クリント・イーストウッドの映画 「ダーティハリー4」 クリント・イーストウッドの監督・主演! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「ダーティハリー4」

(原題:Sudden Impact

 

 

ダーティハリー4 プレビュー

 

1984年4月14日日本公開。

ダーティーハリー・シリーズ第4作。

興行収入:$67,642,693。(シリーズ最大)

 

 

脚本:ジョゼフ・スティンスン

監督:クリント・イーストウッド

出演者:

クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、ポール・ドレーク、ブラッドフォード・ディルマン 

 

 

あらすじ:

サンフランシスコのゴールデン・ゲートを望む丘の上で、カーセックスの最中、女が突然、男の急所を射ち抜いた。

現場検証に来たハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は、手掛かりをつかめぬまま、以前に挙げた殺人犯の判決が下る州裁判所へ向かう。

裁判で、犯人は無罪釈放となった上、逆にハリーの捜査の行き過ぎに警告を発するという結果になった。

釈然としない気持ちで行きつけのコーヒー・ショップに立ち寄ったハリーは、強盗団に遭遇、激しい銃撃戦の末、事件を片づけた。

その夜、ハリーは同僚たちが張り込んでいたマフィアのボスの孫娘の結婚式場に単身乗り込み、ニセの証拠をつきつけて脅すと、ボスは心臓麻痺で倒れた。

重ね重ねのハリーの無謀な捜査に批難の声が上がったため、北カリフォルニア沿岸の町サン・パウロヘの出張を命じられる。

シスコの連続殺人事件の犠牲者の1人がサン・パウロ出身だったからというのが表向きの理由だった。

到着早々、銀行強盗の事件を片づけたハリーは、この街でもシスコの連続殺人事件と同じ手口で殺人が行なわれていることを知る。

そんな時、彼は画家であるジェニファー(ソンドラ・ロック)と知り合い、心引かれていく。

ハリーが連続殺人事件を追ううちに意外な事実が浮かんできた。

一連の事件は数年前のレイプ事件に端を発しており、その被害者がジェニファーと妹で、襲った犯人たちが次々に殺されているというのだ。

レイプ事件の主謀者であるミック(ポール・ドレーク)はジェニファーと事件を追うハリーを片づけようと、仲間のクルーガーらと共にハリーを襲い、海に突き落とす。

一命をとりとめたハリーが常宿としていたモーテルに戻ると、彼を尋ねてきた同僚のホレース刑事が殺され、彼が以前にくれた愛犬も傷つけられていた。

怒りに燃えたハリーは新型の44オートマグナムを持って、ミックらがジェニファーを殺そうとしている遊園地に向かった。

ハリーの銃弾にまたたく間に2人の仲間を失ったミックは、ジェニファーを人質にして逃げようとする。

ジェットコースターの軌道の上を逃げようとするミックが、ジェニファーの手を離した瞬間、ハリーのマグナムが炸裂し、ミックは息絶えた。

涙ながらに罪の許しを乞い哀訴するジェニファーに、ハリーは事件の犯人を彼女にすることなく解決することを優しく約束するのだった。

 

 

コメント:

 

ダーティハリーのシリーズ4作目。

シリーズ最大の興行収入となった大ヒット作品。

このシリーズで初のイーストウッドの監督となった。

レイプされた敵への復讐物語(妹と2名分)をメインに、いつものハリー定番のマグナム44ぶっ放しの悪党一掃!

 

ストーリーは、街中で強盗犯たちを射殺したり強引な捜査や検挙を行うキャラハン刑事と、警察上層部や被告人の人権を尊重する裁判所とが対立し、レイプされた女が復讐で犯人たちを殺している地方の事件の捜査に回される話。

展開は、最後まで西部劇さながらだ。

 

 

ラストにいたっては、刑事として絶対あり得ない、殺人を犯しているサンドラ・ブロックを無罪放免することを約束してしまうという結末だ。

心情的には共感するが、これはないだろう。

法でがんじがらめにされた現代の米国社会ではあり得ない。

マイルールで事件解決をしたのはこれが初めてだ。

クリント・イーストウッドは、本作の監督になってきっとこれがやりたかったのだろう。

これを許すハリウッド映画界の許容度の広さを感じる。

 

 

サンドラ・ブロックが魅力的だ。

本作公開当時もイーストウッドと彼女は深い仲だったようだ。

この映画を最後にクリント・イーストウッドとソンドラ・ロックは二度と共演していない。

そういった意味でもこの『ダーティハリー4』は二人にとって大きな意味がある。

 

本作の原題は「Sudden Impact」。

この意味は、「突然の衝撃」。

サンドラ・ロック姉妹を襲った悲劇のことを意味しているのかもしれない。

 

性暴力の被害者が多く、銃社会の中で暮らす米国ならではの物語だ。

日本はとても平和で、こんな内容での映画やドラマは受け入れられないが、米国社会ではあり得ることだ。

 

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