だいぶ前に、オーストラリアの薬局登録販売者の資格にあたる「S2 S3」という資格を取る話を書いたんだけど、覚えていらっしゃるだろうか?


実はあれから色々あり、約一年越しになっちゃったけど、ようやく取得できたわ。



今回の件でつくづく思ったけど、安いコースはよくないね。


いや、CPR(ファーストエイド)の資格でもそれはちょっと感じてたけど、今回の資格取得を通してマジで気をつけようと思った。



このS2 S3の資格、最初のドラッグストアが会社負担でコースを受けさせてくれると言ってたんだけど何も起こらず、次の薬局で働くために自分でコースを購入した。


私が最初に選んだ会社は$99と一番安く、しかも支払い方法も他のに比べ簡単だった。



ちょっと高いけどちゃんとしてそうなところ(薬剤師協会みたいなの)がやってるコースの支払い方法が、クレジットやデビットが選べないとか、意味不明なのがあった。


日本か!




普通、このS2 S3のコースって、2回もやることないから比較するとかないと思うけど、私は色々あって2回やるハメになった。



そしておかげで最初の会社がマジで酷いなという事がわかった。



最初の受講時、今まで感じた事ないほどのタメにならなささ、知的好奇心がガッツリ削ぎ取られていくような内容に、私はただただ驚愕していた。


仕事のための資格とはいえ、どんな内容でも「へー!」と思える事があればこういう勉強ってやってて楽しくなる方なんだけど、それが本当にゼロだった。



「何コレ?」

「は?」



みたいなのばかり。



小テストも意味わかんない問題ばかり出てきて、こんなのテキストのどこに書いてあった?とかね。


それでもう一回テキストを見返して、でもどこにも無くて、それこそイチから読み直しても見つかんないとか、そんなんばかり。


私の英語力が問題なのかも知れないから一語一句漏れないよう何回も隅々読んだりして、それでかなり時間がかかった。


色々やる事あるからそんなにその勉強に時間はかけられないし、薬局店員で言うところのRSAみたいな資格なのに、なんでそこまでハードル高いのか?!と、謎だったし、ちょっともう薬局で働くのすら嫌かなとまで思えてきてたぐらいだった。



このコースで勉強すればするほど、薬剤師は「薬剤師様」であり、アシスタントは「下僕」というのを刷り込ませているよなとすら思えた。



RSAのコースでさえもうちょいタメになったし楽しかったけどね。



つまんなさすぎて四苦八苦しながらも、最終テストというのを終えて、その添削を待った。


このテスト結果が100点じゃないと次のステップに行けないようになっている。



しかし、コレがまた待てど暮らせど結果が来ず。



そんな最中、私は引っ越しだ結婚式だと色々バタバタしてた。


しかもこの時また転職したしね。


しばらくして、私は当時勤めていた近所にある薬局のオーナーに「S2 S3のコースそろそろ受けてほしいんだけど」と言われ思い出した。



「そういえばかなり前に最終テスト終わって送ったんだけど、相手側からなんの音沙汰もなくて。」


と、伝えたら、


「メールして聞いたみた方がいいよ。」というので、それもそうだよなと、メールで問い合わせた。



…すると。



「あなたのコースは期限切れになってます」


と回答があった。




はぁ???


すると、コースの期限は9月に切れていたのだ。

その時はすでに10月半ば。



え?でもその前に私テスト終わって送ったじゃん。

その採点を待っててこうなったわけで。



それを説明したけど、応答なし!

何にも返事なしよ?


無視って酷くない?


まぁ確かに期限がこの日に切れますよーってメールは来てたけど…。



とりあえずこの時は転職活動等々で忙しかったので、そんな事で戦う体力はなかった。


$99ドブに捨てたようなもんなので、次回は出来れば会社が出してくれるところがいいなーと思ってたら、今の会社で負担してくれたんだよね。


とりあえずよかった。

もうその$99で受けたと思えばいいや。



うちの会社が提供してくれたのはオーストラリア製薬協会(PSA=Pharmaceutical Society of Australia)というところのコース。


PSAの訳は私が勝手につけたものだからホントはどういうのか知らないけども。



コースを受ける際、私は結婚後の苗字で申し込んじゃったんだけど、それだと私のUSIがマッチしないという事でPSAの人からメールが来た。


▼USIとは?



そのメールの最後に、RegardsやThank youの代わりにArigatoと締めてあったので、日本語の勉強してたんですか?ってきいてみたら返事が来た。


全部ローマ字で、日本に3年間住んでた事なんかが書いてあった。


職場のパソコンだと日本語打てないからローマ字でごめんね的なことまで書いてあって、やっぱり日本語勉強すると日本人ぽくなるもんなんのかなー?とつくづく思った。



とりあえず私の苗字の件は片付き、証書の方は結婚後の苗字で出すよーと言ってくれた。


まぁどっちでもいいんだけど、こういう心遣い嬉しいよね。



でね、今回やった会社のコースは、ホントに同じS2 S3コースなのか?と思えるほどスムーズだったよ。



2時間もかからないで全部終わっちゃったよ。



前なんかテストがいわゆる「クソゲー」並みの、絶対攻略させない仕組みになってて、どう考えてもぼったくりでは?とつくづく思った。



前回受けたコースや今までの職場経験で知識が出来たのも多少あるか?


いや、そんなのも関係ないくらいスムーズで、間違ってたら間違ってた箇所だけやり直せるし、テキストのどこを開けばいいか案内もあったし、そこに行くのも楽だった。



最初にやった方のは、まずテストの内容に「こんなのテキストに書いてあったか?」と思えるような内容が満載で、あまりにもわからなさすぎて隅々テキストを読んでいるうちに、私そんなにバカなのかなー?なんて焦ったもんだよ。


テストの内容も「は?」と思える内容で、


ミドルエイジの女性が少し機嫌が悪いようで、店員に乱暴なものいいでカウンターにやって来た。

こういう場合どうするべきか?



みたいな問題だったかな?



この答えなんだと思う?




薬剤師を呼ぶ




だって。えー



そんなので呼んだって私が対処しろって言われておしまいだっつーの。




しかも最初に受けた方のテストは選択問題じゃなくて、文章で書かせるタイプだったのもキツかったわ。



こっちに来てから今までいくつか資格取ってるけど、コレが一番ハードだった。



でも、PSAのテストは全部選択式だったし、添削を待つも何も100点になるまでテストを受け直せたし、終わったら向こうの連絡を待つことも何もなく、普通に次のステップに進んだよ。


なんだこの違い!!!




しかし、スムーズに行ったけどここからが問題だった。



ここからは書類をDLして薬剤師にスキルチェックをして色々記入してもらうんだけど、今ね、レギュラーで働いてる薬剤師が誰もいないの。


薬剤師のマネージャー辞めちゃって、そこからはや2ヶ月経ったけどまだだーれも来ないのよ。


だからいつも派遣の薬剤師が来てて、毎日初めましてな感じなんだよね。



一応いつも一緒に働いている人も週1でいるんだけど、その人に訊いたら「それ私じゃなくてエリアマネージャーに聞いて」だって。


この人さー、



そんなわけでエリアマネージャーにドキュメント送ったけど、ここで応答なしよ?


は?


まぁ色々大変なんだろうな…と様子見てたらもう10日以上経ってた。



どーすっかなー?と思ってたところ、久々にやって来た派遣じゃない薬剤師さんにお願いすることが出来た。


うちの会社の薬剤師は、系列の店舗や病院をあちこち回ってるみたい。



彼にしかもう頼めないと思って聞いてみたら、普通にいいよーと言ってくれた。



スキルチェックでは、OTC薬に関する質問を薬剤師からランダムにされるんだけど、


「眠くならない抗ヒスタミン薬は?」とか、

「抗ヒスタミン薬を勧められない人は?」などなどの質問に関する口頭で答える。


今回びっくりした質問が、モルヒネアレルギーがある人が使えないOTC薬は?という質問で、コレには「はああ??」と言う声が出てしまった。


モルヒネアレルギー=オピオイドアレルギーという事なんだけど、コデイン(咳止めや痛み止め)や、下痢止めでお馴染みのイモディウムに使われている「ロペラミド」もそうらしく、めっちゃびっくりしたし、大変勉強になった。



最後にサインをもらい、その書類を今度はサイトにアップロードして、あとは向こうの返事待ち。



そしてようやく、S2 S3の資格がゲットできましたとさ!







最新の動画です♪

ぜひ見てねー