ドナルド・サザーランドの映画 「SF/ボディ・スナッチャー」サザーランド主演のホラー映画! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「SF/ボディ・スナッチャー」

(原題: Invasion of the Body Snatchers

 

INVASION OF THE BODY SNATCHERS

 

「SF/ボディ・スナッチャー」 プレビュー

 

1978年12月22日公開。

ドン・シーゲル監督のS古典的名作『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(1956年)の最初のリメイク。

興行収入:$24,946,533

 

原作:ジャック・フィニイ

脚本:W・D・リクター

監督:フィリップ・カウフマン

 

キャスト:

マシュー:ドナルド・サザーランド

エリザベス:ブルック・アダムス

ジェフ:アート・ヒンドル

デイビッド:レナード・ニモイ

ジャック:ジェフ・ゴールドブラム

ナンシー:ベロニカ・カートライト

 

Invasion of the Body Snatchers (1978) - The Loft Cinema

 

あらすじ:

サンフランシスコの州公衆衛生調査官であるマシュー(ドナルド・サザーランド)は、ある日、同僚のエリザベス(ブルック・アダムス)から奇妙な相談を受けた。

彼女の恋人で歯科医のジェフ(アート・ヒンドル)の様子がおかしく、以前の彼とは別人のようだという。

一時的なものだと彼女を慰めたマシューだったが、それをきっかけに、彼の周囲で不思議なことが続いた。

行きつけのクリーニング店の主人からも、妻が別人のようになったと訴えられた。

翌日、マシューの家に、エリザベスが駆けこんで来た。ジ

ェフが見知らぬ人間たちと密会しており、しかも、ジェフを含めた彼らは人間らしい感情というものを持ち合せていないように思われたという。

エリザベスを知り合いの精神病理学者のデイビッド(レナード・ニモイ)に会わせたマシューは、そこでエリザベスのような患者が殺到しているのを目にし、ただ事ではないことを確信した。

しかし、デイビッドは、患者たちのケースは、単なる幻覚にすぎないと断定した。

ある日、マシューの親友で郊外に美容風呂を経営しているジャック(ジェフ・ゴールドブラム)の店で不思議な物体が発見された。

駆けつけたマシユーは、青ざめたジャックと妻ナンシー(ベロニカ・カートライト)の出迎えを受けたあと、その不思議な物体を見つめた。

それは、異様なマユ状物質の中の胎児のような粘着性をもつ、ジャックの顔をした死体”であった。

以前からの奇妙な現象との関連を感じたマシューは早速エリザベスに電話するが、何か様子がおかしい。

悪い予感でマシューが駆けつけると、彼女の家でも、あの死体が発見された。

睡眠中のエリザベスの間隙を衝いて、彼女になり変わろうとするエリザベスの未完成品だった。

ジェフの異常も、この正体不明の生命体に肉体ジャックされた結果だと推測したマシューは、エリザベスを抱き起し自分の家へ連れ帰った。

間もなく、マシューの要請で謎の物体を調査しに警察官とディビッドがやってくるが、ジャックの店でも、エリザベスの家でもそれは消えていた。

翌週、あれほど肉親や隣人の違和感を訴えていた市民が、急に静かになったのを奇妙に感じたマシューとエリザベスは、前にも増して恐怖を感じていた。

2人とジャック夫妻が、これからの対策を話し合っていた時、いつのまにか庭には巨大な4個の植物莱が現れ見る見る4つのグロテスクな肉体未完成品を生み出した。

それらは、まさにマシューらになり変わろうとしていた。

本能的にその場から逃げ出した4人は、そのまま走り続けた。

しかし、後ろからは、すでに一般市民にとって代った肉体強奪者たちが群れをなして追いかけてきた。

彼らこそ、暗黒の宇宙から地球を目ざしてやってきた侵略者に他ならなかったのだ。

必死に逃げる4人も、その強力な侵略者の魔の手からは逃れることはできないのだった。

 

Invasion Of The Body Snatchers (1978) — Reel SF

 

コメント:

 

サンフランシスコを舞台に、宇宙からの侵略者が、一般市民の肉体をジャックするというSFサスペンス映画。

 

宇宙から飛来した植物体が、人間の身体を奪い、社会を侵略しようとする。
だが一方で、人間は大した危害も加えられていない。
むしろ都市部に生きる人間たちは、身体を乗っ取られることで、精神的には満たされているようにも感じる。
疲弊した人間たちが、眠りにつけば社会のしがらみからも抜け出せる。
物事に一喜一憂せずに、安定した精神状態で過ごせる。

では、何故それに対抗しようし続ける人間がいるのか。
そこにこそ、本作のテーマが現れているように感じる。
人間としての「幸福」や「尊厳」とは、一体何なのだろうか。
社会の歯車の1つとしてただ生きるだけの生活。
そんな人生にウンザリして、手を上げて現実から逃避するのか。
それでも、人間としての「幸福」や「尊厳」を信じ続けるのか。
結局、抵抗し続けた彼らも、植物体に取り込まれてしまう。
だが、彼らの「ファイティングポーズ」から感じ取るものは多い作品。

 

Invasion of the Body Snatchers (1978)

 

サンフランシスコが舞台になっていて、ちょうど良い背景にトランスアメリカ・ピラミッドビルが映ってたりする。

サンフランシスコで一番高い高層ビルでかつ一般観光客に開放されてなく中に入れないというのもあってか、一種異様な雰囲気を醸し出すに成功している。


オリジナル版では小さな町が舞台になっていて、小さな異変が少しずつ波紋を広げて行く怖さを表現していたが、このリメイク版は大都会サンフランシスコを選んだ。

舞台設定をまるっきし崩したと言えよう。

 

誰もが顔なじみでお互い名前で呼び合う小さな町で起こった出来事を、都会の集団の中で再現させた。

そのためか集団に追いかけられる恐怖が迫りくる。


主人公のドナルド・サザーランドの熱演が光る。

この役者は、どんな役でもそれになり切って演じている。

ますます好感が持てる。

 

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