストライプの件はデマで、私が最初にみたウェブサイトも最初からしっかり読めばデマであることが出ている。


それからオーストラリアではお馴染みのコルゲート公式でも、この件についてウェブサイトで説明している。



二つの記事を見る限り、私が言った印刷の云々かんぬんはそう間違ってはなかったようだ。


ホッ。



でも、こうやってコルゲートの公式で言っててもさ、自然派拗らせすぎて陰謀論まで行きついてる系の人にとっては、



「大企業としては、こういう事実が知られたら大損害になるから絶対公表してないだけで、知る人は知る的な事実だ!」


とか言うのかも知れないよなぁ。





主にこの話はFacebookで出回ったものらしく、あの女性もガッチリFacebook世代だよなーなんて思ったりもした。



こういうのが多いから段々Facebook嫌になって、今じゃほとんど開かなくなった。



FacebookってFakenewsの温床じゃね?



もしいつかどこかでこの歯磨き粉チューブの色の話出て来たら、それ、嘘ですからね。えー