夫の従妹の(婚約破棄女)ソニア。

豪快な美人も実はすでに豪快なおばちゃんになりつつあります照れ

体格がね…立派やから。

しかもコルシカ帰りで日焼けしまくりなんで、おめー何人よ?って実は内心びびってた美白寄り日本人女です。

 

さて、今日はソニアんちに招かれた時の思い出でも書くし。

 

一言で表すなら、広い。

いや、家自体は普通やねんけど、敷地が広い。

前庭は日仏米の感覚でも「普通」やのに、裏庭が果てしない。

どこまで敷地やねん!?てびびりました。

フランスの田舎やし土地は安い。

テキサスのカウボーイの世界と比べたらまったく控えめなもんやけど、それは比べる対象がちゃうってことで許して?

 

そして裏庭に勝手にウロウロしてたのが、これ。

雄鶏様を中心にした鶏たち。

雨が少ない夏のせいで、緑も減ってる。けど、何かつねにつついてるよ彼ら。

うちが近づくとさり気なく逃げる。

鶏の他にもうずらを10羽ほども飼ってるねん。うずら、すごい可愛いな! 初めて見たし触らせてもらったわラブ 小さい声でぴよぴよ鳴くねん。色は灰色っぽいのが日本うずらとちゃうかった。

 

最初は鶏と同じくうずらも庭に放し飼いしてたら、夜に捕まえるんが大変やったらしい。しかも放し飼いしてたら卵を生まないっちゅー怠慢ぷり(それとも小さいから隠されると発見できへんとか?)。

なのでガレージの中に皆を囲っておいたら、卵は生むし大人しいし幸せそうやし、てことで一件落着。

 

そんな広い裏庭に、ソニア達はプールを作った。

うちの義父が青写真を書き、ソニアの夫が重機を借りてきて地面を掘り、親戚達の手伝いもあって完成したとか。やるな、フランス人。

温水にできるし水中照明もあるし広くて立派!

写真の右端にあるんは、プールの蓋。お風呂の蓋にそっくりよ。

これで水面をびっちり覆うと、子供(や動物)の落下事故も防げるしゴミも入らないし温度もある程度維持できるし、と良いこと尽くし。

 

息子と娘も夕方で冷え始めてるのにプールに入って、又従姉妹たちと遊びまくってた。

娘に至っては、寒くて震えてるのにしつこく遊びたがって困ったチーン

 

裏庭にはささやかな家庭菜園もあり、義父母んちと同じにミラベルの木も植わってた。

たくさん実がなってます。

勝手に熟してそうなんをむしって、表面の汚れをぬぐって食べてたこそ泥おばちゃんここにありニヤニヤ

汚れが落ちたら色はさくらんぼみたいよ。味はすもも系かなぁ。

義母がこれを丹念に並べてタルトを作ってくれた。写真再掲↓

そして大人たちは子供らが遊んでるのを見ながらカクテルタイム。

ピンクのお皿に盛られてるんは、自家製うずらの卵爆  笑

プチトマトも裏庭産でかなり美味しい。

その後場所を軒下パティオから別の宴会用パティオに移動する。

前菜はきのこ盛りだくさんのチーズ乗せ…て言うたらエエんかな。

こういう飾り付けのセンス(テーブルクロスや盛り付けや小道具使い)を見ると、先祖代々受け継がれてきた彼らにとっては普通のことなんやないか、と思うねん。

ソニアはお洒落でも、別にデザイン・アート系の仕事をしてるわけでもなく、客観的に言うたら医療系で仕事をしてる普通の田舎のおばちゃん。

なのに、さらっとこれだけの垢抜けたもてなしを気負いもなくできるのが、フランス文化やなと感じる。

可愛い小物も簡単に手に入るしね。

 

日本人も日本文化を背景に血肉になってるセンスがあるものの、近頃では純和風なんてそれこそ外食や旅館でないとなかなか味わえんね。

食に関しては家庭でも日本食の文化は根強いと思うけど。

 

さて、実はソニアの家は10年以上前にも訪問してた。親戚一同で寄ってたかって作り上げたっちゅー、やはりパワフルなフランス根性を見せた一品。

その時は周囲に家はまったく無く、室内もだだっびろかった。

現在は両隣もできてすっかり町になり、室内も改装されてた。

これが普通の田舎の若いフランス人の家っすよ…。

ソファがアメリカでは見たことのないお洒落っぷり。

なんとなくオールディーズのアメ車を思い出すやんウインク

こんな素敵なソファ、我が家では絶対無理やわ…。息子は飛び乗って暴れるしムキー娘は落書きするしムキー

 

食事はメインにサーモンをご主人がBBQしてくれて、ソニアは「男が料理してるんを見るんはエエね〜爆  笑」言うのに野菜を添えて、ご飯好きな息子のためにタイ米っぽいのを出してくれた。

 

残飯ね…鶏が食べるらしい。奴ら、なんでも食べちゃうらしい。

「チキン料理も食べるん?」と尋ねたら、食べるってガーン

「エエ卵産んでくれるで〜」とご主人が笑ってた。

 

のどかなフランスの風光明媚な田舎。

だだっぴろい敷地ではちょい農家みたいに果物や野菜や卵を軽く自家製。

家は親戚達と自力で建て、室内はお洒落でモダン。

美味しい食事やワインで仲良し親戚と語り明かす夜。

4週間のバカンス。

行き届いた社会福祉。

 

フランスの人や社会については日本と比べて適当過ぎるとこ(公共トイレがいまいち・公共交通機関の不便さ)を鼻で笑ううちやけど、ソニアの暮らしを見ると、フランスの庶民の底力と豊かさには頭が下がるね。

 

綺麗さ便利さで言えば、日本が世界で一番やろう(しかも安全)。でもそれだけが人生で最も大切なわけでもない。

アメリカは合理的でおおらかやけど、お金がかなり人生を左右する。

 

先に書いた『揺れる心』って記事で、うちはフランス人達をもっと身近に実感したって書いた。実はあの件名は夫の望郷の念だけやなく、うち自身が「夫のためにも、うちがフランスに移住同意した方がええんやろうか」って心情も含んでました。

こういう生活なら頑張って同化してみる価値があるんかも?って。

 

でもね…。

おばはんになってから友達もおらへん言葉もわからん土地で一から、ってのはかなり厳しいと現実的に思う。

親戚おっても、言葉の壁がでかすぎ。

学校や病院での大切なやりとり、うちは何もできへん。小学校の宿題すら手伝えん(算数の計算方法違うしゲロー)。

 

上にあげたんはフランスの良いとこだけやしね。

どの国にもマイナス面はあるし。

 

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