宮尾登美子のドラマ 「一弦の琴」NHKでドラマ化! 田中美里主演! | 人生・嵐も晴れもあり!

人生・嵐も晴れもあり!

人生はドラマ!
映画、音楽、文学、歴史、毎日の暮らしなどさまざまな分野についての情報やコメントをアップしています。

ドラマ「一弦の琴」

 

一絃の琴 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarksドラマ

 

 

原作は、宮尾登美子の長編時代小説。

講談社から書き下ろしで1978年10月20日に刊行された。

 

一弦の琴(宮尾登美子) / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」 / 日本の古本屋

 

南国土佐を舞台に、幕末から明治へ時代が大きく変わっていく中で、「一絃琴」の音色に魅せられた2人の女性の生い立ち、確執、半生を描いた物語。

第80回(1978年下半期) 直木賞受賞作。

 

一弦琴(桐製) - 和楽器

 

ドラマは、NHK総合「時代劇ロマン」枠で2000年にテレビドラマ化された作品である。

全18回。

原作では前半が苗を主人公、終盤は弟子の蘭子が主人公に据えられているが、ドラマ版では一貫して苗にスポットがあてられている。

 

キャスト:

  • 澤村(望月/市橋)苗:田中美里 
  • 父・澤村克己:篠田三郎 
  • 母・澤村秀乃:竹下景子 
  • 祖母・澤村袖:香川京子 
  • 妹・澤村愛子:岡本綾 
  • 弟・澤村信之:井之上チャル
  • 叔父・須崎辰之進:伊原剛志 
  • 夫・市橋公一郎:榎木孝明 
  • 義母・市橋栄:山本陽子
  • 前夫・望月健直:生瀬勝久 
  • 義母・望月清:土田早苗
  • 義姉・望月依子:有森也実 
  • 師匠・大友流月:三田村邦彦 
  • 師匠・緒方嘉平 :吉幾三 
  • 琴職人・佐竹紋之助:平田満 
  • 旅の絵師・亀岡: 田中邦衛 
  • 流月の女中・美代:西尾まり 
  • 友人・千家朝於:関さちよ 
  • 弟子・岳田蘭子:吹石一恵 
  • 塾生・仲崎雅美:真柄佳奈子 
  • 岳田:大和田伸也 
  • みの:和泉ちぬ
  • 八助:車だん吉

田中美里|人物|NHKアーカイブス

 

コメント:

 

五歳で漂白の旅絵師の弾く一絃琴に魅入られた土佐の上士の娘苗は、その後の人生を琴に傾け尽くす。

師・有伯への淡い恋心、不幸な結婚、土佐一絃琴の盛名を響かせた市橋塾、女弟子・蘭子との確執。

愛も憎しみも想いのすべてを一筋の糸に凝らした苗の生き方に、明治の女の矜恃と情念をみごと描出した長編小説。

 

幕末の土佐藩から物語は始まる。

琴の奏者、亀岡の音色に主人公の苗は魅了される。

その後、一絃の琴と生涯を通じて関わろうと決意した。

一絃琴の名人である有伯(ドラマでは大友流月)への弟子入り、市橋塾の開講に至る。

弟子、蘭子と苗との確執。  

子供は産まれず、養女の稲子をもらい、塾を継がせることに。

蘭子も一絃琴の塾を開講する。

 

ドラマの主な登場人物と配役は以下の通り:

この物語の主人公の女性・苗を田中美里が好演している。

師匠の大友流月を三田村邦彦が演じた。

弟子になる女性・蘭子を吹石一恵が演じた。

 

このドラマは、NHKからDVDが発売されており、全18回を網羅している。

 

 

 

 

第一巻
第1回 出会い
文久3年、土佐藩士の習い事である「一絃琴」を多くの男性の中で練習に打ち込む女性・澤村苗。ある日師である嘉平が倒れ、嘉平から会うことを勧められた大友流月に弟子入りを願い出るが、冷淡に断られる。
第2回 師匠
何度も弟子入りを申込みに来る苗に、流月は琴を弾いてみせるようにと言う。苗は懸命に演奏したが、聴き終わった流月は自分のような琴を弾きたいということ自体が無理な話だと言い放つ。
第3回 恋心
何とか弟子入りを許された苗は、流月の厳しい稽古にも音を上げることなく打ち込む。その様子を目にした琴職人・佐竹紋之助は、苗の素質を見抜くとともに、苗が流月に寄せる密かな想いにも気がつく。
第4回 秘密
苗は紋之助から、流月が自分の妻を斬ったことを知らされる。ショックを受けた苗は持ち込まれた縁談を受けてしまうが、妻の弟と名乗る男に襲われた流月のもとに駆けつけたことが縁談先の耳に入り、破談となる。

第二巻
第5回 別離
流月は苗の目の前で斬られ命を落とす。放心状態の苗は、流月の女中・美代と紋之助の3人で通夜を行う。その席で紋之助は、苗に流月のことは忘れるようにと厳しく言い渡す。
第6回 結婚
再び苗に縁談が持ち込まれた。しかし、相手は澤村家よりも家柄が格下の望月家の次男・健直であった。だが、苗に一目惚れした健直は苗に必ず幸せにすると言い切る。
第7回 嫁姑
望月家での暮らしは貧困そのもので、苗の一絃琴が入った嫁入り道具も納屋へ入れられてしまう。やがて健直は京都・伏見に行き、戦で一旗揚げてくると言い出す。
第8回 約束
望月家で唯一の理解者である夫が戦に行ってしまった。兄嫁たちにこき使われながら健直の帰る日を心の支えにしていた苗であったが、ある日突然、遺髪として帰ってくる。

第三巻
第9回 姉妹
苗の妹・愛子は市橋公一郎と結婚し、妊娠、いよいよ出産を迎える。手伝いに行った苗と久しぶりの会話を楽しむ間もなく産気づき死産、そして愛子も息を引き取ってしまう。
第10回 母娘
後添いを心配した公一郎の母・栄は、苗に白羽の矢を立てる。愛子の死の悲しみが消えぬうちの縁談であったが、「きっと愛子も喜ぶはず」という栄の言葉に苗の心は揺れるのであった。
第11回 後添い
苗を公一郎の後添いにしたいと栄が申し出る。皆が戸惑う中、祖母・袖は良い話だと苗に勧める。苗は愛子の墓に手を合わせ、愛子の分まで幸せになると誓う。
第12回 幸福
公一郎は代言人となり事務所を構えるが、まだ一般に裁判に対する認識が低く、苦労の連続であった。一方、澤村家では東京から帰った信之が事業欲に燃え一旗揚げようと目論む。心配した公一郎が注意をするが、全く聞こうとしない。

第四巻
第13回 決心
信之は事業資金として澤村家から400円を出させる。しかし、仕事仲間に騙され400円と借金の100円を持ち逃げされてしまう。公一郎のおかげで百円の借金は帳消しになったが、信之は姿を消してしまう。
第14回 弟子
7年後、苗の一絃琴塾は弟子の数が数百人を超した。そうした中塾に入ってきた仲崎雅美の演奏が苗の心を捉える。苗は雅美の一絃琴を見て驚いた。それは以前流月が使っていたものだったのだ。
第15回 再会
苗の塾に通い始めた雅美の腕に皆が驚いた。苗は雅美が流月の子だと知り、自分を超える名手になるという予感をより一層強くする。そして雅美に手ほどきをした紋之助に、覚悟を持って引き受けることを伝える。

第五巻
第16回 亀裂
あっという間に上達した雅美はたった3ヵ月で免状を取ってしまう。このことが苗の塾・市橋塾の後ろ盾である清風会の実力者・岳田貢らの妬みを買い、事態は思わぬ方向に向かっていく。

第17回 跡目
清風会の面々は、市橋塾の後継者問題を持ち出してきた。岳田は自分の娘・蘭子を跡目に据え、塾を思い通りに操ろうとし、公一郎は清風会の後押しで県会議員になることを目論む。やがて苗は四面楚歌に陥っていく。
最終回 旅立ち
苗は市橋塾後継者を発表する「お披露目式」で、後継者は居らず本日限りで閉塾すると発表する。岳田の問いに苗は、一弦琴は自分が自分自身のために弾くもの、今一度一人に戻り本当の一弦琴を弾きたいと語る。