小川眞由美の映画 「夢千代日記」 吉永小百合主演! 小川眞由美は旅芸人一座の座長役! | 人生・嵐も晴れもあり!

人生・嵐も晴れもあり!

人生はドラマ!
映画、音楽、文学、歴史、毎日の暮らしなどさまざまな分野についての情報やコメントをアップしています。

「夢千代日記」

 

Amazon | 夢千代日記 [DVD] | 映画

 

「夢千代日記」 予告編

 

1985年6月8日公開。

吉永小百合の代表作を映画化した作品。

浦山桐郎監督の遺作。

 

脚本:早坂暁

監督:浦山桐郎

 

キャスト:

  • 夢千代(永井左千子):吉永小百合
  • 兎:名取裕子
  • 紅:田中好子
  • 菊奴:樹木希林
  • 小夢:斉藤絵里
  • エンジェル:小田かおる
  • 名村:渡辺裕之
  • チビ玉三郎:白龍光洋
  • 徳田泰江:三條美紀
  • 山根医師:横内正
  • 木浦晴子:左時枝
  • 山倉のおっちゃん:岸部一徳
  • 運転手:市川好郎
  • 篠原:小島三児
  • 朝子:中島葵
  • 渡辺タマエ:風見章子
  • 山科東窓:浜村純
  • 山科君乃:荒木道子
  • 木浦:前田吟
  • 井上医師:河原崎長一郎
  • 藤森:加藤武
  • 春川桃之介:小川真由美
  • 宗方勝:北大路欣也

あらすじ:

山陰の雪深い温泉町、湯村。“はる家”の夢千代こと永井左千子(吉永小百合)は広島で被爆していた。

“はる家”は夢千代が母から受け継いだ芸者の置家である。

そこには、夢千代の面倒を子供の頃から見てくれている渡辺タマエ(風見章子)、気のいい菊奴(樹木希林)、スキー指導員・名村(渡辺裕之)に恋し自殺未遂を起こす紅(田中好子)、好きな木浦(前田吟)のために彼の妻の替わりに子を宿す兎(名取裕子)、癌で三ヵ月の命だという老画伯・東窓に、束の間の命の灯をともす小夢(斉藤絵里)などがいる。

神戸の大学病院で「あと半年の命」と知らされた夢千代は、帰りの汽車の窓から祈るように両手を合わせて谷底へ落ちて行く女性を見た。

同乗していた、春川桃之介(小川真由美)率いる女剣劇の旅芸人一座の一人、宗方勝(北大路欣也)もそれを見ていた。

捜査の結果、その女性の駆け落ちの相手、石田が逮捕された。

彼の子を身篭った女が邪魔になったのだろうという事だったが、夢千代には自殺としか思えなかった。

翌日、旅芝居好きの菊奴の案内で春川一座を尋ねた夢千代は、宗方に本当のことを教えてほしいと嘆願するが、宗方は「見ていません」と冷く答えるのだった。

夢千代はタマエから、死んで行くしかない特攻隊員との愛のかたみに母が女手一つで自分を産み落としたことを聞かされ、一度だけ出来た子供を堕したことを悔いた。

ある夜、夢千代は春川一座へ出かけ、熱を出して倒れてしまう。

そして、宗方に背負われて“はる家”に戻ってきた。

春川一座のチビ玉三郎(白龍光洋)は、母である座長や菊奴の前で宗方の夢千代に対する気持を言いあてる。

その時、宗方は菊奴から夢千代の命が長くないことを知らされた。

証人として宗方の身元を調べていた藤森刑事(加藤武)は、彼の名がでたらめであることを知る。

さらに、十五年前、父親を殺して指名手配中であることをつきとめ、夢千代に警告するのだった。

宗方は一座から姿を消した。

彼を隠岐行きのフェリーで見かけたという紅の言葉を頼りに、夢千代は隠岐島へ向かった。

そして、宗方に愛を告白し、二人は結ばれた。

宗方は衰弱した夢千代を“はる家”へ連れ帰る。

皆の見守るなか、夢千代は息を引きとり、宗方は藤森によって逮捕されたのだった。

 

 

コメント:

 

本作は、1985年6月8日、東映京都撮影所の製作、東映系で公開。

監督は本作が遺作となった浦山桐郎。 

シリーズの完結編としている。

 

温泉町を舞台に、小さな芸者置屋を営む中年女性・夢千代(吉永小百合)を中心に、芸者たちや、女座長(小川真由美)率いる旅芸人一座、そこに雇われている訳ありの青年(北大路欣也)などの人間模様を描いた作品になっている。

 

夢千代は幼い頃広島で原爆投下に遭っており、原爆症で余命半年というところから始まるのだが、その割にはヒロインは自ら芸者として宿屋で舞踊を披露したりしていて、原爆症という設定があまり感じられない。

そもそも吉永小百合には芸者たちの上に立つ「おかあさん」的な雰囲気が希薄なので仕方ないが。

 

その代わり芸者を演じる田中好子、名取裕子、斉藤絵里、先頃亡くなった樹木希林などの女優陣が健闘している。

旅芸人一座を率いる役の小川真由美もなかなか味がある。

 

人にはそれぞれ事情があって生きている。

そんな個人の事情を度外視するのが、命の尊さ、大切さだ。
人は死の時期を知ってしまった時、そしてそれが他人にまで知れ渡ってしまった時に、どんな行動をとるのだろうか?

 

本作は、NHKで放送されて大人気となったドラマ『夢千代日記』の劇場版。
たとえNHKのドラマを見ていなかったとしても夢千代の生き方に共感するだろうが、ドラマを見ていた人にはさらに彼女の生き方がいとおしく感じられるだろう。

脚本はドラマと同じ早坂暁。

ドラマから話しはつながっている。
そして監督は、吉永小百合を一躍有名にした「キューポラのある街」や遠藤周作原作の「私が棄てた女」などを世に出した浦山桐郎。

 

本作やNHKドラマで登場する「湯村温泉」。

兵庫県美方郡新温泉町大字湯(旧温泉町、旧国但馬国)にある温泉。

平安時代(848年)開湯という歴史ある山陰の山峡にある閑静な湯治湯である。

兵庫県の日本海側にある温泉で有名な観光地である。

 

雪の湯村温泉夜景[01597013914]の写真素材・イラスト素材|アマナイメージズ

 

実際にこの地でロケが行われたという。

「夢千代館」という宿も存在しているようだ。

温泉町の案内サイトはこちら:

 

 

 

この映画は。TSUTAYAでレンタルも購入も動画配信も可能: