昨日は、青山学院戦、両校の関係者のみなさんお疲れ様でした!
結果はご存知の通り、52-0で帝京の勝利!
明治対青山学院戦のスコアが一つの目安ではあったけれども、まさか同じスコアになるとは…。お互いに状況は違うので純粋に比較はできないものの、やはり明治とは拮抗した力関係にあると感じた。
試合を通して見ると、選手全員が我慢強さを身につけてるように思えた。ちょっと前だったら連携の隙をつかれてトライを献上することが多かったが、今年に入ると守りきるシーンが何度も見られ、青山学院戦は見事に完封勝利。このあたりはすごく頼もしい。
スクラムは相変わらず強力で、コラプシングも誘ったし、ほとんど相手ボールでも押し込むシーンばかりだった。このスクラムが強くなったことは本当に大きな武器だ。
ただ相変わらずというべきか、昔からラインアウトは苦手で、せっかくスクラムが強いのに相殺してしまってる部分もある。このへんは少しでも改善してもらいたい。
期待の星が何人もいる帝京であるが、青木、本橋、奥井、江良は予想通りの活躍。とくに江良は八面六臂の働きをみせた。奥井はキャプテンシーがあって、よく体を張って走るし、気が強いし、レフリーとよく話してるし、今後の帝京を引っ張っていく逸材だ。
尹礼温は仕事ぶりが渋くて、何度も相手を封じ込めたり、チャンスを開拓してくれた。
李錦寿はパスのスピードが速くて自分から仕掛けることもできるので、これからさらに球出しと判断の精度を磨けばチャンスが一層増えるのではないかと感じる。
帝京には強力なペネトレーターが何人もいるので、スクラムハーフ次第ではさらにスコアを積みかさねることができるだろう。
白國はいつもながら、タックルの精度が高くてピンチをしのいでくれた。もう欠かすことのできない存在だ。
大藪は足が速くて、ゲインを何度も切っていたので、これからいかに大藪を走らせるかが成否を分けるだろう。今回の試合ではほとんどフォワードがトライをあげてきたので(バックスのトライは志和池のみ)、せっかくのバックスが宝の持ち腐れである。もっと広く展開してボールを供給してもいいと感じる。
高本は落ち着いてボールを処理して、コンバージョンは完璧ではないけど難しい角度をしっかり入れるなどプロに通じる精度だった。
そしてリッチトンガタマ。あの破壊力抜群のタックルは見ててワクワクする。インパクトプレイヤーとしての出場機会が多いが、個人的にははじめから出場して相手チームの体力を削るのもありではないかと思った。それから別のインパクトプレイヤーがトドメを刺すパターンを一度見てみたい気がする。
今回の試合を通してみると、比較的余裕があったためかゴリ押しでトライを取れるシーンが多かったが、今後強豪校との対戦ではそれだと通じない部分もでてくるだろう。
そのときにいかに多くの選択肢を用意できているかが鍵となると思うので、どんな状況でも打開できるプランを用意するのと、さらなる連携の強化、そして繰り返しになるがラインアウトの改善、ハンドリングエラーを少なくすること。ついでにレフリーの解釈に合わせられるようになる柔軟性。コミュニケーション。
そのあたりが課題かなと思う。
次の対抗戦は10月10日の立教大戦。
この試合でもチャンスを与えられる選手は沢山いると思うので、それまでに是非ともアピールして多くの選手が出場機会をつかんでもらえればと思っている。