ハンフリー・ボガートの映画 「悪魔をやっつけろ」 異色のアドベンチャーコメディ! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「悪魔をやっつけろ」

(原題: Beat the Devil )

 

悪魔をやっつけろ

 

「悪魔をやっつけろ」 全編(日本語字幕なし)

 

1953年11月24日英国公開。

1954年3月12日米国公開。

ボギーが主演するアドベンチャーコメディ。

 

脚本:トルーマン・カポーティ 

監督:ジョン・ヒューストン 

出演者:

ハンフリー・ボガート、ジーナ・ロロブリジーダ、ジェニファー・ジョーンズ、ピーター・ローレ、ロバート・モーリー、マルコ・ツリ、アイヴァ・バーナード

 

 

あらすじ:

地中海にのぞむ小さな港町に、アフリカ行の船“ナイアンガ”の修理完了を待つ一群の人たちがいた。

アメリカ人ビリー・ダンルザー(ハンフリー・ボガート)と妻マリア(ジーナ・ロロブリジーダ)。

さらに、ビリーの仲間と自称するピータースン(ロバート・モーリー)、オハラ(ピーター・ローレ)、ラヴェロ(マルコ・ツリ)、ロス少佐(アイヴァ・バーナード)の4人組、それにイギリス人のハリー(エドワード・アンダーダウン)及びグェンドリン・チェルム(ジェニファー・ジョーンズ)夫妻である。

グェンドリンがダンルザーに話しかけたことから、グェンドリンはビリーに熱を上げ、英国崇拝のマリアはまたハリーに夢中という始末になった。

ビリーとグェンドリンがヴィラで逢引きしたとき、ビリーはアフリカへ行くのはウラニュウム鉱を手に入れるためだといったが、グェンドリンは、実は自分たちもそうなのだとうそをついた。

これをオハラが立聞きして皆に告げたので、慌てたピータースンは予定を変更して飛行機でアフリカに行くことにした。

ところが、先発を承って飛行場に向かったビリーとピータースンの車が故障して、残った連中は2人が死んだものと早合点した。

ラヴェロは早速ハリーと組んで一儲けしようとウラニュウムの件を打ち明けているところへ、ビリーたちが無事に帰ってきたので一同はキツネにつままれたような気になった。

そこへ“ナイアンガ”出帆の知らせがあり、とにかく一同は乗り込んだが、ハリーに秘密を知られたピータースンはロス少佐に彼を殺させようとした。

ハリーは危いところをビリーに救われたが、船長から危険人物と断定され、一室に押込められた。

“ナイアンガ”は途中で大故障を起こし、沈没しそうになったので、一同はボートに乗ってある浜辺に辿りついた。

だが、アラビアの行政官に取調べられたがスパイ嫌疑をうけてしまった。

ビリーがうまく行政官にとり入り、一同は無事にもとの港に帰ってきたが、そこにはスコットランド・ヤードの刑事がピータースン一味を捕らえにやってきていた。

あとに残されたマリア、ビリー、グェンドリンがぼんやりしているところへ、意外にもアフリカに無事着いて、ウラニュウム鉱を手に入れたハリーからグェンドリンを呼ぶ電報がきた。

 

 

コメント:

 

脚本が、「終着駅」や「ティファニーで朝食を」で有名なトルーマン・カポーティ。

イタリアの港町から出発したアフリカ行きの船が、船内での内輪揉めを経て避難用ボートで海を漂流したのち、軍事クーデター中のアラブの小国に漂着し、そこをなんとか逃げ出して元の港町に戻ってくるまでの転々とする物語。

ウラニュウムで一山当てようという欲に駆られた男たちや、夫を差し置いて別の男になびく人妻二人など、怪しげな人物たちが織り成すコメディ。

 

 

我らがボギーを中心に、セクシー女優として名を馳せたジーナ・ロロブリジーダや、「終着駅」、「慕情」のヒロインを演じたジェニファー・ジョーンズが存在感を見せる異色作。

イタリアの港町を舞台にアフリカ行きの船を待つ一癖も二癖もある者たちの騙し合いと船に乗り込んでからの波乱万丈をボギーやP・ローレといったヒューストン馴染みのキャストで描いた冒険活劇である。

 

 

ストーリーも奇妙奇天烈だが、出演している個性豊かな顔つきの俳優たちが面白い。

日本には絶対いないだろうと思われる変顔が出てくる。

世界は広いと思わせてくれる異色の作品だ、

 

 

あり得ない展開になっても、ボギーのカッコよさは変わらない。

最後は無事に帰ってこられて安堵するストーリーになっている。

 

 

今なら、YouTubeで全編無料視聴が可能。

(日本語字幕なし)

 

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