ずうっと昔のブログをリメイクしたのが、
この記事です。
沖縄空手の立ち方は、一つだけ。
ナイファンチ立ちのみです。
現代空手のたくさんある立ち方は、
ナイファンチ立ちの変化の瞬間を切りとって生まれました。
掴んで腰を割って、後屈立ち。
脚を引いて、前屈立ち。
投げて叩きつけて、前屈立ち。
重量挙げの要領で持ち上げて騎馬立ち。
沖縄空手の立ち方は、一つだけ。
ナイファンチ立ちのみです。
そして、そのまま半身になったら撞木立ちです。
何れも、脚の付け根は張ります。
張ってない、ナイファンチ立ちは弱く脆いです。
これがナイファンチ立ちの基本ですね。
脚の付け根だけじゃなく、骨盤も開いて張るのが大切です。
平安(Pinan)シリーズは、半々で落ちます。
初動の一手は、咄嗟に落下する、半々で落ちる、
早さと速さが2分の1になる、最速の一手ですからね。
八十一戦(Passai)と十三歩(Seisan)の、
初動の喉輪と同じですからね。
そして、平安(Pinan)の初動ですが、
咄嗟の落下で撞木立ちになります。
落ちると、必然的に、張っていた脚の付け根は、折れざるを得ません。
沖縄空手では、歩幅に関係なく、ナイファンチ立ち状態で、立っています。
腸骨筋で骨盤を横に張っています。
腸骨筋の操作で、骨盤をパッと開きます。
当然ながら、半々で開いて落ちますので、
張っていた脚の付け根は、折れざるを得ません。
中折れは、股関節カックンですが、折れる場所は、
脚の付け根です。
股関節は、腸骨筋で急激に開いてカックンします。
脚の付け根で折ることで、推進力を生みます。
要するに、全部おんなじダッ!ちゅうことやね。
半々で折るのに、利用できる部位が、意識化できて、
増えてくると、平安(Pinan)の初動が、益々早く・速くなって、
初動の一手が、組手仕様になって、
相手を制することができるようになる。
ということですね。
細分化して鍛えて、総合化(統合化)して使用する。
新垣師範の『沖縄武道空手の極意』の理解は、
利用できる部位が、意識化できるようになる度に、進みます。
落ちることで折れるのか?
折ることで落ちるのか?
早くなることで、速くなり、速くなることで早くなる。
量質転化と質量転化を繰り返し、螺旋階段を登るように上達する。
これが『沖縄武道空手の極意』の弁証法的理解です。
お読みいただき有難うございました。
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