「不良番長 口から出まかせ」
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1970年12月30日公開。
シリーズ第10作。
脚本:山本英明、 松本功
監督:野田幸男
キャスト:
- 梅宮辰夫 (神坂弘)
- 山城新伍 (五郎)
- 大信田礼子 (マリコ)
- 安岡力也 (アパッチ)
- 宮内洋 (タカシ)
- 小林千枝
- 時美沙 (ワカメ)
- 曽根晴美 (テツ)
- 由利徹
- 南利明
- 芦屋小雁
- 芦屋雁平
- 上田吉二郎
- ルーキー新一 (ジャブ)
- 若水ヤエ子
- 安部徹 (江藤製薬会長)
- 清川虹子 (八ツ浜村村長)
- 菅原文太 (カツ)

あらすじ:
太平洋横断をこころみた神坂以下、バクダン五郎、ジャブ、アパッチ等カポネ団の一行は、一路アメリカ大陸をめざし漂流の旅を続けるが、流れついた所が大阪に近いある漁村。
がっかりしたのも束の間、この村、男たちが遠洋漁業に出はらって残っているのは海女ばかり。
早速村長のお浜、娘のワカメから大歓迎をうける。
ところが、そこへ大阪の愚連隊でエースの鉄を団長とするジャンボ団が乗り込んできた。
神坂は巧みに話を持ちだしジャンボ団をなだめにかかった。
ジャンボ団と協力体制をひいたカポネ団は、ジャンボ団の本拠地釜ヶ崎に村の娘たちを使ったヌーディストクラブとは名ばかりの売春クラブを開設。
たちまち評判を呼び大ウケとなったが、ある日鉄が誘拐してきた製薬会社社長の娘マリ子のことが発端で両グループは再び対立してしまう。
そしてジャンボ団は売上金を持ちだして姿を消し、村の娘たちに逃げられ無一文になった神坂らは、社長の父親に反抗して生きるマリ子の話しから、その製薬会社が麻薬を扱っていると知ってユスリを計画するが、会社のバックについている関西挺身会に睨まれて駄目になってしまった。
マリ子のヒントで東京本社でさぐりを入れることにしたカポネ団は元船員の沢田をメンバーに加え新宿に帰ってきた。
神坂のカンは的中し、街でひろった製薬会社の社員の話から再び麻薬ルートの話をかぎつけ人事部長を脅し、モニター重役として会社のもぐり込みに成功する。
社内の噂で、ある病院に監禁されているマリ子の恋人松永を助けた神坂は、彼から麻薬ルートに関する一通のメモを手にいれ、その核心に迫った。
製薬会社会長江藤の出入りする料亭に張り込んだ神坂は、そこで偶然にも江藤を仇とするネリカン時代のダチ公武田と再会。
新たに武田をメンバーに加えたカポネ団は一挙に戦いを挑むが、挺身会の飼い犬となったジャンボ団に唯一の生き証人松永を殺されてしまい、さらにマリ子の父親までが内紛がもとで命を絶った。
挺身会にことごとく痛めつけられたカポネ団は、オートバイで挺身会に殴り込んでいった。
コメント:
シリーズもこれで10作目。
梅宮辰夫が兄貴分として慕われているわけがわかる。
徹底して馬鹿なことをやり、観客を楽しませるという役者魂がすばらしいからだ。
徹底して馬鹿なことをやり、観客を楽しませるという役者魂がすばらしいからだ。
共演の常連・山城新伍は、怪しい関西弁でまくしたて、まさに「口からでまかせ」で周囲を丸め込む。
ノーヘルでのバイク暴走はもちろん、お約束のようにふんどし一丁になる。このチームワークの良さ。
ノーヘルでのバイク暴走はもちろん、お約束のようにふんどし一丁になる。このチームワークの良さ。
常連となった大信田礼子もぶっ飛んだ演技を見せている。
なかなか女優として輝きを増してきている。
後に『仮面ライダーV3』や『快傑ズバット』で主演を務める宮内洋も、助演で絶妙なタイミングで助っ人に来る菅原文太(本作は『仁義なき戦い』の前、もちろん『トラック野郎』のもっと前)も、なんだか楽しそうだ。
馬鹿なことをみんなで懸命にやったという「経験」を共有した出演者たちの、「青春」を観られる幸せがこの映画にはある。
ストレス解消には一番のシリーズなのだ。
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