「初体験/リッジモント・ハイ」
(原題:Fast Times At Ridgemont High)
1982年8月13日公開。
アメリカの高校生達の恋と青春を描いた青春映画。
興行収入:$27,092,880。
原作・脚本:キャメロン・クロウ
監督:エイミー・ヘッカーリング
キャスト:
ショーン・ペン:ジェフ ジェニファー・ジェイソン・リー:ステーシー ジャッジ・ラインホルド:ブラッド フィービー・ケイツ:リンダ ロバート・ロマナス:マイク |
ブライアン・バッカー:マーク
あらすじ:
リッジモント高校の同窓生、ステーシー(ジェニファー・ジェイソン・リー)とリンダ(フィービー・ケイツ)。
17歳ですでにSEX経験済みのリンダ、それに対して15歳のステーシーはまだ未経験の処女。
そんなステーシーの最大の関心事といったらSEX、早く処女を捨てること。
リッジモント高校には他にも、サーフィンとドラッグに明け暮れる能天気なジェフ(ショーン・ペン)、ダフ屋稼業で稼ぎまくるマイク(ロバート・ロマナス)、ステーシーに好意を持つ童貞男のマーク(ブライアン・バッカー)、ステーシーの兄でバイト三昧のブラッド(ジャッジ・ラインホルド)らが通っていた。
ある夜、ステーシーは男子とデートして、ついに初経験。
処女を捨てることに成功する。
すると、ステーシーはまるで人が変わったかの様に、そこらの沢山の男とデート、彼女のSEXに対する好奇心はどんどんエスカレートしていく。
そんな彼女をマークは心配する。
一方、いい加減で授業にも遅刻し放題のジェフは、厳格な歴史教師のハンド先生に目をつけられ、ことあるごとに厳しく当たられる。
ジェフもそれに対抗し、授業中の教室にピザを配達してもらったりするが、ハンド先生も逆にそのピザをジェフからみんなへのおごりだと自らも頬張ったうえで生徒たちにふるまう。
そんな中、ステーシーは誤って妊娠してしまう。
友人リンダは怒ってその相手であろうマイクに嫌がらせをする。
そしてステーシーは、自分が求めていたのは「SEX」じゃなく「愛」じゃないのかと改心する。
そこにマークが現れ、2人はどうなっていくのか。
一方、ついには落第寸前のジェフの家に押し掛けたハンド先生は、彼の部屋で無理やり特別補習を行い、彼の卒業を祝福する。
そして卒業パーティーが始まる……。
コメント:
現代高校生気質をコミカルに描いた青春ドラマ。
リッジモント高校での若者たちの生態を描いた作品である。
原題の「Fast Times At Ridgemont High」とは、「リッジモント高校での初めての出来事」を意味している。
リッジモントは、米国南東部にあるバージニア州の州都。
1979年秋に学生になりすまして母校リッジモント高校にもぐり込んで若者たちの生態を観察した当時20代のキャメロン・クロウの同名小説を原作としている。
原作者クロウ自身が脚色し、やはり当時20代の女性監督エイミー・ヘッカーリングが初監督した作品だ。
後に有名になる俳優達が多く出演しており、当時人気絶頂のアイドル女優だったフィービー・ケイツが水着を外してトップレスになるシーンが話題となった。
全米興行収入週末成績最高位第3位(1982年9月3日 - 6日、10日 - 12日付)。
有名になる前の、ショーン・ペン、ニコラス・ケイジを拝める作品。
ショーン・ペンと米国史の先生の対決は爆笑必死。
彼の意外な演技を観られる。
恋愛経験の浅いカップルの駆け引きシーンは、無駄にリアルで、しかもハラハラドキドキさせられる。
脚本を手がけたキャメロン・クロウが実際に学校に潜り込んで人間観察を行ったため、リアルでぶっ飛んだ学園生活が描かれているという。
映画の出来は、軽い。
終わり方なんか適当に切り上げたという感じだ。
でも憎めない。
今はジジ・ババになった人のハイスクール時代の顔を見て、あっという間に時が過ぎてしまう。
ショーン・ペン21才のとっぽい顔と演技は、傑作だ。
そしてしょっぱなの作品からヌードを披露するフィービーちゃん18才、気前いい。
ニコラス・ケイジ18才が、フットボールの観客席で1秒だけ映る。
(ちなみにニコラス・コッポラ名義でデビュー作)
フォレスト・ウィテッカー20才(デビュー作)はセリフあり。
主役はフィービー・ケイツではなく、ジェニファー・ジェーソン・リー20才だ。
Rotten Tomatoesでは55件のレビューで支持率は78%、平均点は6.70/10となった。
Metacriticでは21件のレビューを基に加重平均値が61/100となった。
この映画は、Amazon Primeで動画配信可能: