今の一軒家に住み始めた時に、夫の同僚(スポンジボブみたいなおもろいおっさん)が言うた言葉が今も耳に残ってる。
「次は犬やな。それでアメリカン・ドリーム完成や〜」
犬。
犬とアメリカ人。
う〜ん、むっちゃしっくり来るね。“西郷さんと犬”みたいにしっくり(って何や?)。
スポンジボブおっさんは、夫が純粋にアメリカに憧れてやって来たことを知ってる。
勉強を修め、まともなところへ就職し、永住権(と市民権)を得て、妻子も持った。
そしてついに庭付き住宅。
ここまできたら、有り勝ちな大金持ちドリーム達成とちゃうかっても、移民として立派に成功してる。
仕上げは、犬。
アメリカ人ってほんまに犬を飼ってるところ多い。
両隣もそうやし、夫の同僚たちも犬率高いし、息子の友達んちも同様。
犬の散歩してる人もしょっちゅうおる。
海岸や公園だけやなく、犬連れOKのモールにワンコうきうき同伴もざら。
なんとなく忘れがたいんは、『ターミネーター』のラストシーンでヒロインが犬を連れてジープ(?)に乗ってた姿。「犬は信じられるから」みたいなセリフもあったような。
そんな社会なんで、息子も犬が欲しい。
「ママぁ〜、犬欲しい。小さくて可愛いの」という兄に対し、妹である娘は「おおき〜い犬が欲しい」やて。
「アカンて。おかん、あんたらだけで大変やのに、犬の世話は無理やって。ほんでちっこいのもでっかいのも、両隣りの家におるやん」と却下し続けてます。
何よりも、うち、犬を飼ったことあらへんからね〜。
セキセイインコは長い付き合いやし世話も簡単やし場所もとらんからええけど、犬は知識も経験も無いやん。夫は少年時代に猫を少し飼っただけ。
ほんで、犬がいたら散歩に朝晩連れてってやらなあかんやん。夏はさらっとして冬は雪も無い温かい街やけどさ〜、
早起きせないかんやん?
寝かせて。(/ω\)
てなわけで、うちが強硬に反対してるから、うちとこに犬が来ることは無いやろう。
犬がいたら、息子も多少は思い遣りとか世話の大切さや責任とか命の重さとか、そんなんを学んでくれるかも…とは思うけどね。
西隣りの夫婦んちの犬は、シェルターから引き取ってきた。
アヴィんちの犬も、同じ。
夫の元同僚は何匹も犬を引き取り、家の中に4匹くらいうろうろしてた。
いずれも虐待の経験を大なり小なり持ち、そのために男性を怖がったり傷があったりした。
先日見たニュースでは、近所の犬を撃ったおっさんがご近所から責められてた(犬は命をとりとめてる)。
犬好きアメリカンでも、飼い主に逆らえない犬を虐待してる奴が結構おると知るたびに、ほんまに悲しくなって腹も立つ。
同時に、飼い主に酷い扱いを受けた犬達(他の動物も)を引き取るアメリカ人(だけやないけど)が多いことも、胸をうつ。
息子には「犬が欲しいんやったら、大人になって自分が面倒みられるようになってからにしぃ。ほんでシェルターから引き取れば(お金がかからんだけやなく)辛い目にあった犬を救うことができるんやで」と言うてあります。
そんな息子、最近は「ハムスターが欲しい」言い出してます。
誰が世話すんねん!?
あんたの世話でおかんは疲弊しとるねんて。
ハムスターの寿命はむっちゃ短いけどさ、可愛いけどさ、おもちゃとちゃいます。
うちとこのセキセイインコは手乗りとちゃうから、暖かくて柔らかくて触れるペットが欲しい息子。
妹を可愛がりなさい!…野猿やけど兄にはまだ懐いてるやん。
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