沖縄空手道無想会の6級(紫帯)の指定形が、
アメリカ合衆国本部道場に準じて、平安(ピンアン)三段になりました。
6級(紫帯)で平安(ピンアン)三段を学んでない人のために、再掲します。
平安三段以降は、『沖縄武道空手の真髄』
平安(ピンアン)三段は、左向きで、左手にトルクをかけながら左右半々で落ちます。
首里は左から。でしたね。
一旦左足に右足を揃えて結び立ちになりながら、
右手を左手の下に差し込みます。
ナイファンチ初段の左右の手の交叉と同じです。
上の左手を下に下げて、下の右手を突き上げます。
両手にトルクをかけて、肘を正中線に激突させるのを忘れないようにしましょう。
破壊力に差が出ますからね。
第21回セミナーで、説明の例に使われたのが次の挙動です。
右手で掴んで左側に引き倒しますが、
股関節カックンで中折れして、右向き撞木立ちに変化する時に右手のトルクを使います。
右足に左足を揃えて結び立ちになりながら、
左手を右手の下に差し込みます。
上の右手を下に下げて、下の左手を突き上げます。
両手にトルクをかけて、肘を正中線に激突させるのを忘れないようにしましょう。
首里は左からです。
今、左手が上に、右手が下にありますか?
上の手と下の手でガシッと頭部を掴みます。
正面に左足前の半身撞木立ちになります。
その時に諸手受けっぽいポーズになりますが、
実は、これは上の手と下の手で掴んだ頭部を捻っています。
首里は首狩り族ですからね。
右足一歩前の撞木立ちで左手で掴んで右貫手です。
右貫手、掴まれてしまいました。
右手のトルクで外しながら、後ろ一回転して、左手で掴みます。
この後ろ一回転が曲者です。
回転しない、回らないのが沖縄空手でしたよね?
右半身と左半身をスライドさせながら、
半身の身体を細く細く使って正中線と演武線を合わせてくださいね。
掴んだ相手に、右足一歩前で右正拳突き。
右正拳突き、また掴まれてしまいました。
右正拳を掴んだ相手の手が、外れないように、
左手で相手の手を押さえます。
相手に自分の右肘をこじ入れて、右手のトルクを使って捩じります。
両手は腰で、エッヘンのポーズで転身します。
でも、左手で相手を押さえたままですから、
体勢を崩された相手は、一緒に転身してしまいました。
これで、半分終わりました。
開始地点から四歩前の位置で後ろを向いて結び立ちです。
沖縄空手では、相手は一人なので、
本当は、一回で終わりなのですが、
様式として、三回は一回なので、許してくださいね。
半身で細く細くを心がけながらナイファンチ立ちで行います。
右足で相手の膝の裏をキック、そのまま脹脛を踏んで潰します。
右裏拳を落とします。正中線とトルクを忘れずに。
左足で相手の膝の裏をキック、そのまま脹脛を踏んで潰します。
左裏拳を落とします。正中線とトルクを忘れずに。
右足で相手の膝の裏をキック、そのまま脹脛を踏んで潰します。
右裏拳を落とします。正中線とトルクを忘れずに。
これでナイファンチ立ち三回で三歩戻りました。
あと一歩で開始地点です。
左足一歩で撞木立ち左正拳突き。
右肘で鉤をつくり、相手の首にガシッと引っかけます。
この時、左足は撞木立ちのまま真っ直ぐですが、
右足はつま先を左足にくっくけます。(転身しやすいようにね)
落ちながら転身、正面を向いてナイファンチ立ち。
ナイファンチの形と同じく左足前交差で鉤突きです。
平安シリーズは様式が多いですけど許してね。
現実的には、カウンター一発で終わりなんですが、
少し長めに引っ張っています。
これでフィニッシュ。直って、気を付け、礼。
お読みいただき有難うございました。
平安三段、平安四段、順番に覚えてくださいね。
全ての身体操作を、正しい姿勢で行う。
全ての身体操作で、張りを保つ。
全ての身体操作を、手の内で行う。
全ての身体操作に、トルクを掛ける。
全ての身体操作は、手が先。
全ての身体操作で、落ちる。
全ての身体操作は、正中線を通る。
全ての身体操作は、正中線に激突する。
を忘れずに。