昨日父と電話していたんですけど、そしたらどうしてその話になったのか覚えてないんですけど、
「カフェとかで仕事してる奴、最近本当に多いよな」
というしょうもない話題になり、
「しかもこないだ驚いたんだけど、カフェの中でリモート会議?なんかやってんの、話してんの」
と、たいして話したいことも残ってないのに、出涸らしみたいな会話を父が広げようとするので、
僕も適当に相槌を打っていたのですが…
「ところでお前、快楽クラブって知ってるか?」
と父に突然聞かれ、
それまで相槌を打つ為だけのロボットと化していた僕ですが、
一瞬、雷に打たれたみたいに動けなくなりました。
「か、快楽クラブ?」
聞き間違えたかと思い自信なさげに聞き返すと、
「あれ?知らない?なかなかいいよ」
と言うので、
やっぱり僕が間違ってるわけじゃありませんでした。
快楽クラブ…
明らかに怪しいクラブであることに間違いない響きですが、
「あそこ結構落ち着けるよ」
と父は言うのです。
それから父は…
「個室だしな」
とか快楽クラブの話を当たり前みたいにするんです。
得意げに。
むしろ快楽クラブ知らない方がやばいよ、みたいな感じで。
僕は、カミングアウトってこんなに自然体なものなのだろうか?とか、
そもそも一体なんの話を聞かされてるのだろうか、とか、
思ったのですが…
父の快楽クラブの話は止まりませんでした。
「作業するのになかなかいいんだよ、Wi-Fiあるし、あーでもお前漫画とか読んじゃうな」
「作業、Wi-Fi、漫画」
このときになってようやく父が大きな勘違いをしてることに気付きました。
たまにドラマとか漫画とかのコメディーパートで、天然キャラが強引な空耳台詞を言わされてるシーンがありますが、
これ、本当に脚色とかゼロなのですが…
父は…
インターネットカフェの
『快活クラブ』を快楽クラブと言っていたんです。
マジ、ヤバくないですか?
よく、祖父とか祖母の勘違いを訂正して笑っていた父が、快活クラブを快楽クラブと言っていたんですよ。
僕はなんか笑えませんでしたよ。
だって少し前に2ちゃんねる創ったひろゆきさんが「親の知能は子供に遺伝します」って言っていたので、
僕も30年後には快活クラブを快楽クラブと言い間違えたりするんですよ、きっと。
なんかもう、今、快楽クラブって言いすぎて
こっちが本家なんじゃないかなって気がしてきましたもん…。
帰り道、ふと、何気なくいつもの道にある桜を見上げたのですが、つい最近まであんなに美しく咲いていたのに、
もう完全に散っていました。
月日が経つのは本当にあっという間です。
なんか…
エモいですよね。