昨日の夜、無事に南カリフォルニアの自宅に到着した。
ブログ記事は書き溜めてたのをアップするだけの、忙しい最後の数日間を義父母んちで過ごしてた。
義父母の家から車で大きな駅へ向かい、そこからパリまでTGV利用っちゅー方法を帰国時も採用
駅での待ち時間をたっぷり取ったものの、やっぱり車より早いわ〜。
そのパリまでの行程。
車の窓から見えるのは、のどかに広がる農業地帯と牧場と森。
時々小さな街をすり抜けるねん。古い可愛い家や激古な石造りの教会が狭い道路の脇にあって、あちこちお花が飾ってある。
家は勝手に派手なデザインや仕様で建築することは規制されてて、一定の外観でないと新築・改装許可は出んとのこと。おかげで森の脇にある街を遠くから見ても、とても可愛い。
TGVからの車窓光景も、似たようなもん。
てことはどこ行ってもだいたいフランスってのどかな風景が広がってるんやな。
もちろん大都市は別で、大きなお店がバンバンある。
で、今回うちは自分の心に変化が発生してるんに気づいたよ。
簡単に言うたら、フランスの生活や人のことを前よりも理解するようになった、ってとこかなぁ。
ただしうちはフランス初心者なんで、例えばフランスにホームステイした学生ならば、
- 最初のめくるめく驚きとときめきの連続
- 母国との違いに戸惑う
- フランスのネガティブな部分を発見し始める
- 母国の生活が恋しくなってフランスの勉学に力が入らない
- ぱっと見ではわからないフランスの良さを再度発見し始める
- フランスでの生活に馴染む
義母の料理では「好物をひたすら楽しく食べつくす」とか、健康を考える禁欲的な日本人とは違ってる。
彼らは「健康のために楽しみを我慢して、どんな素敵な人生になるねん?」て考えが染み付いてるんやろう。
なので夜更かしだの子供に甘い物与えるだのしょっちゅうワイン飲んで美味しいもんをつまむだの、当たり前やねんな。
やっと気づいたわ。
アメリカで核家族で暮らしてると夫の行動が謎やったけど、フランスで義父母や親戚に囲まれると納得。
今回の滞在でもしょっちゅう親戚達と会った。
でもって、美味しいものを飲み食いしながら笑いの絶えない会話を延々とするフランス人達。
うちは会話にはほとんど加われんけど、この楽しい時間こそが夫が一番恋しがってるものやねんなとわかったよ。
フランスののどかな景色(多分500年前からそんなに変化してなさそ)を眺めてた時、自分が以前とは少し違う視点になってると思った。
前はかなりお客さん状態やったのが、今回はもっと親近感が湧いたような感じか? だんだんフランスの田舎とお近づきになったと言うべきか。
ようわからんけど、もはや赤の他人やなくて配偶者のしょってる背景としてもっと近くに感じるっちゅーか。
夫と結婚して12年。
フランス人と結婚したよりも、アメリカで生活してる感覚の方が大きかった。国際結婚って、相手の国に移住してこそほんまの苦労や理解が要求されるんやろうな。
今朝、夫は目が覚めた時に突然感情の波に襲われたようで、涙が出てた。温かい家族や親戚を置いて外国にいる自分を考えたら、フランス人としては当然なんやろうと今回はうちにもわかったよ。
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