「うつつ」
2002年6月1日公開。
ラブ・ロマンス風サスペンス映画。
佐藤浩市と宮沢りえの濡れ場が話題に。
原作:連城三紀彦「夜の右側」
監督・脚本:当摩寿史
キャスト:
- 池島隆一:佐藤浩市
- 小原幾子:宮沢りえ
- 池島公美子:大塚寧々
- 長田智美:小島聖
- 小原英介:斉藤陽一郎
- 長田勤:大杉漣
- 内山部長:田山涼成
- 小宮山:小西真奈美
- 瀬戸:村上連
- 今泉刑事:中村育二
- 西刑事:真鍋尚晃
- 傘の女:天海祐希
あらすじ:
隆一は、妻・公美子と恋愛結婚して7年。
平穏な生活を送る隆一の前に、ある夜、小原幾子という美しい人妻が現れた。
彼女は、夫・英介と公美子の不倫を隆一に告白し、その仕返しに彼と関係を結びたいと迫った。
初めは信じられない隆一であったが、やがて彼女と深い関係に落ちていく。
そして遂に、妻への嫉妬は殺意へと変わり、幾子に言われるがままに生命保険の受取人名義を妻から彼女に書き換えた隆一は、英介を犯人に見せかける工作をして公美子を殺害する。
ところが、それからすぐに幾子との連絡が途絶えた。
実は、小原夫婦はそれぞれ全く同じ手口で隆一と公美子に接近し、どちらかがどちらかを殺害するよう仕向け、殺された方の保険金を奪うという新手の詐欺師だったのだ。
しかし時すでにに遅し。
隆一がそれに気づいたのは警察に逮捕される直前だった……。
その時、隆一はハッとして目覚める。
全ては、雨宿りに立ち寄ったバーで酒に酔った彼の夢だったのだ。
安堵して、家路を急ぐ隆一。
だが、彼は出迎えた公美子に殺されてしまう!
コメント:
失楽園のような不倫ものかと思っていると、なんとサスペンスだ!
出演している女優が全て美しく妖艶なのがポイント。
目で見ていることと、他人から聞かされること。
どんなに信じてお互いを知っているようでも、悪い話の方を信じてしまう人間の心理を描く。
妻の不倫疑惑に悩まされる男の顛末をスリラータッチで描いたサスペンスドラマ。
なかなか面白い展開だ。
主演の佐藤浩市を始め、皆若い。
結婚7年目を迎えた仲睦まじい夫婦。妻が同窓会出席での留守中に隆一(佐藤浩市)が謎の女と知り合う。
この女、幾子(宮沢えり)が最初から怪しい雰囲気を醸し出していて期待値が上がる。
幾子の言葉だけを信じてしまう。
そう男に思い込ませてしまうほどの妖しい魅力を持った女・幾子。
演じた宮沢りえが良い。
嫉妬心に駆られた隆一がまんまと幾子夫婦の詐欺に引っかかってしまう話だが、これを隆一の視点と妻の公美子の視点の両サイドから描いたことで面白さが増している。
終盤になってバーで悪夢から目覚めた隆一。
なんだ夢オチかと思わせておいてのラストの一撃。
バーで目覚めたのは公美子の同窓会の日であり、つまりは隆一が幾子と出会う日なのだ。
しかし、結局それはすべて夢の中の出来事だったということになる。
でも妻側では夢ではなかった。
この映画あたりから、宮沢りえがぐっと成人女性の域に入ってくる。
しっかり佐藤浩市とのベッドシーンも演じている。
いよいよ自慢のヌードがお披露目となってゆく。
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