昨夜は大統領候補の3回目の討論会があった。
ヒラリー・クリントン vs ドナルド・トランプ。
まさかこんなおもろい組み合わせで討論会になるなんて、誰も予想だにしてへんかったで。
1回目のドナルドは、口をヘの字に曲げて、いかにもクラスのジャイアンがそのまんま育ったような感じやった。
2回目は、もちっとオトナを演じて穏やかにしとったものの、ヒラリーの政治慣れした貫禄と比べると、どうしても“おっさん”が出てきたって感じ。
3回目。
忙しくてあんまりTV画面を見てられんかったんやけどね、ドナルドってばすっかり疲れた感じよ。あちこちから女性蔑視な言動の証言出てきてるもんやから、火消しするんもたいがい嫌になってきたんちゃうか。
世論調査では、ヒラリーがぶっちぎりで勝利するって予想出てるねん。
まぁ、せやろな。
ドナルドは政治経験ゼロやし、あまりにも下品すぎて、大国の代表としては恥ずかしすぎる。
でも、なんでこんなおっさんが大統領候補にまでなったのか、そして一生懸命支持する人らがおるんか?って不思議やんね。
実際、うちとこの住宅街でガレージの壁に超巨大な看板で「トランプ」ってのを掲げてる家があるねん。
その家の人に聞きたくてたまらんのよ、支持の理由を。
ただ、トランプの言うてることに「あはは〜、せやな」って思うことかてあるねんで。
例としては荒唐無稽やけど「メキシコとの国境沿いには強固な壁を建設する。費用はあちら持ちや」とか。
実際そんなんはトランプが大統領になったかて無理な話。だからこそ、「あはは〜、せやな」って笑えるねん。
メキシコからの国境破り不法移民について、真剣に「来んな」って思うもん。
来て、こそこそお金を稼いで、ってだけならまだしも、ギャングを構成する人員になったりするからね。
低賃金でよく働くヒスパニックと、彼らに仕事を奪われた貧しい黒人は、ギャング間の抗争も激しい。つまり、ろくなことになってへんねん。
せやから「壁を作る」って発言に「おもろいな」って思う自分がいることを、うちは正直に認めるよ。
こういう、酒場での与太話で大風呂敷を広げてるんが、ドナルド。
そこに鬱憤をぶつけて「ええぞ〜、行け行けぇ」言うてる人らがおるんやろう。
さらに、下品な金持ちドナルドには、お金がらみでエエ思いさしてもらおうとたかってくる下品な奴らもたくさんおるんやろう。
そして、ヒラリーを(胡散臭いとか、女のくせにとかで)単に大嫌いって人らもおるんやろう。
実際、ヒラリーの答弁はこなれすぎててあんまり胸に響かんのが多かった。
こんな両極端な二人が全米視聴者を前に、ぶつかり合う。それを生放送で見られる。
どんなリアリティ・ショーよりおもろいね。
(リアリティ・ショーはやらせ演出してるから、白々しいのが嫌。)
不思議なんは、討論会の時に候補者達は90分以上を立ちん坊で闘わないかんこと。
二人とも若くない(ヒラリーは病み上がりやった)し、別に座ってもええと思うんよ。実際、副大統領候補の討論会では、両候補者とも座ってたし。
車椅子の大統領候補が出てきたら、立ちん坊ルールも変更になるんかなぁ。
ジェフリー・アーチャーの小説で、女性が大統領になる話があった。
あれは副大統領に甘んじることにしたヒロインが、最後の最後で、大統領が死去(やったかな?)のため、副大統領から昇格するってことで決着した。
でも現実は、そんな棚ぼたやなくて堂々と女性が討論会で男性(←冗談みたいなおっさんでラッキー)と闘ってます。
21世紀やねぇ。
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