「次郎長三国志 第三部」
1964年2月8日公開。
東映の次郎長一家の勢ぞろいの作品。
脚本:山内鉄也、マキノ雅広
監督:マキノ雅広
キャスト:
- 清水次郎長 - 鶴田浩二
- お蝶 - 佐久間良子
- お千 - 藤純子
- 新吉 - 堺駿二
- 関東綱五郎 - 松方弘樹
- 桶屋の鬼吉 - 山城新伍
- 大政 - 中村竹弥
- 江尻の大熊 - 水島道太郎
- 法印大五郎 - 田中春男
- 森の石松 - 長門裕之
- 増川仙右衛門 - 津川雅彦
- 投げ節お仲 - 丘さとみ
- 追分三五郎 - 品川隆二
- 小政 - 里見浩太郎
- 三保の豚松 - 佐藤晟也
- 保下田の久六 - 遠藤辰雄
- 黒駒勝蔵 - 丹波哲郎
男度胸で名をあげた清水の次郎長(鶴田浩二)が新居を構え、いよいよ次郎長一家の看板を掲げることに。
恋女房・お蝶(佐久間良子)をはじめ、大政(中村竹弥)、桶屋の鬼吉(山城新伍)、関東綱五郎(松方弘樹)、法印大五郎(田中春男)、増川の仙右衛門(津川雅彦)を率いて、親分・次郎長の貫禄も十分。
土地の漁師・豚松が子分志願で日参するのも無理はない。
そんな一家は、次郎長の義兄・大熊が所有する甲州丸山の賭場に目をつけた甲斐の裕天仙之助、猿屋の勘助、大岩、助三の再三にわたる無法な仕打ちにいきり立っていた。
だが、彼らの背後で糸を引く黒駒の勝蔵(丹波哲郎)の勢力を考慮し、身内同然となった投げ節のお仲(丘さとみ)の和平説を支持した次郎長は、大熊、大政、綱五郎、鬼吉をお仲とともに甲府へと旅立たせた。
彼らと入れ違いに清水一家に姿を見せたのは、森の石松(長門裕之)と追分の三五郎(品川隆二)。
彼らは、興行主に騙されて行き倒れた相撲取りの一行数十名を引き連れて現れた。
人の好い次郎長夫婦は、石松の願いを聞き入れて、相撲興行の実現に一肌脱ぐことに。
コメント:
あらすじからの続きは以下のような感じ:
黒駒の勝蔵との対決を避けようとした次郎長は、大熊、大政、綱五郎、鬼吉を甲府へと旅立たせた。
そこへ、彼らと入れ違いに清水一家に姿を見せたのは、森の石松と追分の三五郎。
彼らは、興行主に騙されて行き倒れた相撲取りの一行数十名を引き連れて現れたのだ。
人の好い次郎長夫婦は、石松の願いを聞き入れて、相撲興行の実現に一肌脱ぐことにした。
甲州一派との揉め事が済んだ後、相撲興行を中心に、初の花会を開くことにした。
次郎長の心配をよそに、花会には各地の大親分が続々と乗り込み、次郎長の名声は実証されるのだった。
だが、黒駒の勝蔵はこれに一層ライバル心を燃やす。
そんな中、勝蔵の身内・大岩が、かつて娘を死に追いやった追分の三五郎を見て、闇討ちをかける。
石松の助っ人で難を逃れた三五郎。
そして三五郎の引渡しを拒絶した次郎長は、改めて石松、三五郎と盃を交わし、売られた喧嘩を買って出た。
次郎長一家勢ぞろいの記念写真がこれ:
今回は、大政が、大木実から中村竹弥に代わっている。
また、初登場の小政を里見浩太郎が演じている。
いよいよ任侠渡世に男を売り出した次郎長が、次郎長一家の旗じるしを掲げて親分衆の仲間入り。
ここからは、最終作の第4作になる。
この第三部では、お蝶が次郎長とのなれそめを子分たちの前で語り、次郎長が照れたりする場面が印象的な、和やかな次郎長一家が描かれている作品となっている。
本格的な次郎長一家の喧嘩のシーンは第4作までおあずけ。
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