昨日は割りと気温が上がったんで、毎週火曜に開かれてる歩行者天国マーケットに夕方行ってきた。
ここはうちらちょくちょく行くねんけど、まだ夏休み期間やないからか、人出も出店も少なめやった。
考えてみたら、うちらかて今年初めてのホコ天マーケット散策やしね。
で、ここに来るたびに、夫は祭りモードで浮かれる。
毎回うちが「それは高い」っちゅーて引き止めないかんほどに、雰囲気で値段を忘れる男。
（過去記事『ぼったくり』『舞い上がってはいけない』）
ええそうですよ、昨夜も同じでしたよ
ジャムを売ってる露天があるねん。
うち、覚えてるねん、その店。
高いねん。
そのくせ特に大したことない味やと思う。
手作りやで〜！と謳ってるけど、味に見合った値段にしてくれ。絶対評価のおばちゃんには通じんわ。
毎回夫はふら〜っとその店に寄るねん。ジャム大好きな上に、そこのレディースがスプーンを差し出して味見を勧めてくるからな。
ほんで毎回夫は「うん、美味しい」っちゅーねん。
当たり前やん、甘いモン好きやったら野外でジャムちょろっと舐めたら絶対うまいに決まっとるわ。
うちが一生懸命「値段に見合った味やない」っちゅーてんのに、売り子プッシュされると弱い夫はホイホイ買ってたわ。
うちが無駄遣いしたとかっていつか責められることがあれば、この「値段高いくせに大したことないジャムをホイホイ買いまくってた」ことを反撃材料に使おう…と頭にメモっておきました。でもうち、滅多なことで財布の紐を緩めんからな。
それからふらふら四人家族で歩いてると、
SIT MENAS SIT（お座りっちゅーたら、お座り）
てなバナーを広げてるとこに、大きな大人しい犬がいた。
犬の躾教室やね。
大きな犬、可愛らしかったわ〜。
そこのおにーさんに
「小学生男子の躾もしてくれる？」
と尋ねたら「それはやってへん」と何のひねりもない返事。
おもろいメリケン親父なら「よっしゃ、どっちがお利口かな〜？ お手！」って息子に言うてくれそうなもんやのに、若い子修行が足らへんね
で、今回目立ったんが、スピナーを扱ってる露天。
実は息子、サンディエゴのSeaWorldで買ってもらったんよ。うち値段知らんかったんやけど、実は夫10ドル払ったんやて
ただその甲斐あって、質がええなってのはうちにもわかる。
兄のスピナーを兄不在時にこっそり遊ぶ娘は、自分も欲しい。ピンクか紫のが欲しい。
息子もちょっと変わったタイプのを密かに欲しい。
そんな奴らを伴ってる夫、またまたふら〜っと露天のスピナーを眺めるやん。
んなトコで買うたらあきまへん！
子供らぎゃーぎゃー言うけど、うちは言いました。
「もしすぐに壊れたりおかしくなった時に、返品も交換もできへんで？ 露天やったら来週も来るかどうかわからんやん。フツーのお店でこういうんは買うもんや」
こんな時は日本語使えると店先だろうがなんだろうが便利やわ〜。
それでもしつこい息子に大人の世界を教えたりました。
「あのな、露天商って風呂敷一枚で商売してるんやで。検定不合格品ばっか安うで集めて、値段だけいっちょ前にして売り逃げする可能性もあるんや」
あぁ、嫌やね、大人の汚い世界って
てことで、ホコ天ムードにふわふわ舞い上がる夫とそれにつけ込む店や子供らと、うち闘ってました。
なんかさ〜、夫婦の片方が甘いともう片方は渋くならないかんって、ちょっと不公平な気がしてきたわ。夫が厳しい人やったら、うちも慈母になれたんちゃう？
アスパラは値段OKやったんで、購入。
雰囲気に流される夫は山積みのアプリコットも欲しがったけど、「うちに桃あります。買いたてや」言うて却下。買うことで満足終了男とこっちはわかってますねん。
しっとりパウンドケーキみたいなのは、イタリア系若いおっさんから買った。イタリアばーちゃん仕込みのこれはまいう〜♡
おっさん、東京と京都に行ったことあるっちゅーてて、また行きたい
と当然ながらも嬉しいこと言うてはったね。
てことで、今年初のマーケット散策も危険な綱渡りやった（と思ってるんはうちだけ）。
あ〜あ、うちも雰囲気にのまれる女やったらどんなに楽か。
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