ボス猫と我道 -9ページ目

ボス猫と我道

ブログの説明を入力します。

ボス猫といえば凶暴で喧嘩っ早いイメージがあると思う

 

うちの地域のボス猫はそんなイメージとは真逆の存在

 

どっしりと構え何事にも動じず静かに頂点に立ち続ける

 

綺麗な茶色の長毛に重量感あるボディ

 

ノルウェージャンフォレストキャット種のボス猫

 

通称「近藤さん」

 

立ち振る舞いがさながら静かなるドンの新鮮組三代目総長

 

近藤静也のような事からそう名付けた

 

センスがないのは自覚している

 

うちの近所は道路を挟んだ先が別地域となり

 

その地域には黒猫のボス「ヤマト」が率いる組織

 

通称「ヤマト運輸」が存在する

 

それまでは互いに不干渉というスタンスでうまく共存していた

 

だが始まりは突然やってくる

 

育ち盛りで血の気の多い猫が多数属するヤマト運輸が境界線を越えうちの地域に進攻してきたのだ

 

支配下に置くべく目につく猫を片っ端から追い払い

 

自分達の縄張りと言わんばかりに荒らしていった

 

事実上の宣戦布告だ

 

だがもちろんこちらも黙ってはいない

 

迎え撃つは近藤さん率いる組織
 

通称「新鮮組」

 

参謀的な存在でもある武闘派のブチ猫「鳴戸」が真っ先に先陣をきって応戦

 

近藤さんがいない時だけ強気になる頭脳派のサバ白猫「肘方」も続く

 

幹部のはずであるキジトラ猫「生倉」は抗争と同時に消息不明となり

 

末端の猫は喧嘩慣れしておらずTNRもほぼ済んでおり戦力外

 

ちょっと威嚇して相手が近づくと逃げるチキン戦法で相手を翻弄するくらいしか出来なかった

 

近藤さんは香箱座りで事の顛末を眺めるのみ

 

争い事を好まない性格なんだろう

 

無所属の茶トラは俺の足元でその光景を静観する

 

一見不利な新鮮組だが鳴戸の活躍もあってヤマト運輸も苦戦を強いられる事になる

 

こうして長期にわたって血で血を洗う混沌とした時代が幕を開けた