菅原文太の映画 「トラック野郎・御意見無用」 文太最大のヒットシリーズ第1作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「トラック野郎・御意見無用」

 

 

「トラック野郎・御意見無用」 予告編

 

1975年8月30日公開。

トラック野郎シリーズ第1作。

興行収入:7億9400万円。

 

脚本:鈴木則文、澤井信一郎

監督:鈴木則文

 

キャスト:

星桃次郎(一番星) - 菅原文太
倉加野洋子 - 中島ゆたか
竜崎京子(モナリザお京) - 夏純子(松竹)
万田千吉 - 湯原昌幸
松下君江(母ちゃん) - 春川ますみ
乗用車の運転手 - 石橋正次(友情出演)
ヤクザ風の男 - 黒田征太郎(友情出演)
松岡明 - 夏夕介
本物の警官(正田) - 由利徹
署長 - 小松方正
トラックショップ店主 - 南利明
張摩良治(さすらいの童貞) - 鈴木ヒロミツ
土田 - 井上昭文
岩村五郎 - 誠直也
柴田 - 安岡力也
警官 - 大泉滉 ※未出演
花屋の主人 - 谷村昌彦
小松虎男 - 佐藤晟也
リリィ - 芹明香
テル美 - 叶優子

ガソリンスタンド従業員 - ダウン・タウン・ブギウギ・バンド(宇崎竜童、和田静男、新井武士、相原誠)

竜崎勝(関門のドラゴン) - 佐藤允

松下金造(やもめのジョナサン) - 愛川欽也

 

 

あらすじ:

日本列島一人旅と意気がる11トントラックの運転手・星桃次郎(菅原文太)は、家を持たず全財産をトラックに注ぎ込んでいる。

そんな桃次郎の世話を何かと焼いているのが未亡人運転手のモナリザお京(夏純子)。

桃次郎の相棒は4トン半の松下金造(愛川欽也)で、金造は川崎の安アパートに女房君江(春川ますみ)と息子4人、娘3人の9人家族で住んでいる。

桃次郎と金造は、東北のドライブ・インで新顔ウェイトレスの洋子(中島ゆたか)を知り、桃次郎は洋子に一目惚れ。

桃次郎がストリップ小屋で知り合った調子者の万田千吉(湯原昌幸)を助手にしたことから金造との仲がおかしくなった。

そんな時、西日本一を誇る関門のドラゴンと称する竜崎勝(佐藤允)が、桃次郎の飾りとハンドル裁きに挑戦して来た。

勝は偶然にもお京の兄だった。

車体の飾りは互角だったが、スピード競争は千吉が桃次郎の足を引っぱり、負けてしまった。

このレースの後、千吉が金造の悪口を言ったために、怒った桃次郎は彼を破門にした。

桃次郎と金造の友情が回復したある日、3歳になる捨て子を拾った二人は、その子が“ねぶた祭り”を記憶しているので青森まで親捜しに出かけた。

何とか子供の身元を探し当てたが、子供の父は土木工事の事故で数日前に死んでしまっていた。

ところが、かつてはトラック運転者だったその子供の父が日雇い作業員になった原因というのが、花巻の鬼代官と運転手たちに恐れられていた警察官、つまりかつての金造の執拗な取締りに引っかかったからだった。

責任を感じた金造は、暴走して台貫場へ突っ込み、重傷を負った。

その金造を見舞いに来た洋子が、桃次郎に自分の身の上話をする。

彼女には明(夏夕介)という婚約者がいるが、彼が車の人身事故を起こし賠償金の負担の重さに挫折してしまったというのである。

そして、4時間後に明が漁船で日本を脱出するのだ。

洋子に恋を囁こうとした桃次郎だったが、彼女に明との再起を促すと、彼女を乗せて漁港までフルスピードで突っ走るのだった。

 

 

コメント:

 

『トラック野郎』は、1975年から1979年にかけて東映の製作・配給で公開された、日本映画のシリーズ。全10作。

菅原文太の数多くあるシリーズもので、最大のヒット作品。

本シリーズの大ヒットにより、車体を電飾で飾り、ペイントを施して走るアートトラック(デコトラ)が増加した。

菅原文太演じる本シリーズの主人公・星桃次郎が乗るトラック「一番星号」を模したプラモデルが子供たちの間にも大ヒットする等、映画の枠を超えた社会現象となった。

 

主演は菅原文太と愛川欽也。

煌びやかな電飾と極彩画に飾られた長距離トラック(デコトラ)の運転手、一番星桃次郎(菅原)とヤモメのジョナサン(愛川)が巻き起こす、アクション・メロドラマ・お色気・下ネタ・笑い・人情が渾然一体となった大衆娯楽活劇である。

監督は奇才かつヒットメーカーで、菅原とは無名時代からの友人でもある鈴木則文。

 

『仁義なき戦い』シリーズなど、これまでシリアスなやくざ役のイメージが一般的には定着していた菅原文太だが、コメディタッチのやくざ映画『まむしの兄弟』シリーズでの喜劇的演技が好評を博した。

本作は、菅原文太のコメディセンスを全面に出して、本格的に喜劇作品に挑戦した作品ともいえる。

 

『トラック野郎』誕生のきっかけは、ジョナサン役の愛川欽也が吹き替えを担当していたアメリカCBSテレビのテレビドラマ『ルート66』の様なロードムービーを作りたいという構想を抱き、自ら東映に企画を持ち込んだのが始まり。

『ルート66』は、「若者二人がシボレー・コルベットを駆ってアメリカ大陸を旅をする」という内容であったため、当時40歳になる自分がそのままやるのでは無理があると考えていたが、1975年5月28日に放映されたNHKのドキュメンタリー番組『カメラリポート 走る街道美学』で、東名高速をイルミネーションを点けたトラックが走っている映像を観て、「これならイケるんじゃないか?」とひらめいた。

さっそく愛川は、自身が司会を務めていた情報バラエティ番組『リブ・ヤング!』にゲスト出演して知り合った菅原文太に「何とか映画にならないものか」と相談を持ち掛け、二人で東映の岡田茂社長(当時)に企画を持ち込み直談判した所、すんなり企画が通ったという。

「東映は岡田社長の鶴の一声で決まるから」と愛川は証言している。

 

 

 

本作は、その第1作である。

これ以降のシリーズ作品のハチャメチャ度が天井知らずなので、相対的にマトモっぽく見える。

とは言え、隙を見せれば下ネタとエロスとドツキ合いを叩き込んでくるファイティングスタイルは既に確立していて、観る者を唸らせる。

この映画の根底にあるのは、杓子定規なルールを振りかざす国家権力に苦い思いをしつつも、日々を懸命に生きる市井の人々のリアルな姿だ。

それゆえ己の気持ちに正直に生きる桃さんに〝なりたい自分”を重ねるのだろう。

イケズなポリ公を蹴散らすクライマックスのカーアクションは、仁義よりも倫理を病的なまでに重んじる現在の風潮には合わないかも知れないが、映画がまだ大衆の代弁者であったあの頃のエネルギーを表わしているのだ。

 

とにかくこの映画は、下品で下ネタ満載の笑えるシーンがたくさんある。

 

やもめのジョナサン(愛川欽也)の女房(春川ますみ)の名セリフである「お父ちゃん、久しぶり…」。
この一作目、生玉子2個を飲ませるシ-ンはまだ無かった。
ちなみに、この夜も子供の寝ている間に・・・。

マドンナは、新顔ウェイトレスの洋子を演じる中島ゆたかと、もう一人、未亡人運転手のモナリザお京(夏純子)が登場する。

この夏純子がめっちゃ可愛い。
汗ばんで濡れたブラウス姿が最高にそそる。

 


ク-ルな性格でその素振りを見せないが 桃次郎(菅原文太)の事が好きなようで。
文太:「ト○コ行って溜まったもん出したら眠くなってきてよ。」
夏:「やらしいわね。」
こうゆう会話が出来る関係なのだ。
つまり、あまり女として見てない。


恋人がいない夏純子が桃次郎の怪我の介抱してる時、桃次郎に「オッパイが泣いてるぜ」と言われてビンタする。
このビンタは、じゃあ、あなたがなぜ触らないのよ!とゆう怒りも含んでいると思われる。
桃次郎からすると、これは馬鹿にしてるわけではなく、誉め言葉でそんないい女やから、はよ男作れよとゆう提案だ。
さらに、そんな事言われて男にビンタしてるようでは、一生男が出来んぞとゆう事か。

湯原昌幸がダメ男の役で登場している。
なんと、このダメ男の湯原が夏純子にプロポーズして結果OKされちゃうのだ。
何で?


湯原のセリフで「僕にはあなたが一番綺麗に見えたんだ!」
これだ!こんな本音なセリフない!

さすがにこれはOKされる資格があるだろう。
このセリフはプロポーズの時のセリフではなく、その前に湯原がポツリと言ったセリフなのだ。

ク-ルな感じの夏純子だが、この時に湯原にビビッときたかも。

 

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