実は先日、うちら夫婦の結婚10周年やってん。

クロエちゃん滞在時やったからさ、親戚とはいえ知らん女子高生交えて結婚祝いって、うちはしたくなかった。

正直、あんた関係無いやん?って。

冷たいかもしれんけどさ、結婚記念って基本は夫婦のもんやん。

 

で、どうせならばこの機会にブログにずっと書き漏れしてた結婚式の一部分を書いとこかな〜と。

 

フランス全土でやってるんかどうか知らんけど、夫の地域では新郎新婦行列があるねん。

挙式は市役所にて、市長が執り行う。

その前に参列者一同がどっかに大集合して、そこから市役所まで列組んで、延々と練り歩いてくんよ。

これは街中の皆様にも「めでたいやろ、お披露目やで」って意味もあるんちゃうかな。

 

先頭は、花嫁とその父親。

続いて、親戚の小さな子が花嫁のベールを持つ。

それから新郎新婦の友人達、親戚達、と続き、しんがりは新郎とその母親。

 

この行列は、みんながひとつの長い長いリボンを持って歩くねん。

花嫁のベールを持つ子と並んで、先頭でリボンを持つのも親戚の幼い子。←この子供達がどんな風にリボンとベールを持ってたか、覚えてへんのよゴメン

(花嫁もその父親もリボンは持たない。)

 

そして、軽く1km位は歩いたんちゃうかね?

まさかこんな苦行があるとは思わなんだから、うち、お洒落なハイヒール履いてたやん。

足痛くなったって。

 

でさ、うちと同じくらい可哀想なんがベール裾とリボンをまとめて持つ子供たち。

彼らはリボンを先頭で引っ張るわけになるんやけどさ、考えてもみ〜や。フランス人達、特におっさんおばはんらがさ、キビキビ行進すると思う?

ありえんって。

激ダラダラ歩くねんて。

よって、ハイヒール履いてるうちが歩くスピードよりも、親戚らがずらずらずら〜っと何メートルにも渡って歩くスピードの方が遅い。

エスカルゴみたいで、はよせい!ってかなりイラッときましたね、奥さん。

その可哀想な子供たちは、先頭の花嫁と後ろのダラダラ歩き大人軍団の間に挟まれるんよ。

うちがいくらゆっくり歩いても、親戚らのダラダラ歩きがリボンとベール持ちの子を後ろに引っ張る。自動的に、うちの花嫁ベール(つまりうちの頭)が後ろに引っ張られる。

しょっちゅう発生。

 

うちはうちの親父のかわりに義父が付き添ってくれてて、毎回うちの頭が引っ張られるたびに7〜8歳くらいの男児に向かって「シャルルっ(仮名)、しっかりせいっ」て怒るねん。

 

いやいやいや、悪いんはシャルルやなくて後ろのチンタラ歩き大人やから。

うちが振り返って見たら、シャルルってば可愛い顔が泣きそうに歪んでた。

あぁ…。

シャルルみたいな男児やなく、ケンシロウとかにリボン引っ張らせたらスムーズやんね(大人引きずられて肉塊化するって)。

そうそう、シャルルの側にはなんと当時6歳のクロエちゃんがいたんよ!彼女覚えてるって。

 

そうしてやっとこさ到着した市役所。

ステージに上がって、椅子がありますありがたや、思ったら、

 

「立って式を執り行う市長に対して新郎新婦が座るんは不敬や」

 

と夫が言うて、式中ずっと立ちん坊になった。

…。

今まで何千と結婚式が開催されてきたはずで、うちは通常の式を見たこと無いけどさ、ほななんで新郎新婦の椅子が用意されてたん?

座る用ちゃうの?

 

結婚10週年を記念して、夫に普通はどうなんか確認しとこ。

 

で、チンタラちんたら歩いて痛むハイヒールの足で、なんとか立ち続けるうち。

新郎新婦の挙式立会人に選んだ友達はステージ上の椅子に座ってる。参列者もステージ下で椅子に座ってる。

『ローマの休日』のアン王女がハイヒールをドレスの下で転がしてた気持ちがよ〜くわかりましたね。

 

やっとこさ式が終了して、やれやれ。

これからどないなんのかな?と思ったら、夫が

 

「またさっきの場所に戻って、軽い宴会するで」「あぁ、もちろん歩いて戻るよ」

 

言うやん。

目の前マジで真っ黒になったわ。

 

挙式後は新郎新婦が一緒に歩くしリボン無しなんでちょっとマシやったけどさ、ほんまに足が辛かった。夫の腕に寄りかかって歩いたったで。←傍目には愛らしい?

マメ出来てましたやん、おやっさん。

おかげで、夜更けに開催された披露宴の時のファーストダンスが遅れましたやん。

 

なんかさ〜、フランスで挙式した人の話とか自分が見聞きしたとか先に結婚した友達や従姉が教えてくれるとか、そんな予備知識がゼロやったから、まさかあんな拷問もどきな行列があるとも知らず備えもゼロやった。

 

てことで、海外で挙式する人は、よ〜くよ〜く、結婚式次第の情報を仕入れるべし。

そうそう、行進中、親戚で楽器の得意な男性がず〜っと音楽奏でてくれてん(楽器忘れた)。これも考えたら本人苦行やけど、いかにもフランスって感じやったね。

 

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