知らんとこから電話かかってきてさ、ペンシルヴァニア大のリサーチに協力してくれ言われたら「はぁ?」やんね。
発信地Las Vegasの電話がかかってきたんは、3回目。
いつも無視。用事のある人は留守電にメッセージ残すやろ。
でも、日を変えて3回もかかってきたからな〜。
誰やね〜ん、しかも夜やで?
三度目の正直で電話を取ってみたら、それがリサーチ依頼やった。
どんな経緯でうちがその対象になってん?て聞いたら、ランダムに選んでるんやって。
知らん人からの電話で言われたことをいきなり信じるんもアレやけど、相手の女性は中年かそれ以上の声で落ち着いた感じですごい丁寧。アヤシイ質問やセールスされたら電話を切ったらええか〜と思って、ちょっと協力してみることにした。
むっちゃ、しんどかった。
まずは年齢聞かれて、車運転中やないか確認されて、それからガンガンに質問が来た。
ジカ熱知ってるか?
ジカ熱…。
そら、ちょろっとネットでニュース聞くし、リオ五輪ではヤバイって話もあるし、妊婦が感染したら赤ちゃんが小頭症になる危険があるし、ってぐらいしかうちは知らん。
それを、やね。
興味はあるか、知識は自分でどのくらいあると思うか、科学者の意見がどのようなもんか知ってるか、感染予防にどんなんが有効か知ってるか、どんな風に蚊が媒介するのか、性行為で感染するのか、健康な大人でも命の危険があるのか、小頭症はジカ熱が原因って確定してるんか、
こんなんをガンガンに聞かれるねん。
しかも質問の後には毎回ご丁寧に、例として「強く同意、まぁ同意、どっちかってと同意、同意しない、全然同意できない」みたいな選択肢を電話の人は言うわけよ。むっちゃ面倒くさいやんね。
喉痛くなるで。
ある時は「どのくらいのレベルか、1から5の間で好きな数字で答えてくれ」言うから、「なんぼでもええの? 1.5でもええの?」と聞いたら「ええよ」やから、最初の質問に「3.7」って答えたら、笑われた。「ゴメン、中間の数値は無しでヨロシク〜」って。
いや、うちもそうちゃうかと思いつつ、言うだけ言うてみたかった年頃。
質問の中にはCDC(Center for Disease Control and Prevention)とからめたものもあって、これを毎回この女性は「CDC, Center for Disease Control and Prevention」てご丁寧に長々と言う。もうええで、うちかてCDCは知ってるでって言うてさしあげたかったけど、多分規則で全部言わないかんのんやろう。
恥ずかしながらEPAってさらっと言われた時にわからんかって、「スンマセン、それってなんですの?」と尋ねたら、「あ、ごめんね、Enviromental Protection Agency」って説明してくれた。ごめんはこっちやで…知らんでスンマセン。
ジカ熱の他にも、大統領選や支持政党、遺伝子組み換え穀物の安全性と科学者の見解、どのようにニュースを得るか、うちの人種・家族構成・世帯収入・年齢・最終学歴、ファーストネームなどなども質問事項にあり。
ツイッターやフェイスブックまったくやってへん(ブログは毎日書いてるよ)とも答えた。
でさ、自然科学系の質問の時に、毎回「As your ベスゲ」って言わはるねん。
ベスゲって何よ?
ある時に「いや、うちの推測でしかないねんけど、そんな答えでええんですの?」て尋ねたら「それでええんよ。Your ベスゲやから」と。
あぁ〜!
ベスゲとは、best guess(できる限りの推測)のことかい!
自然科学系の質問には時々頭が白くなったんで、適当に「ん〜、一番最後の回答」なんて答えたこともあり。
ジカ熱防止用に蚊を寄せ付けないのに、有効な手段について、虫よけ・日焼け止め・服をどのようにつけるとええか?以下から選べ、その1●●、その2△△…と言うてはる。
でもね…うち、9月の大阪の公園でジーンズの上からヤブ蚊に刺されまくった経験あるんで、何しても刺しよるやんと思ったら英語の質問が頭に入らんかったね。
リサーチ女性は親切で、うちが日本人やからゆっくりしゃべってくれって頼んだら「全然問題なしよ〜」って。かなり辛抱強くリサーチ業務しはったね。うちの苦悩の「う〜ん、う〜ん」がしばしば入るものの、なごやかにリサーチが済んだよ。
長い長い質問が終わったら、相手の女性も「あなた、頑張ったわね〜」ってほめてくれました♡
だもんで「またリサーチ協力依頼があるかもしれんけど、かまへん?」って聞かれた時、「う〜ん…ええですけど」と言うてしまいました。
電話終わったら、なんと、39分以上の会話やった。
ペンシルヴァニア大、濃いで…。
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