早明戦。熱い戦いでしたね。
大学選手権の準々決勝の一般的な下馬評は帝京、明治、東海、京産でしたが、蓋をあけてみたら帝京、早稲田、筑波、京産。
京産もギリギリ勝利で、あわや対抗戦すべてが正月越えを果たすところでした。

早稲田と明治のジンクスでおなじ年で二連勝はできないというものがありますが(過去に何度か両校とも連勝はしてるものの)、今回もそのジンクスが再現されたことに驚いてます。
早稲田は特待生の制度を縮小してて、かたや明治は相変わらずリクルートで圧倒的なボリュームを誇り、ふつうに考えたら明治優位なのですが、現実はそうにあらず。
早稲田の試合巧者ぶり、怪我から復帰したキャプテンの並々ならぬ強い思いが今回の結果に結びついたのかなと思います。

早稲田はとくにウィークポイントとされていたスクラムで一度明治をやり返したことが一つの大きな転換点になったと見ています。結局のところ、明治が一列をすべて交代させて再び明治が優位を取り戻したましたが、温存していたリザーブを否応なく早い段階で引き出したことで、つまり明治が想定していたストーリーを崩して早稲田が主導権を握った瞬間でした。

それと明治は早稲田の土俵にあわせてしまった感もありました。もっと自分たちの強みであるフォワードでゴリゴリに攻めたら、また違った結果になったのではないかと思います。そのへんで明治のピュアさが招いた悲劇でした。
スクラムハーフの宮尾選手の個人技によるインターセプトも大きかったです。もっともこのあたりで分析によって明治が丸裸にされていたのかもしれません。

実力で見れば明治優位でしたが、ハードの性能をソフトウェアで逆転したというのが今回の結果ではないかなと思います。