んじゃ、読後の感想が蒸発する前に、またトランプおやっさんの自伝の件を書いとこかのぉ〜。

小ネタ系でいっときます。

 

【ガキ大将】

 私は小学生の頃からすでに、自己主張の強い攻撃的な子供だった。(略:2年生の時に先生の顔にパンチした話)このことを決して自慢には思っていない。だが私が小さい頃から物事に敢然と立ち向かい、非常に強引なやり方で自分の考えをわからせようとする傾向があったことを、この一件ははっきり示している。ただし今はこぶしの代わりに頭を使うところが違っている。

 私は幼い頃から、近所のガキ大将だった。人から非常に好かれるか、非常に嫌われるかのどちらかで、これは今も変わっていない。(筑摩書房『トランプ自伝』P.90より抜粋)

 

なんか目に浮かぶようやんね。相手が誰であろうと喧嘩上等?

誰からも好かれる人っておるけど、うちが思うに、たいていは規模が小さいか小心者かどっちかやな。素敵な人格の人に対しても嫉妬して嫌がらせする人がいるわけやし。

おやっさんは嫌われてもかめへんわけやなく、自分をとても好いてくれる仲間がいることに考えを置くことにしてるんやとうちは思うなー。

もちろんおやっさんほどやないけど、うちも自分を嫌う人がいてもかまへんから。毒にも薬にもならんよりは、毒にも薬にもなるほうが楽しいやんニヤリ

 

【猛獣使い】

これは、おやっさんが学生時代に父親と共同で購入したアパート、スウィフトン・ヴィレッジの話。

 

 しまいに有能な男が見つかった。仮にアーヴィングと呼んでおこう。(略)アーヴィングほどいんちきのうまい男にはお目にかかったことがない。だが彼は(略)管理人としても一流だった。日に1時間しか働かないが、それだけで大抵の管理人が12時間かかってする以上の仕事をやり遂げてしまう。このことから、重要なのは仕事にどれだけ時間をかけたかではなく、その間に何を成し遂げたかであることを学んだ。(筑摩書房『トランプ自伝』P.105より抜粋)

 彼がとりしきっているかぎり、彼の下の者は決して盗みは働かないだろう。ということは、こちらはアーヴィングだけを見張っていればいいということだ。(筑摩書房『トランプ自伝』P.106より抜粋)

 

日に1時間しか働かない、ってのは愉快な誇張やろニヤニヤ

こんな癖のある男を理解して使う、って事実から、まだ20代にもかかわらずトランプに鋭い人間観察力があると伺える。人の使いようをよく判ってるなと感心するわ。

 

【きれい好き】

スウィフトン・ヴィレッジを改装した時の話。

 

 まず最初に手がけたのは、窓に美しい白いシャッターを取り付けることだった。これは大したことではないように聞こえるかもしれないが、このシャッターのおかげで、冷たい赤レンガの建物に温かさと心地よさが感じられるようになった。これはとても重要なことだ。これはまた予想以上に経費がかかった。(略)

 私は団地全体が清潔で、管理が行き届いているよう気をつけた。前にも行ったように、私はとてもきれい好きだ。また清潔にしておくことは投資の際にも有利だと思っている。(筑摩書房『トランプ自伝』P.104より抜粋)

 

このあたりを読んだ時、このおっさんは悪い奴やないなと感じた。建物の外見に温かみや心地よさを加えるって、単なる守銭奴ならせえへんやろ。自分が温かみのある家に住みたいと思う気持ちがあるから、アパートの住民もそうやろうと推測できるわけで。

トランプ・タワーを竣工後も、内外を清潔にきれいにするように注意を払っている下りが他のページでも出てきた。

ここでなんとなく、このおやっさんは血液A型か?って思ったら、ほんまにそうやった爆  笑

パリッとしてるくせに時々意図せぬひょうきんさが漏れるあたり、うちの義父(やはりA型)とちょっと似てます。

 

【礼儀と直観】

 ところで、私は尊敬する人には素直に耳を傾ける。これもマーケティング研究のためではなく、直観でそうするのだ。(筑摩書房『トランプ自伝』P.110より抜粋)

 

尊敬する年配のユダヤ人の「スウィフトンを売るべき」ってアドバイスを聞き入れ、自分でも実際の現地を見てアドバイスが正しいと確認後、スウィフトンを良いタイミングで売却。

うちは、おやっさんはお金よりも良い人間が好きなんちゃうかと結構思ったりする。お金は増やせても、良い人と知り合いになるんは簡単ちゃうから。

 

【馬鹿と鋏は使いよう】

トランプ・タワー建設のために、古い建物を取り壊すことになる。古い建物の装飾レリーフを保存しなかったことで、世間の大きな反感を飼う。

 

 こうした評判がたつのはあまりうれしくなかった。今になってみると、レリーフを壊さなければよかったと残念に思う。本当に価値のあるものだったかどうかは疑問だし、当時私を批判した人の多くは、口先だけでものを言う偽善者だったといまだに思っている。(略)

 皮肉なことに、(略)内容は批判的なものがほとんどだったが、こうしてマスコミに盛んにとりあげられたため、トランプ・タワーは人びとの関心を大いに集めることになった。(略)すなわち、悪い評判よりは良い評判のほうが好ましいには違いないが、商売をする上から言うと、何も言われないより悪く言われたほうがまだましだということだ。つまり、論争の種になると売れるのだ。(筑摩書房『トランプ自伝』P.203〜204より抜粋)

(文庫本についていた帯)

 

この部分は、大統領として生きている今も変化してへんね。

「口先だけでものを言う偽善者」はうちも大嫌いやわーゲロー 金は出さずに口を出すような奴らね。自分の手を汚さんと安全圏から批判する奴らね。綺麗事を言うけど、現実的な解決策については抽象的過ぎる奴らね。

 

大統領になったら論争の種にならんでもエエと思うけど、論争の種になれば市民の関心を掻き立てて変化へ持ち込む流れが作れると考えてるかもな。

 

 

【苦手なもの】

トランプ・タワーの買い手が続々と列なしてやってくる中、ついに…ニヤニヤ

 

 もう一つの新しい買手グループは日本人だ。日本人が自国の経済をあれだけ成長させたことは尊敬に値するが、個人的には、彼らは非常に商売のやりにくい相手だ。まず第一に、6人や8人、多い時は12人ものグループでやってくる。話をまとめるためには全員を説得しなければならない。2、3人ならともかく、12人全員を納得させるのは至難のわざだ。その上、日本人はめったに笑顔を見せないし、まじめ一点張りなので取引をしていても楽しくない。幸い、金はたくさん持っているし、不動産にも興味があるようだ。ただ残念なのは、日本が何十年もの間、主として利己的な貿易政策でアメリカを圧迫することによって、富を蓄えてきた点だ。アメリカの政治指導者は日本のこのやり方を十分に理解することも、それにうまく対処することもできずにいる。(筑摩書房『トランプ自伝』P.215より抜粋)

 

全編を通して、日本人についての記載はここだけ。

あまりにもおもろいんで、その部分をそっくりご紹介。

 

この時のトランプはまだ40歳前やったはず。

飛ぶ鳥を落とす勢いで、国内の金持ちやセレブ、世界各国からの買手とやりあってきたところへ、日本人が黒いスーツを着て群れなして真面目な顔で登場ニヤリ

(゚Д゚)ハァ?ナニコレ滝汗コワーて感じやったやろうなぁ爆  笑

日本人達は、笑ったり冗談言うたりしたらアカンって考えてたんちゃう? 真面目な取引やから真面目に!プンプンみたいな。

でもって、若造トランプは油断ならん相手や真顔と緊張してたとか。

 

そういやバブルの頃って、日米貿易摩擦て言葉があったような?

おやっさんは不動産開発とそれに関する件はものすごい勉強してたとしても、日米貿易摩擦に関してはどこまで理解してたんかな。

大量の無表情で面白みのない日本人達の相手をしたら、日本って不気味…って思ってもおかしくないわ。

今はシンゾー君と仲良しでゴルフも一緒に楽しくやってるんで、隔世の感爆  笑

 

他にも「これは!」と思うエピソードもあるけど、まぁ、このへんでおやっさんの自伝からの話をブログで紹介するんは終わりにしとくわ。

自伝なんで自分を悪くは書かへんということを前提にしてすら、うちはおやっさんは心の熱い温かい人やないかという印象を持った。狙いに乗せられたか!?

派手好きかつきれい好き、て価値観が人物を表してると思う。

 

この人、自分の会社で働く人は大事にすると思う…お金に見合った仕事をきちんとするなら。

トランプ・タワーのロビー掃除夫がロビーをピカピカ磨きあげてるんを通りすがりに見たら、絶対に「グッジョブやな!」と褒めるやろう。

一方、高給で雇った奴が見かけ倒しやったら、例の「You are fired!」であっさり首を切る。

おやっさんが大統領になってから、目まぐるしく取り巻き連中の首がすげ変わったんを思い出した(本書内でも設計士を状況に合わせてスパッと切り替えてる話有り)。

特に報道官はコロコロ変わったなー。今のMcEnaney報道官は若いのに超頭のキレるブロンド美人。彼女のクールな仕事っぷりにトランプもニッコリ、お茶の間もニッコリ爆  笑

 

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