近所のスーパーのレジには、高校で日本語クラスを取ってみたっちゅー若い白人のお兄ちゃんがおる。
うちと子供らが日本語で会話してるんを耳にして、同僚に嬉しそうに「俺、少しわかるねん」と自慢してたその時から、毎回そのお兄ちゃんがレジのとこに行ったら
「こんにちは〜」「さよなら」
とお互いに日本語でご挨拶してます。
特に毎回べらべら会話するんでもないけどね。
で、母の日の翌日に買い物に行ったらそのお兄ちゃんがおって、黙ってレジ作業してたのがスモール・トークとしてか
「母の日はどないやった〜?」
と軽く聞いてきた。なので
「おぉ、むっちゃ良かったよ〜。夫が美味しい日本食レストランへ連れてってくれてん」
と応える。
この時うちは
「日本人経営のレストラン」
「日本からの美味しい魚を輸入してる」
「ちゃんとした日本の料理」
とことさらにアピールします
そのお店はタコも日本から持ってきてるけど、お兄ちゃんはタコは食べへんやんねぇ?と言うたら
「いや、僕、食べたで。たこ焼きに入ってるやん」
なんと!チャレンジャーやな
どこの店やねんと聞いてみたら、うちら家族も行ったことのある割りと近いラーメン屋。
「あぁ、あそこも日本人経営やね」
「奥さんが日本人で、シェフしてるのがご主人で白人やから、出てきはった時はびっくりしたわ〜」
「日本の味で、安心できるわ」
と、またことさらに日本アピール。
お兄ちゃんは別の日本人経営でうちら家族も長く細く通ってる日本食レストランも知ってるんで、うちは
「あそこも日本人経営で、美味しいやんね」
とまた日本上げ
お兄ちゃんは今時のナウなヤングらしく、喋り方が淡々ちゅーか「そやなぁ…」て感じで気合見えへんねんけど、実は会話に乗ってた
レジの手が止まってまっせ
後ろのお客さんも「まだかな…」と例によって辛抱強く文句言わないアメリカン
大阪やったら「こら〜口より手ぇ動かしぃ〜」言われてる。
ちなみにそのレストランね、地元民が山盛り入って賑わってた。
日本人があんまり居ない微妙なロケーションやし。
でも美味しいと知ってる地元民(中年やシニアや家族連れ)が押し寄せてるんは、うちの市にもある日系人経営の歴史ある日本食レストランとまったく同じ。
居心地の良い清潔で落ち着いた店内で美味しいエスニック料理を納得価格で提供し、地元民に愛されてる気品あるレストラン。
移民の成功例やな〜。
レジでバイトしてるお兄ちゃんもいつか彼女か家族を連れて行ってくれい(ちょびっと遠いけど)。
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