「網走番外地シリーズ」第2弾 「続・網走番外地」 網走から東京まで行く健さんに降りかかる容疑! | 人生・嵐も晴れもあり!

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「続・網走番外地」

 

 

続・網走番外地 予告編

 

1965年7月10日公開。

「網走番外地シリーズ」第2作。

興行収入:2億2376万円。

 

 

監督・脚本:石井輝男

 

キャスト:

  • 橘真一:高倉健
  • ユミ:嵯峨三智子
  • 大槻:アイ・ジョージ
  • 鬼寅:嵐寛寿郎
  • 路子:三原葉子
  • 路子の夫:大坂志郎
  • 桐川:田中邦衛
  • 看守:関山耕司
  • 親分:由利徹
  • 依田:安部徹
  • 吉本:中谷一郎
  • 張本:室田日出男

 

 

あらすじ:

ある日函館で銀行強盗事件が起こり、ダイヤがごっそり盗まれた。

守衛と賊の一人が死体となって発見されたが、手がかりが何ひとつなく捜査は行きづまった。

ちょうどその頃、刑期を終えた橘真一(高倉健)は仲間の大槻(アイ・ジョージ)と網走を出て、青函連絡船に乗っていた。

だが、途中船で盗難事件が起り、船員は残らず一斉検査を受けた。

その時修道尼のトランクがひっくり返り、マリモがころがり出た。

大槻はその一つを持ち帰った。

青森へ着いた大槻と橘は川俣組から仕事を貰い、東京へ行く路銀を稼いだ。

そんな大槻のもとに、持ち帰ったマリモを売ってくれと大金を積む男・張本(室田日出男)が現れた。

翌日の新聞は修道尼が持っていたマリモの中にダイヤがかくされていたことを報じた。

そしてマリモを粉失したために修道尼は殺され、そこに居合わせた橘たちが犯人だという目撃者の証言が載っていた。

身の潔白を証明するには真犯人を捕える以外道がないと察した橘は、マリモを受取りにくるはずの張本を待ち伏せた。

だが、張本は現れず、張本が東京に発ったのを知った橘と大槻は東京行の列車に乗りこんだ。

しかし、これを知ったこの事件の張本人・吉本(中谷一郎)が拳銃をふところに列車に乗りこんできた。

窮した橘は窓から弁当売りにマリモを投げ渡した。

だが、次の列車で通りかかったストリッパーの一団がマリモを知らずに持ち帰ってしまった。

橘らはストリッパーを追って東京にやって来た。

ダイヤ入りのマリモをめぐって橘、吉本、それに張本のボス・依田(安部徹)も加わり、血みどろの争奪戦がくりひろげられた。

橘は腕ずくで依田や張本を倒し、連絡船で知りあった女スリ・ユミ(嵯峨三智子)の働きでマリモを取り返した。

今は改心し橘に想いをよせるユミは、スリ稼業から足を洗うことを決心し自首するのだった。

 

 

コメント:

 

前作が予想以上のヒットとなった為、急遽製作された続篇。

キャッチは「エース高倉健、いよいよ強し」。

白黒からカラーとなり、女優も瑳峨三智子や三原葉子らを起用するなど、華やかさを増している。

娯楽作品としての要素を満載した痛快活劇。

 

 1作目に続く話となっており、登場人物のキャラも引き続いている。
本作は、網走刑務所を出所した橘(高倉健)と大槻(アイ・ジョージ)が函館から旅をする途中に宝石強盗事件に巻き込まれるというもの。
この時期の高倉健は役の設定上、よくしゃべり、感情をあらわにする。

実際の健さんは結構お茶目だったというから、本当はこの頃の健さんの方が実像に近いのかもと思わせる。

映画に登場する風俗、車、道路事情など高度成長期の日本の地方都市を見ることができる。