夫は、ばりばりのおフランス生まれ・育ち。

お洒落なパリジャンとはちゃいます。あれはまたフランスの中でも別人種らしい。なんやろね。

夫の出身地は、人口2000人ほどの、小さな可愛い街っちゅーか、村っちゅーか。

場所は田舎やけど、市長がなかなかイケてるおっさんで、おらが街を素敵に維持してるおかげで、人口も地方にしては微増し、活気もある。


そんなおフランスな夫やけど、性格はシンプル好みで、言葉の裏を読むとか、行間を察するとか、そんなおフランスのお家芸は苦手。

(それでも一般アメリカンと比べると、やっぱりおフランスしとる)


うちもネチネチしたんは苦手やから、夫とは価値観や倫理観が似てるし、気がすごく合う。


でも!


「こいつ、すごいフランスしとるわ…」


って思う瞬間が多々ある。


・その1

甘いものを幸せそうに食べる顔


ほんま、うっとりしとるねん。そこまでうっとりするか~?って、こっちの口が開くで。

ちょいと車をころがしたら、フランス人経営のベーカリーがあって、そこのスイーツは素晴らしい。

イベントの時は、夫は時間が押し詰まってても、そこのベーカリーに絶対に、行く。

んで、獲得したケーキとかをうーーっとりと、食べとる。

日本に一緒に帰省した時も、日本のおいしいケーキを「ふむふむ」言いながら堪能しとったわ。


・その2

おいしいものを必死で求める時


その1と通ずるけど、食べ物にこだわるこだわる。

Whole Foodsっていうランク上な食品店には、エスカルゴがあって、本場に引けを取らないらしい。

夫のご両親は、どフランスな人々だが、彼らも“セ・ボン”認定しとるくらい。

そのエスカルゴを、大人買いする夫。

クリスマスとかにご両親がやってくると、棚にあるもの総ざらい。

それだけやなくて「奥にもっと無いか?(←隠してへんか?)」と聞くほど。

うちは思うねん…エスカルゴを食わんでも、死なへんで?と。

日系スーパーにもおいしいものがたくさんあって、夫はお菓子やスナックコーナーではうきうきしとる。

魚沼こしひかりも売られてて、いかにそれが垂涎の的かを説明したら、


「買う?」


やて。

どあほー。2Kgで4000円近い値段やど。

それに、一回そんなおいしいもんを味わったら、二度とカリフォルニア産こしひかりに戻れんやん。


・その3

ワイン好き


その2に通じます、これも。

ご両親が来るクリスマスの時、昨年はうちが油断してたら…

ボトルを合計6万円以上も一挙に大人買いしてた。

シャンペンやらワインやら、ウハウハ・ドヤ顔で。

うちは息子がチャイルドシートで眠ってしもたから、一緒に車内で待っててん。

その間、鬼の居ぬ間に…くぅぅぅ。

その時は値段を聞かんかってんけど、カードの利用状況をチェックして判明したわ。ちっ。


どフランスなご両親はいつもニコニコ顔やけど、ワインを飲む瞬間は、顔つきが変わる。

温和な義母ですら、あんた執刀直前の脳外科医か?もどきの顔になる。


けど!

夫いわく、ワインのおいしさは値段ではないらしい。

これは夫の叔父が超ワイン通で、彼から教わったうんちくのひとつね。

(超ワイン通の叔父がいるっちゅーのも…ふっ)

値段が安くても充分おいしいワインはいくらでもあるんやて。

と言いつつ、彼の勝負ワインは、やはりフランス産。

うちはキャンティでええねんけどね~。


食べ物に関してだけで、いっぱい記述してもうた。

んで、今回は「食べ物編」とした。


うちはあんまり食にこだわらんので、夫の好きにさせてる。

放置してたら、高くておいしいものをホイホイ買ってくるのが、貧乏性なうちには微妙な気持ちになる瞬間やけど。

稼いでるんは彼やし、食べモンで幸せな気分になれるんやったら、安いもんか、と納得してます。


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