レオナルド・ディカプリオという俳優がいます。
今や世界のトップ俳優として認められているハリウッドの現役の役者です。
この人の出自と経歴をたどります。
レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio |
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生年月日 | 1974年11月11日(47歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス |
国籍 | アメリカ合衆国 |
民族 | イタリア・ドイツ系アメリカ人 |
身長 | 183cm |
職業 | 俳優・映画プロデューサー・脚本家・環境保護活動家 |
ジャンル | 映画 |
カリフォルニア州ロサンゼルスにて、父ジョージ・ディカプリオと母イルメリン・インデンバーケンとの間に生を受ける。
父はイタリア系およびドイツ系の元ヒッピーで、アンダーグラウンド・コミックスを描いて生計を立てていた。
母は1950年代にドイツのルール地方からアメリカに移住してきた女性で、母方の祖母エレーナ・スミルノワはロシア(あるいはウクライナ)からドイツへ移民してきた人物であった。
レオナルドの名は、母が妊娠中にイタリアの美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を鑑賞している最中に、胎児が強い反応を示した(腹部を蹴った)ことに由来する。姓のディカプリオは、『カプリ島の』の意。
生後間も無くして両親は別居しており、レオナルドは母に引き取られたが、頻繁に父とも顔を合わせていた。
幼少時は漫画の収集、さらに父と美術館に足を運ぶことが趣味であった。
また、母の実家があるドイツを度々訪れ、そこで祖父母と時間を過ごすことが多かったため、ドイツ語が堪能になった。
父の再婚相手の息子(レオナルドの義兄)がテレビコマーシャルで多くの収入を得ていたことに感化され、俳優になることを志す。
10歳頃からオーディションを受け始めたが、幾度と無く不合格となり、挙句の果てには、本名の響きはエキゾチックであるとして「レニー・ウィリアムズ」への改名を打診されるなど不遇の時期が続いた。
14歳で初めてテレビコマーシャルへの出演を果たすと、テレビドラマにも出演を重ねるようになる。
1993年に出演した『ギルバート・グレイプ』で、19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネート。
その後も立て続けに映画への出演を重ね、『ロミオ+ジュリエット』ではベルリン国際映画祭の銀熊賞 (男優賞)を受賞した。
ディカプリオを一躍スターに押し上げたのは、1997年公開の『タイタニック』である。
数多くの興行収入記録を塗り替えたこの作品での、悲劇的にして純粋な役柄が生来の端整な顔立ちと相俟ってその名声と知名度が世界規模に飛び火した。
また、本作はアカデミー作品賞を受賞し、ディカプリオの主演男優賞ノミネートにも期待が高まったが、ノミネートされなかったことが大きな話題を呼んだ。
日本では各種メディアがディカプリオをレオ様と呼び、文化系の層を中心に高い人気を得た。
世界でも「レオ・マニア」と呼ばれる熱狂的ファンが生まれ、1990年代後半を象徴するセックス・シンボルとなった。
さらにこの頃サービスが開始されたインターネットにおいても、世界で最もその名が検索された人物となった。
2001年、映画制作会社「アッピアン・ウェイ(アッピア街道の意)」を設立。
翌2002年にはマーティン・スコセッシの監督作品『ギャング・オブ・ニューヨーク』に主演。
アカデミー主演男優賞のノミネートを共演のダニエル・デイ=ルイスが獲得した不運に見舞われたが、長年苦しんできたイメージの払拭に成功し、観客・評論家双方の高い評価を得ることに成功した。
同年秋に公開された『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』は各国でヒットした。
2004年、アッピアン・ウェイで初めて製作を担当した『アビエイター』でスコセッシと再度コンビを組んだディカプリオは実在したアメリカの大富豪、ハワード・ヒューズを演じ、ゴールデングローブ賞 ドラマ部門主演男優賞を受賞。
アカデミー主演男優賞受賞の期待も高まったが、同じく実在の人物、レイ・チャールズを演じた『Ray/レイ』のジェイミー・フォックスの前に涙を呑んだ。
2006年には『ディパーテッド』、『ブラッド・ダイヤモンド』と2作品に出演。
前者はアカデミー作品賞を受賞し、後者では自身がアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
2008年には『タイタニック』のケイト・ウィンスレットと再び共演した『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』で、ウィンスレット演じる主婦の夫を演じ、ウィンスレットの当時の夫だったサム・メンデス監督作品に初参加。
その二年後の『インセプション』ではクリストファー・ノーラン監督と初タッグを組み、興行面、批評面の双方で大成功を納めた。
その翌年にはクリント・イーストウッド監督作の『J・エドガー』でFBIの初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーを演じ、映画自体の評価は割れたものの、ディカプリオの演技は評価された。
更にその翌年にはクエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』で、タランティーノ監督との初タッグ、並びに初の悪役を演じ、再び大きな話題を呼んだ。
有名監督の話題作に立て続けに出演し、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』と『J・エドガー』、『ジャンゴ 繋がれざる者』では、ゴールデングローブ賞のノミネートを受けた。
2013年、ドイツのビルト紙上において俳優休業宣言をした。
同年に中国で行われた青島東方影都の起工式にニコール・キッドマン、ジョン・トラボルタ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ハーヴェイ・ワインスタインなどのハリウッド関係者とともに出席し、招待した大連万達グループから200万ドルを支払われたという。
また、同年にはスコセッシと再びタッグを組み、製作・主演を兼任した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を公開。
実在した株屋のジョーダン・ベルフォートを演じ、ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞。その年の第86回アカデミー賞でも、プロデューサーとしての作品賞、並びに主演男優賞の二部門ノミネートされた。
2015年、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品『レヴェナント:蘇えりし者』で主役のヒュー・グラスを演じた。本作では、凍った川に入ったり、生肉を食べるなど、過酷な撮影を強いられたが、映画は称賛され、ディカプリオは悲願のアカデミー主演男優賞を受賞した。
主な作品は次の通り:
『ギルバート・グレイプ』
『ロミオ+ジュリエット』
『タイタニック』
『ギャング・オブ・ニューヨーク』
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
『アビエイター』
『ディパーテッド』
『ブラッド・ダイヤモンド』
『シャッター アイランド』
『インセプション』
『J・エドガー』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『華麗なるギャツビー』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
『レヴェナント: 蘇えりし者』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『ドント・ルック・アップ』
これから、ディカプリオの出演映画を出来る限り多くレビューして行きます。
お楽しみに。