『看護学生のための社会福祉読本』の内容を一部公開しています。
『看護学生のための社会福祉読本』は、
「看護師国家試験」の「社会福祉士」と「介護福祉士」に共通する問題の解説
を文章化したものです。
この2022年版では、第94~111回の過去18年間の看護師国家試験問題の中から
「社会福祉士」と「介護福祉士」に共通する問題を約1400問選んで、それを解説し文章化してあります。
ですから、この本を一通り読むと、社会福祉士や介護福祉士と共通する過去18年間の看護師国家試験問題
約1400問を体験したことになります。
さらに、第100~108回の過去9年間の保健師国家試験問題990問のうち
統計学の計算問題等を抜いて800問程度、文章化して加筆してあります。
「看護師国家試験」と「保健師国家試験」の受験生の方に活用していただけると嬉しいです。
今回のテーマは、「ノーマライゼーション」です。
ノーマライゼーション
ノーマライゼーションは、もともと、北欧(デンマーク)で知的障害者福祉の領域から始まった言葉で、「障害の程度や特質にかかわらず、同年齢の市民と同等の基本的権利を有すること」や「障害者や高齢者を特別視せず、可能な限り通常の市民生活を送ることができるようにする」という意味をもっています。通常の市民生活の中には「性生活」も含みます。現在では、社会福祉全体の理念を表す言葉として使われています。
障害がある人を障害者と呼称することに対して、障害のない人を健常者という言い方をする場合があります。障害者と健常者を区別しないという意味の言葉がノーマライゼーションでした。現在では、障害者も健常者も、高齢者も子どもも、女性も男性も、全ての人が、差別されることなく共生できる社会がノーマルな社会であるとする考え方で、「共生の普遍化」がノーマライゼーションです。
社会的自立の促進、安全な暮らしの確保、バリアフリー化の促進などは、ノーマライゼーションの考え方に含まれます。しかし、障害者の施設入所などについては、ノーマライゼーションの考え方に含まれないと考えるのが一般的です。国際生活機能分類(ICF)の障害者ケアの考え方もノーマライゼーションの理念に則っています。環境と個人の特性が加わって健康状態が決定され、支援がないことで社会参加が制約されている場合は、支援することで参加する対象に含みます。
「社会福祉士正誤ポイント」と『看護学生のための社会福祉読本』の
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https://southernwind.stores.jp/