TIME誌の記事に、フィリピンにおけるISとの闘いがあった。
まだ途中までしか読んでへんけど。
ISを名乗ってテロる奴がおったら、「俺も」っちゅーて同じようなテロリストが海外から引き寄せられてくるんが懸念やねんて。
迷惑やな。
忘れがちやけどフィリピンにもムスリムや仏教徒が一定数居住してるものの、基本はカトリック優勢なんよね。
で、話が飛びます。
うちがこちらのコミカレ(公立短大)に通ってた時のESLクラスには、フィリピン人やベトナム人やヒスパニックがいっぱいおった。
学期末の授業を宴会兼ねてクラスメートの自宅で開催することになり、先生がそこで最後のエッセイを返却するっちゅーから、うちも行きました。
たまたま風邪で超高熱やったけど、熱だけなんで無理して少し参加したんもそのエッセイのため。
しんどいから隅っこでひっそり大人しく座ってたら、ベトナム人クラスメートの妹(高校生)がうちのところにやってきた。
「どうしたん?」
「風邪引いてしんどいねん」
「じゃあ、ジーザスに祈ったらいいよ。そうしたら病気が治るよ」
「んなわけあるかっ阿呆!」
と怒鳴ったりはせえへんよ、もちろん。相手は純粋で無垢で清い乙女の女子高生やもん。
「せやね〜、やったらええね〜」と適当に流す、今よりまだ若かったうち。とりあえず熱でぼーっとするから放置しといてほしいねん。
そのJK、去った思ったらまた戻ってきて、うちにジーザスの話をするやん
いや〜、やめてや〜、しんどいねん〜。ところであの人ホモ疑惑あるのん知ってる?とか言いませんよ、もちろん。
語らせるままにしといたけど、ぽろっと彼女は聞き捨てならんことを言うた。
「私の国(ベトナム)は、以前はキリスト教じゃなかったから貧しいねん。せやから今、一生懸命ジーザスに祈ってるねん」
はぁ?
貧しいんは、キリスト教徒やないから?
自分を信じぃひん奴は貧困に突き落とすんが愛あるジーザスのやり方ってわけ?
まぁ宗派によってはキリスト教徒以外は全員死んだら地獄行きっちゅーて布教するから、そんな風に考えるんも普通なんかも。
「いや、そうは思わんね。うちの祖国日本はキリスト教徒すごい少ないけど、むちゃくちゃリッチやで?」
と言うたら、黙り込みました。そして去りました
うちのあの言葉を彼女はどう受け止めたんかな?と少しは気になる。ジーザスなんかどーでもええ不信心者に溢れる日本が、ベトナムより遥かにリッチで安全で平和なのはジーザスのおかげやないのは確か。
むしろジーザスどころか宗教の扱いがおおらかやから、自由でリッチなんやん。
祈ってれば病気が治るんやったら、医者も病院もいらんがな。そういう当たり前のことが、そのベトナムJKにはわからんっちゅーかなんちゅーか
言うとくけど、こちらのベトナム人はすごい勤勉やねん。ベトナムギャングもおるし、コミュニティ内での犯罪も揉め事も結構あるねん。それでも勉強熱心成績優秀なんは有名で、福祉にたかって当然みたいな顔もしない。
そんなベトナム人でも、宗教きっつーいっす。
だいたい自宅にはマリア様の像や絵が飾ってあります。
で、やっと話が元に戻る。
こんな風に宗教を若くして信じ切ってる人らが、宗教の名のもとに人殺しに励むんが今のテロやねんなぁ〜と。
フィリピンもカソリック濃いとこやし、そこでひっそり暮らすムスリムにはちょい肩身が狭いやろう。
そんなとこやから、ムスリムの過激な奴にしたら「いっちょやったるか!」みたいな感じで、簡単に火がつくんやないかなと思う。
神に祈ったら病気が治る、と真剣に信じてるんやから、神が邪教徒をヤれ言うたってのも「せやね」って素直に受け止めておかしくない。
うちは宗教にはハマってへんから、ハマりまくりの人の思考回路がわからん。でも今回ふとベトナムJKとの会話を思い出したら、なるほどああいう流れかぁみたく合点いったわ。
宗教にずっぽりハマってまう人や土地や時代ってのは、基本的に貧しいとか辛いとか環境厳しいとかって場合がほとんどやないかね。
そんな人らは「祈っても効果あらへんやん」て変に思うことはあらへんのか。
こっそり思っても、あかん、神様を信じる気持ちが足らへん!と自戒するんか。
とりあえずうちとこは宗教に縛られんで幸せやな〜と満足してます。
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