夫がポッドキャストで人工知能に関する話を聞いて、嬉しそうにうちに教えてくれた。
その話の結論としては、
人工知能は人から職を奪う
やった。
あ、そっちの話やったん?
うちはてっきり人工知能がどんどん自己進化して、ターミネーターの世界になっちゃったらどうしよう?って方向で心配してるんやと思ったわ。
SF好きなんで、ついつい。
で、夫はポッドキャストのコメントに納得してるねん。
「実際、どんなけのインパクトが労働市場に発生するか未知数なのは確か」
「でも確実に人間の労働市場が人工知能に奪われる」
「産業革命が示すように、新しい技術は人の手から職を奪ってきた」
てことで
「人工知能導入もほどほどに」
みたいな感じに落ち着いてた。
う〜ん。
労働市場っちゅーても、色々あるやん?
日本みたいな超先進国&高齢化社会と、アメリカや欧州のような先進国やけど割りとおとぼけなとこと、貧富の差がとてつもなく大きいチャイやインドと、まだまだ発展途上な国々と。
うちが思うに、日本型社会では、人工知能は社会を助けてくれるはず。
例えば運転がおぼつかない高齢者を、賢く進化した人工知能装備の車が安全に運んでくれるならみんな万々歳やん?
人工知能でも交通事故は発生する可能性あるけど、どっちみち高齢者とか飲酒とかアホによる暴走・死亡事故がなくならんやん。
体が弱い人が少数でもオペレートできる工場があれば、生活に必要な物資が生産できる。
次に述べるのは、人工知能自体がまったく必要ないとこ。貧富の差がごっついとか発展途上とかの国々。
ここでは給料安くでも仕事を欲する労働者がなんぼでもおる。
わざわざ高価でメンテ必要な人工知能を導入するより、普通に人間をトレーニングするほうがよっぽど安上がりで確実。
そもそも人工知能といっても人間の脳の柔軟性にはまだまだはるかに及ばん。
最後に欧米の先進国やけど割りとゆるい(素朴な部分が残ってる)とこでは、人工知能の存在は脅威やないかな。
勉強好かんでも手や体を動かすのが好きとか、給料安くても地味でも堅実とかのんびりした職でのんびりやってく人らとか、そんな普通の人らの職を人工知能が奪う可能性が高い。
簡単な例を挙げるなら、工場や農業やね。
今でもすでにかなりの部分が機械化・オートメーション化されてる。これによって、流れ作業・単純作業に従事していた人らが職を失った。
でもさ、流れ作業・単純作業ばっかりしてた頃は、それによって体を痛めるって問題あったやん? てことは簡単過ぎる繰り返し部分は機械化が人道的なはず。
つまり、人間による柔軟で臨機応変な判断が必要な部分だけが、人間に残された労働市場になるわけで。
ひよこの性別判断って非常に難しくても熟練職人なら一瞥で可能で、収入もそれに見合ったものらしい。
これを人工知能ができるかどうか…?
そもそも、生きたひよこちゃんを素早くそっと掴むことからして今のロボットでは難しい。そもそもスキャンして瞬時に雌雄判別できるものかどうか。
まぁ、そこまで特殊やなくても、例えば洗濯。
洗濯っちゅー作業自体は機械がする。ただし仕分けは人間でないと。
シャツの胸にある金属・プラスチックが服の飾りなのかポケットから出し忘れたメモリーカードなのかゴミなのか、判断したり必要なら取り除けたり、って人工知能には大変でも人間なら簡単にできるよね。
でさ、人工知能による職喪失の脅威よりも先にすでに脅威が先進国にはありますやん。
アメリカ人の労働市場を、国境破りしてる人らが奪ってまっせ?
かつては屠殺業ってのは熟練技術者が担って、稼ぎも熟練に見合ってて良かった。建築現場の熟練大工も同じ。
熟練技術者が大事にされてた。
それが今では第三国の人間が安い労働力を売りにしてきたおかげで、熟練アメリカンが職を失ったやん。
ファストフードも日本やったら学生やらのバイトが小遣い稼ぎする場所やのに、アメリカではその仕事で家族を養うような外国人らがうようよしてる状態。ただしきちんとしたファストフード会社はきちんとした労働者をきちんとした条件で雇ってますよ。
人工知能による労働市場侵略より先に、すでに発生してる侵略を心配すべきちゃいますか?
それに状況違う日本なら人工知能歓迎やで?
と夫に言うた。
工学系で技術者の夫には、こういう社会学系な考え方は脳みそ浸透するのに時間がかかるみたい
いや、それよりもポッドキャストに素直にうなづく辺り、技術畑一筋の素直なおっさんと言うべきか。
とりあえず、人工知能が社会に融合して高度に進化するならば、それはどこより真っ先に日本やと賭けてもええね。
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