「Mr.&Mrs. スミス」
(原題: Mr. & Mrs. Smith)
2005年12月3日日本公開。
アンジェリーナ・ジョリーとの共演。
興行収入:$478,207,520。
脚本:サイモン・キンバーグ
監督:ダグ・リーマン
キャスト:
- ジョン・スミス
- 演 - ブラッド・ピット
- 表向きはスミス設計事務所の経営者。裏の顔は動物的なカンの鋭さで修羅場をくぐってきた一匹狼の殺し屋。
- ジェーン・スミス
- 演 - アンジェリーナ・ジョリー
- 表向きはコンピュータ・サーバの管理者。裏の顔は女だけの暗殺チームのリーダー。計画的に物事を進めるタイプ。
- エディ
- 演 - ヴィンス・ヴォーン
- ジョンの親友で同業。正体がバレて家に居られなくなったジョンを匿い、ジェーンを殺すように諭す。中年になった今でも母親と同居している。
- ベンジャミン・ダンズ
- 演 - アダム・ブロディ
- 通称「タンク」。組織での最初の大きな仕事が、ジョンとジェーンの標的になることだった。
- ジャスミン
- 演 - ケリー・ワシントン
- ジェーンの同僚で親友。同じく正体がバレて家に居られなくなったジェーンを匿う。
- ファーザー
- 演 - キース・デイヴィッド
- ジェーンを雇っている組織のボス。ほとんど声だけの出演。
- マーティン・コールマン
- 演 - クリス・ワイツ
- スミス家の隣人。後にスミス夫婦にミニバンを盗まれる。
- スージー・コールマン
- 演 - レイチェル・ハントリー
- スミス家の隣人。マーティンの妻。
- グウェン
- 演 - ミシェル・モナハン
- ジョンの仕事仲間。ジョンが拾ってきた、焼け焦げたジェーンのラップトップの解析を頼まれる。
あらすじ:
南米コロンビアで、建築業者のジョン(ブラッド・ピット)とコンピューター・プログラマーのジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は運命的な出会いを果たす。
アメリカに帰国後、友人たちの猛反対に耳を貸さず、2人はすぐ結婚してスミス夫妻となった。
だがそれから5~6年後、2人はすれ違いを感じて倦怠期に突入する。
それもそのはず、ジョンの裏の顔は一匹狼の殺し屋で、ジェーンの裏の顔は暗殺エージェントのエース。
お互い敵対する秘密組織の任務を引き受けるプロの暗殺者であることを、ずっと相手に内緒で生活を続けていたのだ。
そしてある時、同じターゲットを狙っていた2人は、ついに砂漠のど真ん中でニアミスをする。
まもなく彼らは、自分の結婚相手の正体を知ることになった。
正体がバレたからには、誰であっても48時間以内に相手を始末しなければいけないのが、この世界の暗黙のルール。
かくして2人は、壮大なスケールの夫婦ゲンカを繰り広げることに。
ところがこの戦いにピリオドを打つため、それぞれが所属する両組織が組んで、スミス夫妻をまとめて始末する決断が下されてしまった。
ここで逃げたら一生追われる身になると悟った夫妻は、2人で両組織を壊滅させてしまう。
その過程で愛を再燃させた2人は、結婚セラピーで、カウンセラーに夫婦の絆は強まったと語るのだった。
コメント:
ブラピ&アンジーの魅力全開の超夫婦喧嘩。
全篇に渡ってユーモアたっぷりのノリ。
冒頭とラストのセラピーシーンのコントラストが楽しい。
いつも根幹に「絆」みたいなものが感じられるのは、観ていてとても心地いい。
観た後にほんのり幸せな気分になれる、珍しいアクション映画だ。
ブラピとアンジーといえば、元・夫婦だ。
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは、本作での共演がきっかけで親しくなったという。
ブラピは当時、ジェニファー・アニストンと結婚していたが、やがて破局となり、アンジェリーナ・ジョリーと公に交際するようになった。
1980年代後半から1990年代前半にかけてのブラピは、自身の出演作で共演したロビン・ギヴンズや、ジュリエット・ルイスらと交際していた。
さらに1994年から1997年まで交際していたグウィネス・パルトロー(『セブン』で共演)とは大きく報じられ、一時期は婚約までしていたようだ。
だが、それと並行して、1998年にブラピは、『フレンズ』の女優ジェニファー・アニストンと、お互いのエージェントがセッティングしたブラインドデートで出会い、2年の交際の後、2000年7月29日にカリフォルニア州マリブでプライベートな結婚式を挙げた。
(ブラインド・デートといえば、英国王室のヘンリー王子とメーガンが出会ったのもこの手段)
これは珍しいハリウッド結婚の成功例と考えられていたが、2005年1月7日に離婚を発表した。
2ヶ月後、アニストンは和解し難い不和を理由に離婚を申請し、10月2日にロサンゼルス上級裁判所により離婚が成立した。
ブラピとアニストンは辛辣な関係であると報じられていたが、2009年2月、ピットはインタビューで自分たちは「お互いチェックイン」し、両者の生活の大きな一部であると語った。
第60回カンヌ国際映画祭でのアンジェリーナ・ジョリーとブラピ(2007年5月)
アニストンとの離婚危機の間、『Mr.&Mrs. スミス』の共演であるアンジェリーナ・ジョリーとの接近がメディアで注目を集めた。
ブラピは、不貞の噂を否定しつつ、アンジーと「恋に落ちた」ことを認めた。
アニストンが離婚を申請してから1か月後の2005年4月、パパラッチによりケニアのビーチでブラピとアンジーと彼女の息子のマドックスらしき姿が写され、両者の関係の証拠であるとマスコミに解釈された。
夏になると2人で居る姿は頻繁に目撃され、芸能メディアではこのカップルは「ブランジェリーナ」と呼ばれた。
2006年1月11日、『ピープル』誌にてジョリーは初めて自らの関係を公に認め、ピットの子供を妊娠していることを明かした。
2006年10月、『エスクァイア』誌のインタビューにて「この国で結婚したいと思った誰もがきちんと結婚できるようになったらアンジーと僕は結婚を考える」と、アメリカの全ての州で同性婚ができるようになるまで結婚はしないことを述べた。
彼は2009年8月と2011年7月に繰り返しこの姿勢を明かしている。
2010年2月、ブラピとアンジーは両者の破局を伝えたイギリスの『ニュース・オブ・ザ・ワールド』紙を名誉棄損で提訴した。
2012年4月13日、アンジェリーナ・ジョリーと交際7年目にして正式に婚約したと彼の代理人が明らかにした。
しかし、結婚式の日程などは決めず、約2年の婚約期間を経て、2014年8月23日に南仏プロヴァンスに二人が所有するシャトー・ミラヴァルの教会で挙式し正式に夫婦となった。
だが、二人の結婚期間は長くはなく、なんと2年後の2016年9月に離婚を申請した。
その後調停を経て、2019年4月14日(現地時間)に二人の離婚が正式に成立したのである。
それまで名乗っていた元夫の姓を捨て、新たなスタートを切ったことが明らかになった。
結局ブラピは、アニストンと4年半、アンジーとは2年しか結婚生活を送ってこなかったということになる。
その後は独身を続けている。
つまり、ブラピは、一人の女性に束縛されるのは嫌いで、独身の状態でいて好きな時に好きな相手と会えるという自由な男でいたいのだ。
これだけカッコ良くて、女にモテる男なら当然かも知れない。
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