007シリーズ 第22作 「007 慰めの報酬」 ダニエル・クレイグのボンド役第2作! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「007 慰めの報酬」

(原題:007 Quantum of Solace

 

 

007 慰めの報酬 プレビュー

 

2009年1月24日日本公開。

007シリーズ第22作。

ダニエル・クレイグのボンド役第22作。

世界興行収入:$586,090,727(歴代第2位)。

 

 

 

脚本:

ジョシュア・ゼトゥマー
ポール・ハギス
ニール・パーヴィス
ロバート・ウェイド

監督:

マーク・フォースター

出演者:

ダニエル・クレイグ
オルガ・キュリレンコ
マチュー・アマルリック
ジャンカルロ・ジャンニーニ
ジェマ・アータートン
アナトール・トーブマン
イェスパー・クリステンセン
デヴィッド・ハーバー
ロリー・キニア
ティム・ピゴット=スミス
ホアキン・コシオ
ジェフリー・ライト
ジュディ・デンチ



あらすじ:
007となったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。
彼は、ミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)をトランクに詰めたアストンマーチンで追っ手たちを振り切って、上司であるM(ジュディ・デンチ)が待つMI6本部に帰還した。
ミスター・ホワイトは、初めてボンドが愛した女性ヴェスパーを死に追いやった憎むべき存在だった。
しかし、MI6の内部にも裏切り者がいた。
想像以上に巨大な組織が背後にあることをボンドは知る。
捜査のためにハイチに飛んだボンドは、奇しくも知り合った美女カミーユ(オルガ・キュリレンコ)を通じて、慈善団体グリーン・プラネットのドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)に接近する。
表向きは環境保護を訴えるグリーンは、実は組織の幹部であり、豊富な天然資源を持つボリビアでのクーデターを企てていた。
そのために、かつてはボリビアの独裁者であり、新政権によって失脚したメドラーノ将軍(ホアキン・コシオ)と手を組もうとしていた。
そんなメドラーノ将軍に両親と姉を殺され、家を燃やされたのがカミーユだった。
復讐を果たそうとする彼女に、自身のヴェスパーへの思いを重ねるボンド。
ボンドはボリビア駐在の諜報員フィールズ(ジェマ・アータートン)やMI6を引退したマティス(ジャンカルロ・ジャンニーニ)の手を借りて、グリーンを追いつめようとする。
しかし、私的な感情でエスカレートしてゆくボンドの行動はMのみならず首相までを激怒させ、さらにはCIAからも追われる身となってしまう。
フィールズやマティスも殺された。
怒りを爆発させるボンドとカミーユは、グリーンとメドラーノ将軍が契約を交わすホテルへの潜入に成功する。
最後の対決で、カミーユはメドラーノ将軍を倒す。
逃亡するグリーンを追いかけるボンドは、彼を砂漠の真っただ中に置き去りにした。
それが、ボンドとカミーユの手に入れた慰めの報酬だった。



コメント:

以前のシリーズとは異なる展開だ。
前作の「カジノ・ロワイヤル」の続編になっており、前作でボンドが愛したヴェスパーを偲びながらのスタート。
また、MI6内に内通者がいたり、CIAに敵と味方がいたり、前作で裏切り者扱いしたマティスに頼ったり等新しい手無きになる。
敵・味方の判別が付かない状況で、個別に交渉するボンドに新味を感じる。




前作で本気の恋人を失うことになった組織に対する復讐の怨念がヒロインの復讐と重ね合い、怒りから虚しさへと移ろう気持ちをアクションシーンの狭間で007とヒロインの会話から印象に残る佳作。
エンデイングで、恋敵でもあった男を殺さず逮捕させるのは成長した007の男の矜持を思わせる。



本作では、とにかく激しいアクションシーンの連続で観る者を飽きさせない。
オープニングでの地上のカーチェイスだ凄まじい。
さらに、海でのボートのぶつかり合い、空では飛行機での銃撃戦から、地上への落下と、まったくボンドは不死身だ。
このアクションをほとんどクレイグ自身がこなしているというから驚く。
ガラスの屋根を突き破って落ちるシーンは合成だとは思うが。
格闘シーンで8針も縫う怪我をしても翌日復帰したというからすごい。
だが、撮影終了後に美容整形を受けたというから結構大変な傷だったようだ。



ボンドガールに選ばれたのは、若手のオルガ・キュリレンコだった。
彼女は15歳の時にモスクワに引っ越し、16歳の時にはパリに移住した。
ウクライナ出身のファッションモデル・女優。



本作でのボンドのお気に入りの「マティーニ」のレシピがこちら。
以前は、ウォッカ・マティーニが定番だったのだが、ボンド役がダニエル・クレイグに変わって、こちらも変わったのだ。
「ゴードンジンを3にウォッカを1
2分の1のキナリレを冷たくなるまでシェイクし
レモンピールのスライスを添えたもの」
キナリレとは、17度 750ミリ フランス産。
良質な白ワインにハーブとフルーツをブレンドした食前酒。
日本でも入手可能。
行きつけのカフェでこのレシピ通りに作ってもらった人のコメントによれば、「リレブランはこのままでは甘いリキュールですが、このレシピで作るとすっきりとしたマティーニになります。ベルモットで作るよりは甘目ですが、女性でも飲みやすいマティーニです」とのこと。



この映画は、TSUTAYAでレンタルも購入も動画配信も可能: