昨日の続きで、警察署一般公開の話。

心得たもんで、お昼をはさんでOpen Houseしてるから、オフォサー達がBBQしてアメリカンな食べ物を売ってた。
うち、むっちゃ空腹やったんで、ペロリとチーズハンバーガーをいただいたよ~。
コスコのパテやパンを使ってるね?とパンピーに指摘されてたオフィサー達、せやで~言うてた。結構いけるんで、みんなコスコ馴染みの味。

腹ごしらえが済んだとこで、署内ツアー。目玉はなぜか留置所見学。

いよいよ留置所へ!って入り口には「この先、手錠無しでは出すべからず」てでかい赤文字があった。『羊達の沈黙』でクラリスが監獄の奥の奥へ入っていく時の、1億分の1のドキドキ感。
「さ~、こっから留置所やで。今日は誰も留置されてへんで」って案内オフィサーが言うたところで、なんと。

「え? 逮捕者来たん?」と。

ツアーの皆が振り返ると、ポリスカーの駐車場から連行ほやほやの年配おっさん(後ろで手錠)とポリスオフィサー。

おっさん、真昼間から何しとんねん
(@ ̄Д ̄@;)


このおっさん一人のために、留置所めぐりはご破算になってもうた。
みんな引き返してくれ~言われて。
おっさんはおっさんで、うじゃうじゃおる人間に(特に遠慮無い子供にジロジロ)見られて「何事や」って顔。
なんにせよ、むちゃくちゃ恥ずかしいな。

残念やったものの、Open Houseに参加して良かったと思ったことがあった。

ツアーの冒頭は、昔の事件についての説明やってん。
事件の写真を含む資料が展示されてるねん。
オフィサーいわく、

911(日本の110に該当)のコールは、結構間違いだのいたずらだのもある
この市では、かなりの割合で無言911もかかってくる
うっかりミスだとか、子供のいたずらだとか
それでも場所が特定できたなら、出動して現場を確認する
なんもなかったらそれでええ

でもある時、それは何もない日やなかった
お店に強盗が来た時、オーナーの女性は911して何も言わずにすぐに電話を切った
現場に出向いたオフィサーが店内に入ったら、

強盗が発砲してきて、被弾

オフィサー達は強盗に発砲して犯人の一人は死亡
もう一人の犯人は逃走
撃たれたオフィサーは倒れてしもた


で、当時のやりとりが録音されたんをそこにあるプレーヤーでいつでも再生できるねん。
発砲音まではあらへんけど、911のオペレーターの応答から現場とのやりとりが全部。
緊迫感あるのに、ディスパッチ(本部で応答・指示)する側の声が常に冷静なのが印象的やった。
この銃撃されたオフィサーは数ヶ月後復帰したから良かったものの、危うく殉職するとこやったわけで。

この件は、いくら比較的安全な市や言うても、911コールがほとんどは大事やない件としても、1%であってもほんまの危機がある、だから油断は決してするな、って教訓になってる。

この小さな展示場は、オフィサー達が出入りする場所にあるねん。
彼ら、毎回このことを忘れんように勤務してるんやなぁ~と、あらためて尊敬の念が湧いたで。
多分新入りにもこうやって聞かせるんやろう。

日本の警察官もこの頃はキチガイが多くて大変やと思う。
でもアメリカのポリスは相手(キチガイも多い)が銃器持ってる可能性高いだけに、緊急呼び出しがあったとこへ入っていく時の気持ちはハゲか白髪か進むレベルやろうなぁ…。

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