遅まきながら、『かぐや姫の物語』を見てん。
ビジュアル、すごい素敵で感動したわ。

でも…

でも…

でも…

あの、すて丸にーちゃんって、なんなん(名前も変)!?
いらんねんけど?

登場した時から、「こいつ、なんかアレやな」とは感じたんよ。
田舎の子らの中で、ひとりだけ際立って暑苦しい容貌で、助さん?(←水戸黄門)って思ったやん。

成長した後にばったり美少女ヒロインと再会して、よろめくんはまあ、わからんでもない。

でも…

でも…

なんでふたりで空飛ぶん?
(それも結構長い時間)

懐かしい山野を巡る、にしては、場所が田舎すぎて飛びまわらんでもええんちゃう?ってこっちが気恥ずかしくなってしもたやん。素足で走っときや、こら~。
『アラジン』でジャスミン姫とアラジンが魔法のじゅうたんで世界を巡るのはわくわくしたけどさ。

だいたいやね、うちが心に抱いてた『竹取物語』のかぐや姫って、もっとツンってしてはるんよね。
月世界から期間限定の島流しでやってきたから、元々がちゃうねんって。
五人の貴公子が求婚してきても、「下郎が何抜かす」ってとこやろ。真剣に相手するわけないやん。
帝レベルでやっと「ん~、苦しゅうない」って。
ただ育ての親のじじばばに対してだけは、彼らの愛情とケアに心を開いててさ。
言うなれば、貴族の末裔のパリジェンヌがテキサスの牧場へ嫌々ホームステイに来たようなもんで。
牛くさい田舎のにーちゃんらは勘弁してよね、やけど、ホストじじばばの愛情はちゃんと心に沁みてるパリジェンヌ。

そういうイメージが、この『かぐや姫の物語』には微塵も無かったなぁ。
田舎の暮らしって子供の時は楽しいけど、ある程度育ったお嬢さんなら気取った都の暮らしにすぐ馴染むやろ。しかも月世界の住人で基本素材ちゃうんやから。

田舎とすて丸に戻りたがるかぐや姫が、なんか違和感たっぷり。
元々田舎の子やないねんで、あんた? どないしたん?って。

で。

月世界からのお迎えが、なんで、なんで、なんで、

ほとけ様

なん? あの人、インドにおるんちゃうの?

と、あれこれ「なんで?」があってん。
特に、しつこく言うけど、すて丸にーちゃん。恋仲になるには、うちにとっていまいち説得力に欠けるねん。

ただし!
今回映画は英語音声で鑑賞やった。←夫が勝手に設定しよった
(ヒロインは「リトル・バンブゥ~」って呼ばれてたよ)
せやからうちは登場人物の感情に注意を払うより表面的な見方しかできんかったんかな?
日本語音声やったらもっと何かわかることあったかもな。もう一回、次は日本語で鑑賞してみよう。
アニメーション自体は超素晴らしいし、日本情緒たっぷりやし。
蝉がミンミン鳴いてるシーンでは、息子に「蝉やで。日本の夏はあの音でより一層暑くなるんやで~」って教えたりして。
夫は「ま~、良かったねぇ」言うてた。でもVUDOなどでネット配信されてへんあたり、なんで(ジブリは)こんなに制約しとるねん!?ってちょっとイラっときとったわ。

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