真夏の暑い日にフラフラしながら帰宅するとどこからか猫の鳴き声が聞こえる
辺りを探すも見つからない
強く悲痛な叫びは続く
通りすがりの人も心配で探し出す始末
しばらく探すと茂みの中でこっちに向かって鳴き叫ぶ猫を発見
ゴミ捨て場にいた茶トラだ
「ニャーオ!!ニ゛ャーオ!!!!」
俺を呼んでいるのか何かを求めているのかは分からない
茶トラは座ってこちらをじっと見つめて鳴き続ける
試しに少し近づいてみるが逃げない
しかし周りの人達が探し回っていてそちらが気になるようで出てこない
仕方ないので一旦家に帰り時間を置いてまた様子を見に行ったがその日は会う事が出来なかった
そして次の日
ベンチに座っていたところに茶トラが鳴きながら現れた
今度は強い鳴きではなく挨拶の「ニャッ」である
そして一目散に足元に来たと思ったら全力でスリスリスリスリ
足が終わったと思ったら今度は手
目の前で急所である腹を見せゴロンと転がりウネウネ
俺達そんな仲良かったっけ?
若干困惑気味だったがこの時初めて鼻先挨拶を交わす
あの威嚇とガン逃げは何だったのか
そう思ってた矢先に人が近くを通りかかろうとした瞬間
「ン゛オオオオオォォォォォ!!!」
突如ブチ切れる茶トラ
「シャー!!!!!!!!」
毛は逆立ち完全に猫の戦闘態勢のソレで通行人に向かって全力威嚇
通行人ビビッて反対側に逃げる
何もされてないやんお前‥‥
通り過ぎるとご機嫌な様子に戻りスリスリ再開
よく分からんやつだがなぜかこの日を境に懐かれる事となった