夫のベトナム人同僚ライアンには、うちとこの息子と誕生日がごく近い一人息子・マット（仮名）がおる。
三家族合同宴会の時は、風邪で喉をやられたんで、マットは自宅で親戚と待機。
このマット、むっちゃ偏食。偏食の帝王（←王様以上）。
何を食べるんかっちゅーたら、
「ヌードル、ヌードル、そしてヌードルやねん」
と、ママさん（彼女もベトナム人）が言うてた。
ヌードルっちゅーても、大きな意味での麺類やなくて、インスタントヌードルのこと。
いわゆる袋麺やね。
これで生きてるんやて。
…。
日本企業のええお得意さんやん？
とは言わんかった（言えんで）。
マットは他に何を食べるんかっちゅーたら、
「バニラアイスは食べる。バニラ限定」
なんと。
銘柄にはこだわらんねんて。
うちの親友の息子くんは幼い頃にハーゲンダッツを経験して以来、“ハーゲン以外アイスにあらず”になってしもて、親友が嘆いてた（金かかるから）。
でもマットはとりあえずバニラやったらええんやて。
マットにはアレルギーは一切あらへんのに、ヌードルとバニラアイスと、ちょろっとピザなんぞ。
果物は全て拒否。野菜もNoNo。肉類とんでもない。
ベトナム名物フォーは麺やけど、食べへん。
がっ。
このマット、ちゃんと成長してるねん。
今回会えんかったけど、体格はうちの息子と同じかそれ以上くらいになってるとか。
ガリガリでもぶよぶよでもない様子。
テコンドーも楽しく習い、最近は水泳も始めた。
だけやありませんのよ、奥さん。
このマット、学校で優秀やねんて。
ママさんが先生からのメールを見せてくれたんやけど、英語と算数のテスト（実力テストみたいなもんか？）において、クラスでマットだけが両方とも100%のスコアをたたき出したんやて。先生大喜びの連絡やった。
だけやありませんのよ、奥さん。
マットには人望もあるねん。
すごい親友って呼べる友達が、二人おるねんて。
仲良い友達も軽く７人くらい。
優しいし、自分の持ってる物や貰った物でも友達が欲しい言うたら「ええよ～」言うてさらっとあげちゃう。順番待ちもさらっと譲ってあげちゃう。
ママさんは「悪い子に利用されんように気ぃつけないかん」とむしろそっちを心配してるほどやねん。
誰かさんと大違いやな…。
マットはものすご～い偏食やけど、それでもそこいらのママ達が「あんな子が欲しいわぁぁ」って思うような男子に育ってる。
もしかして、インスタントヌードルって、心身に良い影響を与えるんでしょうか、おやっさん？
まぁ、ここまでマットの快調な様子を聞かされたら、偏食の話に戻った時、うちもつい
「日本企業のええお得意さんやなぁ」
言うたね（言うたか）。
愉快なライアン夫婦そろって「そやねん！」ってうなづいてたで。
ライアンの奥さんは実は薬剤師（←ベトナム女性に多いよ～）で、マットの偏食に心を痛めてる。あらゆるものを試したけど、あれやね、馬を水飲み場に連れてっても飲ませることはできん、って状態。
脳みその出来だの元々の性格だのは、多少の（“少”ちゃうけど）インスタントヌードル攻めでも歪まんもんなんやな。
でもこれから10代に向けてどんどん成長していかないかんわけやし、マットもいつまでも日本企業の発明品ばっかりやなく、ちゃんとした普通の栄養を幅広く摂取してってほしいな～って心から思う。
今回の宴会にマットは来れんかった。
実はこういうん、前にもあってん。
そして学校でのイベント日に限ってマットは体調不良で欠席したりする。
インスタントばっか、食ってるからちゃうんかっ!?
と、思ったけど、さすがにこれは発言せんかった。
両親が一番心配してるもんな。
インスタント焼きそばも美味しいでと勧めそうになったうちに、応援クリック
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三家族合同宴会の時は、風邪で喉をやられたんで、マットは自宅で親戚と待機。
このマット、むっちゃ偏食。偏食の帝王（←王様以上）。
何を食べるんかっちゅーたら、
「ヌードル、ヌードル、そしてヌードルやねん」
と、ママさん（彼女もベトナム人）が言うてた。
ヌードルっちゅーても、大きな意味での麺類やなくて、インスタントヌードルのこと。
いわゆる袋麺やね。
これで生きてるんやて。
…。
日本企業のええお得意さんやん？
とは言わんかった（言えんで）。
マットは他に何を食べるんかっちゅーたら、
「バニラアイスは食べる。バニラ限定」
なんと。
銘柄にはこだわらんねんて。
うちの親友の息子くんは幼い頃にハーゲンダッツを経験して以来、“ハーゲン以外アイスにあらず”になってしもて、親友が嘆いてた（金かかるから）。
でもマットはとりあえずバニラやったらええんやて。
マットにはアレルギーは一切あらへんのに、ヌードルとバニラアイスと、ちょろっとピザなんぞ。
果物は全て拒否。野菜もNoNo。肉類とんでもない。
ベトナム名物フォーは麺やけど、食べへん。
がっ。
このマット、ちゃんと成長してるねん。
今回会えんかったけど、体格はうちの息子と同じかそれ以上くらいになってるとか。
ガリガリでもぶよぶよでもない様子。
テコンドーも楽しく習い、最近は水泳も始めた。
だけやありませんのよ、奥さん。
このマット、学校で優秀やねんて。
ママさんが先生からのメールを見せてくれたんやけど、英語と算数のテスト（実力テストみたいなもんか？）において、クラスでマットだけが両方とも100%のスコアをたたき出したんやて。先生大喜びの連絡やった。
だけやありませんのよ、奥さん。
マットには人望もあるねん。
すごい親友って呼べる友達が、二人おるねんて。
仲良い友達も軽く７人くらい。
優しいし、自分の持ってる物や貰った物でも友達が欲しい言うたら「ええよ～」言うてさらっとあげちゃう。順番待ちもさらっと譲ってあげちゃう。
ママさんは「悪い子に利用されんように気ぃつけないかん」とむしろそっちを心配してるほどやねん。
誰かさんと大違いやな…。
マットはものすご～い偏食やけど、それでもそこいらのママ達が「あんな子が欲しいわぁぁ」って思うような男子に育ってる。
もしかして、インスタントヌードルって、心身に良い影響を与えるんでしょうか、おやっさん？
まぁ、ここまでマットの快調な様子を聞かされたら、偏食の話に戻った時、うちもつい
「日本企業のええお得意さんやなぁ」
言うたね（言うたか）。
愉快なライアン夫婦そろって「そやねん！」ってうなづいてたで。
ライアンの奥さんは実は薬剤師（←ベトナム女性に多いよ～）で、マットの偏食に心を痛めてる。あらゆるものを試したけど、あれやね、馬を水飲み場に連れてっても飲ませることはできん、って状態。
脳みその出来だの元々の性格だのは、多少の（“少”ちゃうけど）インスタントヌードル攻めでも歪まんもんなんやな。
でもこれから10代に向けてどんどん成長していかないかんわけやし、マットもいつまでも日本企業の発明品ばっかりやなく、ちゃんとした普通の栄養を幅広く摂取してってほしいな～って心から思う。
今回の宴会にマットは来れんかった。
実はこういうん、前にもあってん。
そして学校でのイベント日に限ってマットは体調不良で欠席したりする。
インスタントばっか、食ってるからちゃうんかっ!?
と、思ったけど、さすがにこれは発言せんかった。
両親が一番心配してるもんな。
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