大ヒットシリーズ「極道の妻たち」第7弾はこれ!
情けない男たちに代わって、渾身の殴り込みをかける志麻姐さんの姿!
もう、「極道の妻たち」は完全に岩下志麻の分身と化した!
「新・極道の妻たち 惚れたら地獄」
1994年1月15日公開。
人気シリーズ「極道の妻たち」の最新第7弾。
対立する巨大組織に次々に狙われながら、小さな組と組員たちを守っていこうとする極道の妻の戦いを描く。
脚本:松田寛夫
監督:降旗康男
出演者:
岩下志麻、山下真司、清水宏次朗、斉藤慶子、赤坂晃、中条きよし、志賀勝、宮崎ますみ、川島なお美、小西博之、高島忠夫、世良公則、安岡力也、美川憲一
あらすじ:
舞台は大阪。
小さいながらも強く深い絆で結ばれている大阪・ミナミの御蔵組は、村木芙由(岩下志麻)が、病床の夫である組長(高島忠夫)に代わって組織を取りまとめて、組員からもその妻たちからも慕われていた。
彼女は、折りからの土地再開発に便乗し、その利権でこの組織を盤石なものにしようとしていたが、その利権をめぐってキタに拠点を持つ巨大組織・侠和会が露骨に牽制してきた。
そして遂に、別荘からの帰り道で、ヘリコプターからの銃弾に見舞われ、夫の村木は即死、芙由も重傷を負って病院に運び込まれてしまう。
さらに、組の若者の森安(赤坂晃)が、侠和会系のチンピラを殺害する事件が起こった。
侠和会にとっては御蔵潰しの格好の口実となり、御蔵組でもこの戦争を受けて立とうとする。
だが、芙由は今ここで抗争を起こしたら組が潰されるだけだと病院を抜け出し、幹部の新谷(山下真司)の妻・斎子(斉藤慶子)一人を連れて侠和会に出向き、会長・坂本(中条きよし)やその妻・英子の挑発をかわしながら和解を申し立てる。
その度胸の良さに侠和会も決裂のきっかけを作れなかった。
だが侠和会は密かに病院に刺客を送り出し、芙由の身代わりになった幹部・野田の妻・志津江が殺されてしまう。
新谷は他の幹部たちを説得し、芙由の命令を守って抗争を避けてきたが、もはや手のほどこしようがなく、野田(小西博之)が侠和会の理事長・加納を襲って刺殺し、自分も殺されてしまう。
輪島(清水宏次朗)や権藤(世良公則)も、坂本を狙っていたところを警察に捕まってしまう。
再開発をめぐる利権である御蔵組の縄張りもまんまと侠和会に奪われてしまった。
神戸のマンションに潜入していた芙由は、一からやり直そうと決心し新谷を呼びつけるが、途中新谷は侠和会に捕まってしまう。
夫を人質に捕られた斎子は芙由を殺せと脅迫され、彼女を山中におびき寄せるが、斎子に芙由は殺せなかった。
芙由は自分が殺されたふりをするが、にもかかわらず結局新谷と斎子は侠和会の罠により車ごと谷底に突き落とされる。
全てを失った芙由は、侠和会先代の三回忌に殴り込みをかけ、坂本や英子らを一斉射撃で撃ち殺して、「渡世のけじめ」をつけるのだった。
コメント:
利権がらみの抗争と、子分の暴走によって窮地に追い込まれた姐さんが見せる最後の意地。
岩下志麻が円熟した貫禄のあるところを見せる。
侠和会の親分中条きよしも悪役が身についてきている。
今回はじめて、かたせ梨乃が出演していない。
川島なお美などが若干のお色気を見せているが、やはりかたせ梨乃がいないと寂しい。
ラストシーンの壮絶な殴り込みが凄い!
アウトレージ並みの迫力をみせる岩下志麻の渾身の演技!
けじめをつける姐さんの心意気!