007シリーズ 第16作「007 消されたライセンス」 ティモシー・ダルトンの最後のボンド姿! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「007 消されたライセンス」

(原題: License to Kill

 

 

007 消されたライセンス 予告編

 

 

1989年9月9日日本公開。

007シリーズ 第16作。

ティモシー・ダルトンのジェームズ・ボンド役2作目にして最後の作品。

 興行収入:$154,697,509。

 

 

脚本:

マイケル・G・ウィルソン
リチャード・メイボーム

監督:ジョン・グレン

出演者:

ティモシー・ダルトン

キャリー・ローウェル

ロバート・デヴィ

アンソニー・デヴィ

タリサ・ソト

フランク・マクレー

エヴェレット・マッギル

デイヴィッド・ヘディソン

プリシラ・バーンズ

 

 

あらすじ:

友人フェリックス・ライダー(デイヴィッド・ヘディソン)とデラ・チャーチル(プリシラ・バーンズ)の結婚式に出席するためフロリダを訪ねたジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)は、沿岸警備隊の連絡をうけ、麻薬王サンチェス(ロバート・デヴィ)を逮捕する。

だが、サンチェスは仲間の助けもあり難なく逃亡に成功する。

仲間の首謀者ミルトン・クレスト(アンソニー・デヴィ)とともにサンチェスは、デラを殺し、フェリックスに重傷を負わせる復讐をする。

友のために立ちあがるボンドであったが、彼は上司の“M”から、事件に手を出すな、と命令されてしまう。

そしてボンドは殺しの許可証を奪われ、一人で戦いを挑むことを決意する。

友人シャーキー(フランク・マクレー)の協力でサンチェスとクレストの隠れ家をつきとめたボンドは、そこで麻薬捜査官キリファー(エヴェレット・マッギル)の姿を見つけ、裏切り者の彼を殺し、次いで訪れたウェーヴクレストでサンチェスの愛人ルペ(タリサ・ソト)と出会った。

同時に彼に接触していたパイロットのパム(キャリー・ローウェル)とも知りあい、彼女と共にサンチェスの居所でもある大カジノ、イストマス・シティへと向い、パムを秘書としてカジノに乗り込んでゆく。

そして元英国情報部員の肩書きを利用してサンチェスに近づいて行くボンドは、クレストを仲間の裏切り者に仕立てあげることで麻薬組織の壊滅を計画する。

やがてそれを信じたサンチェスはクレストを殺し、ボンドを右腕として組織に組み入れるのだった。

しかしボンドのその策略も、サンチェスが内密に麻薬を精錬している国際瞑想センターで殺し屋のダリオに見破られてしまった。

一面の炎の中にパムと共に取り残されたボンドは出口を見つけて脱出する。

麻薬倉庫が爆発し逃走するサンチェスのトレーラーを撃破し、巨大麻薬組織を壊滅させると同時に自らの復讐を遂げることに成功するのだった。

 

 

コメント:

 

本作のタイトルが「007 消されたライセンス」となっている理由は、重傷を負った友人の復讐を禁じられたボンドが、個人的に復讐を諦めず、そのためにイギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長・Mから、007という殺しのライセンスをはく奪されたことを意味している。

したがって、今回の殺人行為は全て英国の知らぬことであり、ボンド個人の犯罪ということになるのだ。

とはいっても、途中でQが登場し、ボンドに最新式の銃や新たな武器を提供する場面が現れてくる。

つまりは、表向きは英国は関知しない立場だが、実務部隊は支援しているというストーリーなのだ。

 

 

 

 

友情から007の身分を捨てての復讐劇ということで、少し悲壮感がただよう冒頭ではある。

しかし、やっぱりボンドは絶対死なないから安心して見ていられるのだ。

その後も、昔のボンド映画とは異なる、かなりマジな戦闘シーンが展開されるので、おふざけの暇はほとんどない。

ヘリで飛行機を追いかけて、飛行機を捕まえるシーンや、乗用車からトレーラーに乗り移るシーンなど相当難しい場面が続出するので、気が抜けない。

 

 

ボンドガールは、CIAパイロットだった凄腕の女スナイパーで、ボンドの相棒となるパムを演じるキャリー・ローウェルと、敵のボスであるサンチェスの愛人ルペ役を演じるタリサ・ソトの二人だ。
一番の魅力は、相棒のキャリー・ローウェルのチャーミングな事。

最初のバーでのシーンはやぼったい感じだが、秘書として着替えて髪をショートにした姿は見もの。

ボンドも二度見するくらいのセクシーな美女となっている。

しかも彼女は強くて賢く、彼女の捨て身の献身によってボンドが何度も命を救われるのだ。

 

 

また、ボスの愛人役のタリサ・ソトは、ボンドを気遣う素振りもあり、ボンドも好感を持っている。

彼女は、プエルトリコ系の両親から生まれたアメリカ人で、15歳よりファッションモデルを始め、ヨーロッパへ渡って『ヴォーグ』などのカバーを飾る人気モデルだった。

その大きな眼と黒く太い眉毛を併せ持った上品な美しさ、身長178cmと抜群のプロポーションで、本作出演によって大人気となった。

本作は濡れ場がほとんどないアクション中心の作品なのが残念。

 

 

ボンドの敵役で最後までボンドを苦しめるサンチェスを演じたロバート・デヴィは、イタリア系アメリカ人で、これまで「ダイハード」など多くのギャング映画に出演している現役の俳優だ。

本作でも、悪役らしい演技を披露しており、存在感がある。

 

 

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