『Karate Kid(邦題・ベスト・キッド)』を一家揃って鑑賞した。

図書館で無料で借りられるねん。

 

なんでこんな古い映画を見たくなったかっちゅーたら、セキセイインコを買いに行く鳥専門のお店にいる初老のアジア男性が、この映画に出てくる空手の師匠ミヤギさん(パット・モリタ氏)にすごーく似てるから。

鳥屋の爺様も鳥扱いに関してマスター級なんで、達人ってのはなんでもああいう風貌になるんかな?と半分信じてしまってるニヤニヤ

 

映画を見たら、驚くことが多くてかなり感動したわ〜。

まずこの映画は1984年製作。

34年前にタイムスリップよウインク

 

ニュージャージーからカリフォルニアの海岸沿いにやってきた母子家庭。

登場する車が、古い! うわーってくらいに、古い!

 

主人公ダニエルはイタリア系?て感じの名字で、サッカー好き。

しかも34年前のアメリカやのに、海岸や高校で男子達がサッカーしてるねん。ボールがクラシックなのが笑みを誘う…サッカー

マジ!?

アメリカといえば、野球とかバスケとかホッケー(これはその辺では無理か)とちゃうん!?

ダニエルは太もも使ったリフティングも結構上手で、驚いた。

 

そしてダニエルを始めとする登場人物達が…

細い!

21世紀のカリフォルニアに住んでる身からしたら、見慣れないサイズのアメリカ人達ばっかりなことに衝撃やねん、真剣。

せいぜい30年前って、もう別世界。

 

登場人物もほとんどが白人。

スペイン系の名前の男子がいるものの、いかにもヒスパニックとは少し違う。黒人で目立った配役は無し。

 

悪役がまた憎たらしい白人まんまなのも、かなり笑えた。

コブラ会って空手道場で、金髪白人がほとんど。勝利至上の無慈悲な師匠も同様。「Yse, sir!」やなく「Yes, Sensei!」て弟子たちが叫んでたんがちょっと可愛い。

 

今のハリウッド映画からしたら非常に人種が偏ってるわけやけど、当時はそれが普通やったんやな〜と。

不必要に有色人種をキャストにねじ込むよりは、うちは良いと思う。

 

そして高校生同士の暴力もあった。

ダニエルを意地悪な空手男子が仲間と寄ってたかってリンチするねん。これ、今同じことを実際にしたら、リンチ側は速攻退学。

 

ダニエルに空手を教えるミヤギさんの過去が、かなりインパクトある。

壮絶な戦いっぷりを発揮した日系人部隊に所属してて、ヨーロッパ戦線へ送られた一団の生き残りやったっちゅー。

そして愛する妻は非常な難産やったのに医師が来ず、そのまんま奥さんと赤ちゃんが亡くなってしまったえーん

日系人達が送られたマンザナー強制収容所での出来事で、ミヤギさんは戦地でその報を受けた。

日系人強制収容についてはアメリカの恥部で政府から謝罪もされてるけど、さくっと映画に出てきたから日本人としてはドキッとしたやん。

 

日系人を語る上では外せない事実とはいえ、ダニエルが何かを感じて大人になるきっかけにもなったエピソード。

日系人を空手が得意なイロモノとして扱うだけやないのが、嬉しいね。なんかマスター・ヨーダっぽい雰囲気は残る…

 

そして最後の戦いは、ダニエルと因縁を持つ意地悪男子との空手決勝戦。

準決勝と決勝で、コブラ会の非情な師匠は「潰せ(怪我させろ)」と弟子に命じるねん。

こんなとこに

日大の監督キターーーーーーーッ!!!!!

高校生の弟子たちは「え!?」とすごいためらうねんけど、結局は師匠に逆らえないんで、日大や内田監督もこんな感じなんかな〜と想像してみたり。

 

一家四人揃って楽しめる映画でした。

娘はダニエルが殴られるシーンで笑ったりガーン、息子は早速空手もどきなことをうちにしかけてきたりムキー、て変な副作用有りチーン

 

今では古き良きアメリカ映画になってしまった80年代作品。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『インディアナ・ジョーンズ』も80年代。

ああいう素直に楽しめて気持ちのいい映画ってのが、この頃出てこないのはなんでなんやろうなぁ。

 

てことで、タイムスリップ気分を味わいたい人にはお勧めよ。

 

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