今日は対抗戦最終日。

帝京、慶應、両校の皆さんお疲れ様でした。

そして結果は64-14と大圧勝!

対抗戦10回目の優勝!

関係者のみなさん、おめでとうございます!


下馬評では圧倒的に帝京優位であったが、蓋を開けてみたらやはり帝京の大圧勝だった。

ただ前半に限ってみると、手に汗握る好勝負だった。

試合開始直後は呆気ない帝京の先制トライで拍子抜けしたが、慶應は得意のモールからすぐにトライを奪い返し(開始3分間の出来事)、さらには慶應が追加点を上げ、いやな流れに傾きつつあった。

慶應で厄介だったのが、フッカーの原田選手。キャプテンということもあって非常にパワフルで、かつクレバーな働きぶりだった。もう1人は、山本選手。1年生の時からかなり凄い選手だったが、四年生になると凄みに磨きがかかって、非常に厳しい相手だった。

その山本選手が前半の終わり頃に負傷交代したことで、流れが一気に帝京に傾くことになる。


帝京はスクラムでは慶應を完封。ただ、ファーストスクラムのところでアーリープッシュを取られたせいか、いつもより慎重に押しているように感じられた。

ハイパントの競り合いも、前の明治戦で危うくシンビンを受け取るところだったためか、あまり積極性が感じられなかった。


そんな感じではあったが、前半はなんとかリードで折り返し、後半は課題だったパフォーマンスの低下(追いつかれる展開)をしっかりと克服する。

早稲田、明治戦と違って後半に猛攻が続き、気がつけば50点差。被トライはゼロ。まさしく完封勝利だった。

特に今日の試合では、4年生の存在感が光った。言うまでもなく奥野は白眉の出来だった。

「キャプテンが負傷した代わりの先発」出場だったが、スクラムはもとよりフィールドプレー、目を見張るオフロードパスやタックル、見事な走り込みによるトライなど八面六臂の活躍で、最優秀選手に選ばれている。

それと高本。

早稲田戦ではキックの精度があまりに良くなくて、このままだと勝敗を左右しかねないのではないかと懸念していたが、明治戦、慶應戦ともにキックの成功率が高く、落ち着いて蹴れば今後とも問題ないだろう。


今回はキャプテン不在ということで懸念材料があったが、そうした杞憂を払拭する素晴らしさ試合だった。


対抗戦が終わって、これからが本当の本番、本当の始まりである。

復活の狼煙を上げた今こそ、一層の危機意識をもって悔いがないように残りの1ヶ月を過ごそう!


改めて対抗戦優勝おめでとうございます!