ハリウッド・コメディ映画 第27位 「メリーに首ったけ」キャメロン・ディアスの出世作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「メリーに首ったけ」

(原題:There's Something About Mary

 

There's Something About Mary (1998) - IMDb

 

「メリーに首ったけ」 プレビュー

 

1998年7月15日公開。

ロマンティック・お下劣コメディ。

興行収入:$369,884,651

 

脚本:エド・デクター、ジョン・J・ストラウス、ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー

監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー

 

キャスト:

メアリー:キャメロン・ディアス

テッド:ベン・スティラー

ウォーレン:W・アール・ブラウン

ドム:クリス・エリオット

ヒーリー:マット・ディロン

マグダ:リン・シェイ

タッカー:リー・エヴァンス

ブレット:ブレット・ファーブル

 

Where Is the Cast of There's Something About Mary Now? | POPSUGAR  Entertainment

 

あらすじ:

ロードアイランド。

作家志望のテッド(ベン・スティラー)は高校時代以来13年間、皆の憧れの的だったメアリー(キャメロン・ディアス)のことが忘れられないでいる純情男。

メアリーの知的障害の弟ウォーレン(W・アール・ブラウン)がいじめられているのを助けたことで彼女から卒業パーティに誘われたのはいいが、迎えに行った先の彼女の家でなんと大事なナニをジッパーにはさんでしまうという大失態を演じたのだった。

そんな過去もなんのその、彼女へのつきせぬ想いから、テッドは友人ドム(クリス・エリオット)の紹介で保険調査員ヒーリー(マット・ディロン)をメアリーが現在住むマイアミに派遣し、彼女の身辺を探ってもらうことに。

整形外科医になり、かつてと変わらぬキュートさで一人暮らしをエンジョイしているらしいメアリー。

ヒーリーはそんな彼女に一目ぼれ、テッドには彼女が子持ちのデブ女になったと嘘の報告をする。

ヒーリーは建築家と偽り、メアリーの隣に住む未亡人マグダ(リン・シェイ)のご機嫌とりまでしてあの手この手でメアリーに言い寄る。

さて一方ヒーリーの報告が信じられないテッドはついに自らマイアミに赴き、メアリーと再会。

だが、メアリーの周囲はストーカーだらけなのが発覚。

ヒーリーの正体は殺人鬼だと嘘八百を並べていたのが両足が不自由な建築家を装った、ピザボーイのタッカー(リー・エヴァンス)。

恋の攻防戦の果てになんとか念願の交際を始めることができたテッドだが、メアリーを調べるためにヒーリーを雇ったことが何者かに密告されてしまう。

チクったのはなんとドム。

実は彼はメアリーの高校時代の恋人だったのだが、ストーカー行為で告発され彼女の身辺には近づけない身だったのだ。

メアリーの前に集合してにらみあうドム、ヒーリー、タッカー。

そこにテッドがメアリーが最近まで交際していた“理想の男性”ブレット(ブレット・ファーブル)を連れてくる。

「彼こそがメアリーと結婚すべきだ」と言い放って家を出たテッド。

そんなテッドの真心に打たれたメアリーは彼を追いかけ、二人は晴れてキスを交わすのだった。

 

There's Something About Mary - Plugged In

 

コメント:

 

とびきりキュートな美女に片想いを続ける純情男と彼女につきまとう男たちの狂騒劇を、ナンセンスでお下品なギャグ満載で描いたコメディ。

 

監督を務めたボビー・ファレリーとピーター・ファレリーは、2歳違いの実の兄弟。

ピーターが兄である。

多くのコメディ作品を生み出している、今も現役の監督・脚本・製作をこなすハリウッド映画に欠かせないコンビだ。

一貫して過激で馬鹿馬鹿しくも愛すべきコメディを撮っている。

最近の作品では笑えて感動する、いわゆるロマンティックコメディが多い。

どの作品でも本物の障害者を障害者の役で必ず登場させるが、障害を個性の一部というスタンスで捉え、あくまでハンデキャップを持つ一人の人間として描いている。

そのため作品中には良い障害者もいれば悪い障害者もおり、それを障害者を差別していると言う者もいるようだが、アメリカの障害者からの支持は高いという。

代表作は、『Mr.ダマー』シリーズ、『キングピン/ストライクへの道』、『メリーに首ったけ』、『ふたりの男とひとりの女』、『愛しのローズマリー』、『ふたりにクギづけ』、『ライラにお手あげ』、『新・三バカ大将 ザ・ムービー』。

 

本作は、なんといってもヒロインを演じたキャメロン・ディアスの魅力全開のコメディ。

この人は、16歳の時にエリート・モデル・マネジメントと契約し、高校を中退。

17歳の時にファッションモデルとしてデビュー。1992年に日本に約2ヶ月間滞在したこともある。

その後、カルバン・クラインやリーバイスのモデルをしていた。

1990年7月号の『Seventeen』で表紙を飾り、特集が組まれた。

21歳の時に『マスク』(1994年公開)のオーディションに合格し映画デビューを果たす。

その後は地味な活動ぶりだったが、1998年公開の『メリーに首ったけ』が大ヒットとなり、本作でニューヨーク映画批評家協会賞女優賞を受賞、ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にもノミネートされ、一躍スター女優となる。

2000年には『チャーリーズ・エンジェル』に主人公3人組の1人であるナタリー役で出演し、この映画は2.64億ドルの興行収益を上げた。

シリーズ続編でも主演し、人気を博した。

翌年にはトム・クルーズ主演の『バニラ・スカイ』に出演し、その演技によりゴールデングローブ賞を含むいくつもの賞にノミネートされた。

彼女の魅力は、愛くるしい笑顔だが、どうやらそれは彼女の出自に関係しているようだ。

カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。

父エミリオ・ディアス(1950年 - 2008年)はスペイン系キューバ移民2世の石油工場の現場監督、母ビリー・ディアス(旧姓:アーリー)はアメリカ・インディアンのチェロキー族、イングランド人、ドイツ人の血を引く。

 

原題の「There's Something About Mary」は、直訳すると「メアリーには何かがある」。

これだと映画のテーマにそぐわない。

日本語タイトルの「メリーに首ったけ」の方が断然良い。

このタイトルを思いついた人は天才だ。

 

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