前回の記事を読んで、ブロ友のタニアさんがメッセージを送ってくださいました。

それを読んでなるほど〜と色々考えさせられたよ。

タニアさんが了解下さったので一部コピペしてご紹介させていただきます。

(タニアさんのご主人は移民家庭のご出身で、経済的に非常に厳しい子供時代を過ごした経験を持っています。)

 

息子さんのキャンプの記事を読んで「ほんとほんと、その通り!」で、年がら年中bake saleなどのfund raisingなんてまどろっこしい事をやってないで、その時々の必要額を 其々の保護者から〇〇ドルって徴収したらいいのに!と思い、夫の同意を得ようと記事の説明をしたんですが、なかなか渋い反応でした。

日本人の私からしたら、修学旅行は普通だし、その為の積立も普通、自分の子の分の費用を各家庭で負担するのは至極普通、2泊3日で$290だったらそんなモンかな〜と、和泉さんが仰るように月々$25の積立だったらどの家庭も無理なく払えるだろう思います。でも夫からすると、「いくら貧乏な家庭でも、月に$25出せないはずはない」と言うのがまず恵まれている者の発言だそうです。

いや、でも、貧民街の学校の話をしてる訳じゃないし、お金持地域の学校区や所謂“良い学校区”の学校の話をしてるの、月々$25なんて微々たる額でしょ出せない筈ないでしょ、自分の子の分を親が払うのは当然でしょ、と食い下がったのですが、いくらお金持のエリアだろうが良い学校区の良いレーティングの学校だろうが、各家庭のお財布事情は様々で中には月々$25の積立が厳しい家庭があるかもしれない。各自払いにして、じゃあ払えない親を持つ子は行事に参加できないのか、公立校のmandatoryな行事で参加できない子が出るのがおかしいんじゃない?、と。義務教育の公立校のmandatoryな行事で親に支払いを強制すること自体が違法なんじゃないかなぁ〜?、とも(州法・連邦法を調べていないのであくまで推測です)違法までいかなくても、好ましくない感じっぽいです。

もし説明会で発言されていたら、「パンがないならお菓子を食べれば」と言い放ったマリーアントワネットばりの高慢な印象を与えかねず、微妙な空気になったかも...と。

私も和泉さんと全く同意見で、ガールスカウトのクッキー売りを見るたびに、美味しいかどうかもわからないクッキーにこんなボッタクリ金額は絶対出さない!と心に思っていますが、チャリティなので美味しい不味い割高云々はこの場合の論点ではないそうです。各自払いだと払えない屈辱感や恥ずかしさ惨めさがありますが、fundraisingだとお金がない人は時間を作って労働で協力し、お金はあるけど時間がない人は商品を購入して貢献し、両方ない人(貧乏ヒマなし)も「買わない選択をしている」と惨めさを感じる必要がないんだとか。

あと、払えない状況にいる人にスポットライトが当たらずに済むと。公立校でも、放課後のクラブ活動・課外活動などの全員参加必須でない、選択の余地がある物はまた別の話だそうです。

夫の時代のEast LAは、泊りがけの全員参加必須の学校行事はなかったそうです。全員参加の遠足として日帰りで動物園や博物館には行ったことがある様ですが、費用は一切かからなかったそうです。

自己責任が一般的で、学校からの通達には素直に従う日本人からすると、理解に苦しむfundraising制ですが、この様なシステムのお陰で貧しい育ちの夫も卑屈になる事なくきちんと教育を受けられて、貧困の連鎖に飲み込まれずに済んだのかなぁとも思います。

 

タニアさん、丁寧なお手紙をありがとうございます♡

 

うちが相談したアヴィのママも同じアメリカ人。

同じアメリカ人でも色んな育ちや考えがあるんやなと当たり前のことを改めて思ったわ。

うちも貧乏な家育ちやけど、一応たまに習い事できる程度にお金はあった。給食費や修学旅行費を滞納することも無かった。

当時は生活保護受給ってものすご〜く恥ずかしいことってのが世間一般の認識で、うちとこはそこまでの貧困でもなく。

っちゅーか、生活保護受給の家庭って当時はほんまによっぽどの場合だけやったんちゃうか?

 

こんな貧乏育ちでも、アメリカでは“恵まれた育ち”に入る考えをするわけやから、日本って豊かやなとこれまた再認識した。

 

ちなみに、お泊りキャンプはそもそも義務教育の一環とは違い、元々はGATE・マグネットの生徒だけで行ってたんやて。それが5年生全員行くことになったと校長先生が言うてはった。

このあたり、「このイベントはオプションなので参加希望者は参加費用支払いよろしく」て宣言したらええと思うんやけどね。

スマホやインターネット使用してる親ならば、毎月25ドルは出せないなんて絶対に言えんやろ〜。

(宗教的理由や体調不良で参加できなかった生徒が今年は13人)

 

あと面白いな〜と感じたのは、「お金が出せない人が惨めな思いをしないで済むように」って配慮。

ふと『巨人の星』の星飛雄馬の家を思い出したやん。

あそこもすごい貧困やけど、それを恥じてる風は無かったような?むしろ糧にしてたかも? 生放映を見たことは無いからわからんけど。

『じゃりン子チエ』かて、チエちゃんは「うちとこ貧乏やし」ってちゃんと理解して開き直って発言行動してる。

いずれも漫画とはいえ、清貧て言葉もある日本では貧乏は恥では無かったんちゃうか(少なくとも昭和)。

 

外国に住んで現地人の意見を聞けるってのは、日本を客観的に見つめ直すことが出来て、この点では海外暮らしはとても有意義やと思う。

 

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