ハリウッド・コメディ映画 第28位 「ゴーストバスターズ」 超自然的コメディ映画の元祖! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「ゴーストバスターズ」

Ghostbusters

 

ゴーストバスターズ(1984) : 作品情報 - 映画.com

 

「ゴーストバスターズ」 プレビュー

 

1984年6月8日公開。

3人の幽霊退治屋がニューヨークの幽霊を一掃するコメディ。

興行収入:2億9520万米ドル。

 

脚本:ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス

監督:アイヴァン・ライトマン

 

キャスト:

ゴーストバスターズ

ピーター・ヴェンクマン
演:ビル・マーレイ
心理学・超心理学の専門家だが、何かと私情を挟み、女性を口説くために知識を用いる軽薄でいい加減な性格で、大学の研究者時代にはESPカードと電気ショックを用いた対照実験のために呼んだ被験者の一方が好みの女性だったため、実験のプロセスを台なしにしてしまった。その研究態度の悪さで、教え子や学部長からも忌み嫌われており大学の研究室の扉には「ヴェンクマン、地獄に堕ちろ」と落書きされている。最初はレイやイゴンの理論に興味がなく幽霊や超常現象を信じてなかったが図書館のゴーストを目撃したことで考えを少し改め、さらに大学を解雇された事もあり金儲けのためゴーストバスターズの設立を決意する。
ゴーストバスターズ本部では、依頼者の事情聴取やカウンセリングを担当する。最初はヒロインのディナに色目を使うなど相変わらずだったがゴースト退治していく中でメンバーの中心としての風格を見せるようになり、ディナに取り憑いた「門の神ズール」との会話に成功し「破壊の神ゴーザ」から彼女と世界を守るため活躍する。
レイモンド・スタンツ
演:ダン・エイクロイド
通称「レイ」。ゴーストバスターズのリーダー(とピーターに勝手に決められる)。専用車両「ECTO-1」の整備や、ゴースト保管庫の管理を担当する。ゴーストバスターズの開業資金のために自分の実家を担保に入れる。元共同研究者の3人の中では最も超常現象オタクで、神秘学の歴史に詳しいが、そのくせメンバーの中で最も臆病で、ゴーストに遭遇すると恐怖で立ち尽くす。
「ステイパフト・マシュマロ」社のマシュマロが子供のころから好物で、それが終盤で仇となる。
イゴン・スペングラー
演:ハロルド・ライミス
ゴースト退治のための理論に通じ、あらゆる装備の開発を手掛けた。丸縁の眼鏡がトレードマークで、常にスーツで身を整えている。堅物な性格で、ジャニーンによる誘惑に気づかなかった。最初のゴースト捕獲の際にピーターとレイに装備に関する忠告したがそれが終盤の戦いの決着に繋がることになる。
ウィンストン・ゼドモア
演:アーニー・ハドソン
ゴーストバスターズが売れ出し、人手不足で新たに雇われた。アフリカ系。かつて海兵隊の電子部隊でヘリコプターのパイロットをしていた。メンバーの中で唯一の肉体派で、ガタイが良く大柄ながら、レイに劣らぬ臆病な性格。給料の高さにつられてゴーストバスターズに入ったにすぎなかったが、採用からゴーザ出現までの2週間のうちにゴーストの存在を受け入れるようになる。信仰心の厚いクリスチャンでもある。

その他

ディナ・バレット
演:シガニー・ウィーバー
ゴーストバスターズにとって最初に依頼を受けた顧客。本業はオーケストラのチェロ奏者。自宅である高層ビルのマンションに潜む「門の神ズール」に取り憑かれる。ピーターのアタックを当初は疎んじるが、次第に相思相愛となる。ズールに取り憑かれたときは雰囲気が艶っぽく一変した。
ルイス・タリー
演:リック・モラニス
ディナと同じ高層ビルのマンションに住む会計士。独立して4年目。ディナに想いを寄せているが、20分の体操番組を早送りして体操を10分で済ませるアイデアをすすめるなど、会話のセンスがどこかずれている。なぜかドジを踏みやすい間の抜けた男で、部屋がオートロックであることをいつも忘れ、廊下に締め出される。ある日、自室でパーティーを開いている最中に突然現れた「鍵の神ビンツ」に取り憑かれる。ビンツに取り憑かれた時の記憶がなかったため、ゴーストバスターズに救出されたときが彼らとの初対面であったが、すぐに頭を切り替え、会計士として4人に営業をかける。
ジャニーン・メルニッツ
演:アニー・ポッツ
ゴーストバスターズ社の受付嬢。当初は依頼のなさから暇を持て余していたが、ゴーストバスターズが軌道に乗り始めたことで休みがなくなり、不満をこぼす。イゴンに好意を持つ。
ウォルター・ペック
演:ウィリアム・アザートン
連邦環境保護局ニューヨーク第3支局の部長。ゴーストバスターズの活動はペテンだと疑い、警官と電力会社の人間を伴ってゴーストバスターズ本部に乗り込み、「環境汚染」を名目に業務停止を命令し、大規模なゴースト騒ぎの原因を作り出す。マシュマロマンが倒されたときちょうど真下にいたため、大量の溶けたマシュマロを浴びる。
高圧的態度から、反感を持ったピーターとレイに、会うたびに名前をもじった"pecker"(男根)、"This man has no dick."(男根のない奴)などとからかわれつづけた。

 

ゴーストバスターズ(1984) : 作品情報 - 映画.com

 

あらすじ:

ニューヨークでは、心霊現象やゴースト(幽霊・霊体)の目撃例が増加し、コロンビア大学で超常現象を科学的に解析する共同研究室を主宰していたピーター・ヴェンクマン博士レイモンド・スタンツ博士イゴン・スペングラー博士の3人は、ついにニューヨーク公共図書館の書庫でゴーストの確認に成功する。

仮説の実証に気をよくした3人であったが、研究室に戻ると、いつまでも成果を出さないでいる彼らの研究を科学と認めない学部長が待ち受けていた。

学部長は研究費の打ち切りと、解雇を通告する。

これまでの研究からゴーストへの物理的干渉に自信を持っていたレイとイゴンは、借金をして、ゴースト退治を行う会社「ゴーストバスターズ」の開業を決意。

彼らの理論に半信半疑のピーターも、儲けを見込んで話に乗る。ビームによってゴーストを縛り、トラップの中に閉じ込める、一連の装置を開発する。

捕獲と保管装置のいずれも無許可の核エネルギー電源を用いていたため、役人に眼を付けられる恐れがあった。

依頼者第一号は近所の高層ビルのマンションに住む女性・ディナ・バレット

自宅の冷蔵庫の中に神殿が現れる、という怪奇現象に悩み、調査依頼にやってきたところ、ピーターは一目惚れする。

ピーターは2人に告げずに、ニセの霊気測定装置を持ってディナの自宅へ行き、霊気の測定を行うが、無論何も発見できなかった。

しかし、それ以降のビジネスは大当たりで、マスメディアから注目され、多忙になり、3人は追加メンバーのウィンストン・ゼドモアを新たに雇う。

これまでのゴースト騒ぎや神殿の出現は、霊界の破壊の神・ゴーザが、人間界支配をたくらんでニューヨークに接近してきている現れだった。

ゴーザの眷属で2頭の番犬のうち、「門の神ズール」がディナに憑依し、もう1頭の「鍵の神ビンツ」が、ディナの部屋の隣に住む冴えない男・ルイス・タリーに取り憑く。

ディナをたずねたピーターは、会話から彼女がゴーストに取り憑かれていることを見破り、ゴーストバスターズ本部へ飛んで帰る。

4人は調査の結果、ディナの住む高層ビルのマンションの秘密をつきとめる。

建物を設計したのは、この世の終わりを祈る秘密結社「ゴーザ教」を率いたオカルティストで建築家でもあり医者で魔術師の故・イヴォ・シャンドアで、ディナの住む部屋はゴーザを復活させるための生贄のための場所で屋上が異次元と現実世界の人間界との接点でもあった。

折悪しく、彼らの活動をペテンと決めつけた環境保護局の役人・ウォルター・ペックが現れ、「周囲の環境汚染」を名目に、営業停止の強制執行のために、捕獲したゴースト保管庫の電源を切ってしまう。

これによりゴーストバスターズ本部の建物は大爆発を起こし、これまで捕獲したアメリカじゅうのゴーストが逃走して、再び騒ぎを起こすようになってしまう。

ニューヨーク市長のレニーは4人を呼び出して営業停止を撤回し、事態の収拾を依頼する。

4人はディナの高層ビルのマンションに急行するが、時すでに遅く、再会を果たしたズール(ディナ)とビンツ(ルイス)がディナの部屋で呪文を唱えた。

すると爆発が起きて壁が崩れ、屋上へ通じる隠し階段が出現する。

高層ビルのマンションを黒い雲が覆い、ズールとビンツは魔犬の姿に変わり、屋上に神殿が現れ、そこからゴーザが姿を表した。

ゴーザは屋上に着いた4人から放たれたビームを浴びるが、びくともせず、平然と「破壊の方法を選べ」と迫る。

それは彼らが想像したものに化けて殺すという意味だった。

レイはできるだけ弱そうな存在を願う一心で、マシュマロ会社のマスコットキャラクター「マシュマロマン」を思い浮かべてしまう。

ゴーザは巨大マシュマロマンとなって街を破壊し始め、屋上の4人に迫る。

4人はマシュマロマンに背を向け、ゴーストを縛る際に使うビームを交差させて、巨大なエネルギーを神殿にぶつける。

神殿は粉々に破壊され、マシュマロマンは炎に包まれて消える。

ディナとルイスも、石に変わったズールとビンツの中から救出される。

街を悩ませたゴーストたちは消え、ゴーストバスターズはニューヨークを救った英雄として人々の大歓声を浴びた。

 

過去3作品】『ゴーストバスターズ』シリーズのおさらい&用語辞典! (1/2) - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)

 

コメント:

 

本作は、1984年公開のアメリカ合衆国の超自然的コメディ映画。

1984年6月8日に公開され、高い評価を受け、文化的現象となった。

コメディー、アクション、ホラーを融合させたこの作品は好評を博し、ビル・マーレイの演技は称賛された。

劇場公開時の興行収入は2億8220万ドルで、その年の2番目に高い興行収入を記録し、当時のコメディ映画史上最高の興行収入となった。

また、7週連続で劇場公開作品の第1位となり、同年に1億ドル以上の興行収入を記録した4作品のうちの1つとなった。

さらに劇場公開されたことで、総興行収入は約2億9520万ドルとなり、1980年代に最も成功したコメディ映画のひとつとなっている。第57回アカデミー賞 視覚効果賞にノミネートされた。

2015年、米国議会図書館は本作を全米映画登録簿に保存するよう選定した。

主題歌であるレイ・パーカー・ジュニアの「ゴーストバスターズ」もナンバーワンヒットとなった。

 

大衆文化に影響を与え、熱心なファンの支持を得た『ゴーストバスターズ』の成功は、数十億ドル規模のマルチメディア・フランチャイズを立ち上げた。

その中には、人気テレビアニメ『アニメ ゴーストバスターズ』(それ自体がメディア・フランチャイズを生み出した)、その続編『エクストリーム・ゴーストバスターズ』シリーズ、ビデオゲーム、ボードゲーム、コミック本、衣類、音楽、書籍、食品、玩具、グッズ、お化け屋敷などが含まれている。

 

1989年に続編『ゴーストバスターズ2』が公開。

ゴーストバスターズが再登場する前提で続編を製作する試みが繰り返されたが、2014年にハロルド・ライミスが死去したあと休止となり、その後企画は2016年に公開された同名のリブート版にシフト。

2021年、シリーズ第4作目『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が公開された。

 

80年代半ばを代表する、B級感満載のSF娯楽作。

まず、ゴーストバスターズが血気盛んな青年ではなく、冴えない中年オヤジ3人組ってところがいい。
大学を追放されたにもかかわらず、3人の博士に悲壮感はなく、一旗揚げてやるぜという自棄っぱちなノリでバスターズを結成。

 

途中で出てくる「マシュマロマン」が笑える。

マスコットキャラクター「マシュマロマン」を思い浮かべると、ゴーザが巨大マシュマロマンとなって街を破壊し始めるという発想が、バカバカしいし、全然怖さが無いという。

何でこういう展開になるのか、訳が分からない。

 

 

 

とにかく、世界観も設定もユルユル、そして登場するのは軽薄な人物ばかりだが、「B級上等!何か文句あるか?」と言わんばかりの弾けっぷりで突き抜ける。

そこが良いのだ。

 

この映画は、「コメディ」ではなく、完璧な「ナンセンス・ドラマ」なのだ。

ハリウッドに新たなジャンルが登場した記念すべき作品だ。


作品にマッチし、思わず口ずさみたくなるキャッチーなテーマソングもgood。

 

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